最終更新日 2021-10-24
写真のデータは、放っておくとどんどん増えます。
管理を適当にすると、あちこちにデータが散らばり収集がつかなくなります。
自分が思う写真データの最適な管理方法は、外付けハードディスクです。
ただハードディスクは破損のリスクがあるので、クラウドをバックアップに使うのが良いです。
そこでこの記事では、写真データの最適な保存方法について書いてみます。
この記事の目次
写真データの最適な保存方法【HDメインにクラウドをサブ】
保存データの種類がJPGだけなら、それほど悩みません。
クラウドの保存先の候補はたくさんあり、データ量もそれほど多くないです。
ただ問題は、RAWデータです。
JPGとRAWデータを同時に保存するとなると、選択肢が一気に狭くなります。
クラウドは一見、便利に思えるが…
クラウドサービスが盛んな今、保存先として真っ先にクラウドを考えるひとも多いと思います。
クラウドは、パソコンや外付けハードディスクの容量を圧迫しません。
またネット環境があれば、どのパソコンからでもデータの出し入れが可能です。
とても便利に思いますが、メインの保存先としてはあまりよろしくないです。
クラウドをメインにできない理由
クラウドサービスは、写真データの保存先としてあまり好ましくありません。
その理由は以下の3点です。
- 企業のさじ加減で仕様・料金が変わる
- ランニングコストがかかる
- ネット環境がないとデータの出し入れをできない
1. 企業のさじ加減で仕様・料金が変わる
有料であれ無料であれ、クラウドは営利企業が運営します。
運営している企業が倒産したら、そのサービスは終わります。
倒産せずとも企業の方針により、サービスそのものを突然やめてしまう可能性があるわけです。
つまり企業に預けている以上、データを無事回収できるかのリスクが常につきまといます。
ほかにもクラウドのリニューアルにともない、使い勝手が悪くなることもあります。
有料の場合は値上げされる可能性があるし、無料でも突然、有料化するケースがあります。
つまりクラウドのいちばんの問題は、運営している企業の判断で使う側が振り回されてしまう点にあるのです。
2. ランニングコストがかかる
RAWデータをクラウドに保存するとなると、有料サービスが候補に上がります。
クラウドサービスは、月額や年額でランニングコストの掛かるものがほとんどです。
金額がわずかでも、初期費用だけで済むハードディスクに比べコスト高です。
3. ネット環境がないとデータの出し入れをできない
最後の問題は、ネット環境が必要なことです。
特にRAWデータは、サイズが大きいです。
テザリングなどモバイル回線でデータの出し入れをしていたら、ギガの上限をオーバーしてしまいかねません。
外付けハードディスクをメインにする理由
このようにクラウドは、自分でコントロールできる範囲が少なすぎます。
一方、外付けハードディスクは、そんなクラウドのデメリットをカバーできるのが素晴らしいです。
外付けハードディスクのメリットは、以下の4点です。
- データの扱いを自分でコントロールできる
- クラウドに比べ、コスパが良い
- ネット回線を必要としない
- すべての形式のデータを保存できる
1. データの扱いを自分でコントロールできる
外付けハードディスクはたくさんの種類がありますが、パソコンにつなげフォルダ形式で管理するのは同じです。
使い方に迷うことがなく、一度買ってしまえば、販売している会社の方針に振り回される心配がありません。
2. クラウドに比べ、コスパが良い
クラウドに保存する場合、一般的な価格は1TB〜2TBで月額1,000円前後。
外付けハードディスクなら、2TBのもので一万円でお釣りが来ます。
しかも一度お金を払えば、それ以上の追加出費はありません。
クラウドに比べ、断然コスパが良いです。
3. ネットを必要としない
高速になったとはいえ、モバイル回線でデータをダウンロード・アップロードするのはストレスです。
単純にギガの上限を超えないか心配になりますし、速度の出ない環境であれば作業に時間が掛かってしまいます。
その点、外付けハードディスクは、ネットのない場所でもデータの扱いがスムーズです。
4. すべての形式のデータを保存できる
外付けハードディスクは、jpgだけでなくあらゆるデータに対応します。
Lightroom Classicを使う人なら、カタログを一緒に入れておけますね。
データ形式を問わないのも、大きなメリットです。
外付けハードディスクのデメリット
もちろん外付けハードディスクは、完璧な保存先ではありません。
デメリットもあります。
思いつくのは以下の3つです。
- 初期費用が掛かる
- 場所を取る
- 破損の恐れがある
