最終更新日 2021-11-25
このプラグインで、全記事一括でアドセンス広告を入れられます。
Googleアドセンスの審査に合格したら、次に考えるのは「コードの貼り方」ですね。
まさか、ひと記事ごと手作業で入れるわけにいきません。
全記事にアドセンス広告を貼れるプラグインはいくつかありますが、Ad Inserterの使い勝手がすごく良いです。
そこでこの記事では、Ad Inserterのメリットと使い方をご紹介します。
この記事の目次
WordPressにアドセンス広告を自由に入れるプラグインAd Inserterのメリット
まずは、メリットの紹介です。
まとめると、以下の5つです。
- ひとつのアクションで、全記事にアドセンス広告を掲載できる
- ホーム画面・個別記事・固定記事など、貼る記事を細かく設定できる
- 広告の位置を細かく設定できる
- スタイルシート(CSS)を適用できる
- 広告以外の差し込みたい文章にも使える
5つのメリット
1. ひとつのアクションで、全記事にアドセンス広告を掲載できる
Ad Inserterは、多機能です。
ひょっとしたら、とっつきにくさがあるかもしれません。
しかし頻繁に使う機能は、そのなかの一部。
チェック項目を覚えれば、あとはコードを貼るだけで対象の記事すべてに一発で反映されます。
すごく楽です。
2. ホーム画面・個別記事・固定記事など、貼る記事を細かく設定できる
アドセンス広告の場合、
「個別記事だけで、固定記事には表示させたくない」
「ホーム画面と個別記事では、表示させる広告を別のものにしたい」
など、いろいろ希望が出てくるはず。
Ad Inserterはかなり細かく設定できるので、ほぼ希望通りの設定ができます。
3. 広告の位置を細かく設定できる
一般的に広告を貼る場所で多いのは、
- タイトル下
- 最初の小見出しの上
- 記事の終わった直後
などです。
これら定番の場所以外にも、「3つ目の小見出しの下」とか「記事中盤のh3の上」とか、希望する位置へ設定が可能です。
変更を簡単にできるので、反応を見ながら色々と試せます。
4. スタイルシート(CSS)を適用できる
地味に嬉しいのが、スタイルシート(CSS)を指定できる点です。
例えば、アドセンス広告をそのまま貼り付けると、本文との余白がなく読みづらいケースがあります。
Ad Inserterはhtmlコードを書き込めます。
<div style=“… : …;”> 表示する要素 </div>
と指定すれば、余白などのスタイルを適用できます。
5. 広告以外の差し込みたい文章にも使える
差し込めるのは、アドセンスだけではありません。
htmlコードに対応しているので、普通に文章を入れられます。
告知をすべての記事の最後に挿入する、そんなことが簡単にできます。
使い方
ではここから、実際の使い方をご紹介します。
すでに、プラグインをインストールしている前提で話を進めます。
インストールしていない方は、以下よりファイルをダウンロードするか、WordPressダッシュボードのプラグイン > 新規追加 > 検索に「Ad Inserter」と入力して、インストールできます。
アドセンス広告のコードを、テキストボックスにコピペする
Ad Inserterをインストールすると、WordPressの設定に「 Ad Inserter」が追加されます。
それをクリックします。
Block 1〜Block16まで、タブが並んでいます。
適当なタブ(ここではBlock 1)をクリック。
テキストボックスの上に「Block 1」と書いてありますね。
このタイトルは自由に変えられます。

コードが増えてくると「これはどの広告だっけ…?」と混乱してくるので、覚えやすい名前をつけておきます。
タイトルをかえたあと、テキストボックスにアドセンスのコードを貼り付けます。

掲載する記事を設定する
次に、その広告をどの記事に掲載するか設定します。
項目は、以下の6つ。
- Posts 個別記事
- Homepage ホーム画面
- Category Pages カテゴリーページ
- Static pages 固定記事
- Search pages 検索結果
- Tag / Archives pages タグとアーカイブページ
すべての個別記事に広告を入れる場合は、「Posts」にチェックを入れます。

個別記事と固定記事に入れたい場合は、「 Posts」と「 Static pages」にチェックします。
掲載する位置を設定する
次に掲載する位置を決めます。
Insertion(挿入)と書かれたプルダウンメニューを開くと、以下のように項目がずらっと表示されます。

英語だとちょっとイメージがつきにくいですよね…。
そこで一番右のアイコンをクリックしてみます。

するとどこに広告が表示されるか、イラストのナビゲーションが出てきます。
そこから好みの場所をクリックしても良いです。
それぞれの項目の、表示される場所のリストは以下の通りです。
- Before post タイトルの前
- Before content 本文の前
- Before paragraph 小見出しの前
- After paragraph 小見出しの後
- Before image 画像の前
- After image 画像の後
- After content 本文の後
- After post 記事の後
- Before excerpt 抜粋の前
- After excerpt 抜粋の後
- Between posts 記事の中盤
- Before comments コメントの前
- Between comments コメントの中盤
- After comments コメントの後
- Footer フッター
- Before HTML element ページの一番前
- Inside HTML element ページの中盤
- After HTML element ページの一番後
場所を決めた後に右のAlignment(調整)で、左端・中央・右端のいずれかを選択します。

