音声入力が長文作成に向いていないと思う理由

公開日 2021-09-29 最終更新日 2021-10-20

皆さんは音声入力を使っていますか。
ぼくはスマホのメモなどに、よく使っています。

スマホもパソコンも、音声入力の精度が向上しています。
マイクの状態が良ければ、ほぼ正確に音声が文字化されます。
音声入力でブログなど長文を書き、執筆スピードが一気に速くなった人もいると思います。

ぼくもメモや検索時だけでなく、音声入力での長文執筆を挑戦してみました。
その結果はと言うと…、長文は変わらずキーボードで入力しています。
音声入力での長文執筆は、現状は諦めています。

そこでこの記事では、音声入力で長文を書けない個人的な理由をいくつか書いてみます。
「書けない理由」なので、あまり読む人の役に立つとは思えません。
同じように「音声入力では、長文を書けないんだよなあ」と思っている人に、共感してもらえれば幸いです。

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Siriの登場で音声入力が一気にメジャーに

音声入力の機能は、説明するまでもないでしょう。
スマホやパソコンのマイクに話しかけ、ディスプレイに文字を表示させる入力機能です。

ここ数年で定着した感がありますが、音声入力自体は70年代から開発されていたようです。
実際に一般ユーザに浸透したのは、2011年に搭載されたiPhoneのSiriが大きかったでしょう。
Siriと呼ばれるアシスタント機能へ話しかけることで、(限られた範囲ながら)命令どおりの動作をiPhoneはしてくれます。

アシスタント機能を通し音声入力する人が増えるに連れ、データを取得し、精度はどんどん上がってきました。
長い文章であっても、正確に文字化できるようになってきています。
生産性重視の人の中には、キーボードではなく音声入力で長文執筆するケースも見られています。

音声入力が長文作成に向いていないと思う理由

ぼくも実際に音声入力を使い、歩きながらスマホにメモすることがあります。
ほぼ100%の精度で文字化できるので、本当に便利です。
「長文も音声入力で書ければ、かなり生産性アップするのでは」と思い、音声入力での長文執筆を何度かチャレンジしてみました。
しかし(あくまでも自分の場合は)、うまくいきませんでした。
その理由を考えると、以下の3つが思い当たります。

  1. 文章が冗長になる
  2. 脳に負担を感じる
  3. 執筆のリズムをうまく取れない

1. 文章が冗長になる

音声入力をやってみて思ったのは、「話し言葉は書き言葉とは異なる」です。
その一番の違いは、言葉の数です。

話し言葉をそのまま文字にすると、同じ内容でも書き言葉より言葉数が多くなります。
多くなるだけでなく、何度も同じ話をしたり、結論にいつまでもたどり着かなかったりと、要点がわかりにくいです。

考えてみると、話をするときには相手が理解できているか確認しつつ、言葉を足していきます。
書き言葉は読み返し可能なため簡潔に表現できても、話し言葉は流れてしまうので、どうしても反復が多くなるんですね。
そのためなのか音声入力で文章を書くと、回りくどくまどろっこしい文章になります。

「語りおろし」は内容が薄く感じる

書籍には、「語りおろし」というジャンルがあります。
著者が話した内容を元に、ライターさんが文章化して一冊の本にする形式です。
そういった「語りおろし」の書籍を読むと、同じように「文章の長さに対して、内容が薄い」感じることがあります。

語りおろしと音声入力とは別の話ですが、「話し言葉で文章を作ると冗長になる」という点では似ているのかなと。
単にぼくの音声入力の能力不足かもしれませんが、音声入力では簡潔で要点をついた文章が書けない印象を持ちました。

2. 脳に負担を感じる

キーボードで文章を書くと、思考を一旦指の運動に伝達し、そこからディスプレイへ出力する手間が生じます。
この指の運動のワンクッションが、思考にとってちょうどよい時間に思えます。
キーボードで文字入力すると、タイピングのスピードと同時によどみなく考えが出てきます。
その理由のひとつは、キーボードという道具を介して、ある程度の時間を挟みながら執筆しているからだと思えるのです。

これが音声入力だと、どうも文字化するのが速すぎるようです。
口頭で次々と文字化するのは良いのだけど、文の前後がうまくつながっていないように感じます。
思い浮かんだことをどんどん話すため、文章が今ひとつ連綿としないんですね。

そうならないよう頭の中で前後の文章とつなげながら話すため、キーボードで文字入力するよりも、脳に余計な負担が掛かっているように思えます。
平たく言うと、キーボードで文章を書くより音声入力だと脳に疲労感があります。

3. 執筆のリズムをうまく取れない

キーボードで指を動かしていると、リズムが生まれてきます。
楽器を指で鳴らしているのと、同じような感覚かもしれません。
このリズムが執筆に良い影響を与え、文章にもリズムを生み出しているように思えます。

音声入力だとこの指の運動がなくなるため、リズムがとれません。
その結果、文章が読みづらくなり、また執筆の楽しさも薄れてしまいます。

まとめ

以上のように(しつこいですがあくまでも個人的な感覚として)、音声入力で長文を書けない理由を書いてみました。
これらの理由は執筆のクオリティや、文章を書くことの楽しさに直結します。

もちろん自分の修練が足りないだけで、音声入力での執筆に慣れれば解消されるのかもしれません。
ただあくまで現状では、やはりキーボードが好きだし、カチャカチャとキーを鳴らしながら文章を書く行為もまた好きです。
とりあえず今のところは、キーボードでの執筆を続けていこうかなと思っています。

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