1. 初期費用が掛かる
ひとつは、初期費用が掛かることです。
2TBなら7,000円〜8,000円程度は必要です。
ただ買い切りなので、これ以上のコストは掛かりません。
先ほどの繰り返しになりますが、継続課金のクラウドに比べれば、かなり費用を抑えられます。
2. 場所を取る
据え置きタイプの外付けハードディスクを選ぶと、コンセントを必要とするし場所も取ります。
ただポータブルサイズなら、普段は引き出しの中に入れておけば良いです。
ポータブルタイプの多くがスマホ程度の大きさですから、持ち運びも問題ないです。
3. 破損の恐れがある
ここまで「外付けハードディスクのほうが、クラウドよりもいいですよ」と書き続けてきました。
しかし、破損の恐れだけはネックです。
ハードディスクの最大のデメリットは、「製品の寿命」がくることです。
そこでこの記事のタイトルの回収に入りますが、外付けハードディスクだけに依存せず、バックアップ先としてクラウドを活用するのがベターだと思います。
クラウドをバックアップに使う
外付けハードディスクの欠点は、破損の恐れです。
落下も怖いし、何もせずとも5年から10年くらいで製品としての寿命が来ます。
自分は経験がありませんが、前兆なく突然壊れるケースもあるらしいです。
そのため一つの外付けハードディスクに依存せず、データを分散する必要があります。
2台の外付けハードディスクを使うのがベスト
ベストは2台の外付けハードディスクに、同じデータを入れることです。
2台同時の故障はまずないでしょうから、これがいちばん安全です。
費用は倍掛かりますが、それでもクラウドを使うより安価に済むと思います。
自分の使っている外付けハードディスク
ちなみにぼくの使っている外付けハードディスクは、WESTERNDIGITALの2TBのポータブルタイプです。
以下のモデルです。
ただ、こちらより新しいモデルが出ています。
少しだけ価格が上がった代わり、保証が3年になりサイズが一回り小さくなっています。
以下のモデルです。
参考にしてみてください。
Amazonドライブをバックアップに使う
データのバックアップとして使い勝手のいいのは、Amazonドライブです。
Amazonドライブは、Amazonプライム会員に入っていれば無制限に写真データの保存ができます。
しかもJPGだけでなく、RAWデータにも対応しています。
公式サイトの説明を見ると、以下のRAWデータは正式に対応しています。
- Nikon(NEFファイル)
- Canon(CR2ファイル)
- ARW(Sony)
- CRW(Canon RAW CIFFイメージ)
- ORF(Olympus)ファイル
- DNGファイル
この中に、FUJIFILM(RAF)の記載がありません。
ただ自分の経験では、RAFのRAWデータが保存できています。
FUJIFILMユーザーも安心して使えると思います。
PC用のアプリよりも、ブラウザのほうが使いやすい
Amazonドライブには、パソコン用のアプリがあります。
ただウェブブラウザのほうが、使いやすいです。
データは扱いを間違えると、意図しない上書きや削除の可能性があります。
ウェブブラウザでフォルダを確認しながら、確実に保存していきましょう。
Amazonドライブのコストは、月額で約408円
Amazonドライブの費用は、Amazonプライム会員の登録料になります。
プライム会員の料金は、月額500円もしくは年額4,900円(ともに税込)。
無制限の写真データの保存で、年額を月換算すると約408円です。
Amazonドライブ以外にも、プライムビデオやAmazonでの買い物の送料無料などが付いてくるので、破格のサービスです。
Amazonプライム会員については、以下の記事に詳しく書きました。
入会を検討している人は、読んでみてください。
まとめ
以上、写真データの保存について書いてみました。
結論をまとめると、以下になります。
- メインの保存先は、外付けハードディスク
- できれば外付けハードディスク×2台で、同じデータを分散して保存
- もしくは低コストのAmazonドライブを、外付けハードディスクのバックアップとして使う
クラウドは便利そうに見えて、自分のコントロールの及ばない範囲があります。
その点、外付けハードディスクは、自由度が高いです。
メインを外付けハードディスクにし、破損のリスクを考え、もう1台の外付けハードディスクかAmazonドライブへバックアップを取る。
この方法が、現状のベターな写真データの保存かなと思います。
面倒なフィルムカメラの魅力とは
デジカメよりも圧倒的に不便なフィルムカメラで写真を撮っています。
以下の記事で、フィルムカメラの魅力について書きました。