テキストボックス上の右はじにある、「一時停止ボタン」をオフに(グレーの状態がオフです)。

最後に、テキストボックス下の右はじにある「Save Settings 1-16」をクリックすれば完了です。

無事、表示されているか、サイトを見て確認してみてください。
小見出しの近くに入れる場合
小見出しの前や後に広告を入れたい場合は、さらに細かく設定をします。
以下のどちらかを「Insertion」で選択します。
- Before paragraph 小見出しの前
- After paragraph 小見出しの後
Insertionの右のテキストボックスに、小見出しの何番目に表示するか数字を入力します。

その後に、右の「Alignment 」で位置を決めます。
次に下画像のアイコンをクリックして、詳細画面を表示します。

最初の「Count」で、「from top(上から数えて)」もしくは「from bottom(下から数えて)」を選択し、次の「paragraphs with tags」で、要素(h2やh3)を記入します。

例えば、一番最初のh2の手前に入れる場合
ここで、ひとつ例を出します。
広告配置の定番は、最初のh2(小見出し)の手前です。
これをAd inserterで設定する場合は、以下のようになります。
- Postsにチェックを入れる
- Insertionを「Before paragraph」に
- 隣の空欄に「1」と記入
- Alignmentを「Center」に
- アイコンをクリックして詳細画面を表示
- Countを「 from top(上から数える)」に、「paragraph with tags(タグ付き段落)」に「h2」と記入
これで、「上から数えて一番目(つまり最初)のh2の手前に、中央配置で広告を挿入」という指示になるわけです。

AMPの設定の場合は、チェックを入れる
サイトにAMPを設定している場合は、このままでは表示されないので注意してください。
テキストボックス真下の、「Misc」タブをクリック。
「Insertion」タブの「AMP pages」にチェックを入れてください。

スタイルシート(CSS)の適用の仕方
メリットの4で書いたように、Ad Inserterはhtml要素を書くことができます。
そのためスタイルを指定すれば、余白などデザインを調整できます。
やり方は、
<div style=“… : …;”> 表示する要素 </div>
と記述すればOKです。
例えば、広告バナーの上に30pxの余白を設けたい場合は、以下のように記述します。
<div style=“margin-top:30px">
アドセンスのコード
</div>
上下に余白を設けるなど、複数のスタイルを指定したい場合は、セミコロンで指示をつなぎます。
<div style="margin-top:30px;margin-bottom:30px">
アドセンスのコード
</div>
Ad Inserterの広告以外の使い方
Ad Inserterは、広告の挿入だけではありません。
「<p>」タグで囲めば、すべての個別記事に同じ文章を挿入できます。
これが、けっこう便利です。
記事の最初の挨拶を設定する
例えば、記事の最初にお決まりの挨拶を入れているひともいると思います。
それをAd Inserterで設定すれば、毎回同じ文章を打つ手間が省けます。
別の内容に変えるときも、Ad Inserterに書いた文章を変えるだけですべての記事が一瞬で修正できます。
記事の最後に伝えたい情報を設定する
最初の挨拶だけでなく、記事の最後に告知をしたい場合にも使えますね。
たくさんの人に読んでもらいたい記事のリンクを付けたり、別のサイトへのバナーを貼ってみたり。
最小のアクションで、すべての記事への記載ができます。
やり方
やり方はいたって簡単で、テキストボックスに
<p>自分が書きたい文章</p>
と記入するだけ。
設定は、
- 記事の冒頭に挿入したい場合 → Before content
- 記事が終わった後に挿入したい場合 → After content
とすればOKです。
文字にリンクを繋げたい場合は、以下のように記述しましょう。
<p><a href="https://aaa.aaa” class=“テーマで付与しているclass名”>リンクをつなげたい文章</a></p>
Ad Inserterのデメリット
もちろん、Inserterは完璧なプラグインではありません。
使用することのデメリットも、いくつか上げておきます。
WordPressのアップデートで不具合の出る可能性がある
これはAd Inserterに限った話ではないですが、プラグインを使う以上、WordPressのアップデートなどによる不具合の可能性はあります。
ただ、このプラグインの場合は、定期的にアップデートがなされています。
WordPressのアップデートには、きちんとキャッチアップしているようです。
アドセンス広告の場合、すぐに表示されない
記事を公開後、設定した広告がすぐに表示されないことがあります。
広告が表示されないと収益が発生しないわけで、気になる部分ですよね。
これに関してはプラグインの性質としか言えないかもなので、不満を持たれる場合は別のものを探したほうがよいです。
英語なのでとっつきにくい
Ad Inserterは、英語表記です。
そのため、使いづらさを感じるかもしれません。
多機能ですから、混乱する要素も多いです。
使う機能を絞ってしまえば、難しく感じないかなとは思います。
まとめ
というわけで、アドセンス広告を全記事一括で表示するAd Inserterの解説でした。
ウェブサイトはABテストが必須です。
広告の位置や表示の仕方は、色々なものを簡単に試せたほうがよいです。
その点でAd Inserterは、場所や内容を簡単に変えられて、便利なプラグインだと思います。
参考になれば幸いです。
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