コーヒーミル選び方「コニカル式・プロペラ式・フラット式」比較

公開日 2022-01-15 最終更新日 2022-01-17

コーヒーを豆のまま買った場合、自宅で粉砕する必要があります。
粉砕するマシンは、コーヒーミルと呼ばれます。

このコーヒーミルには、種類がたくさんあります。
初めて選ぼうとすると、「どれが良いのか」とおそらくかなり悩むでしょう。
ぼくはこれまでに3種類のコーヒーミルを買い、この記事の執筆時はカリタのフラット式の電動ミルに落ち着いています。

この記事では自分の買ってきた3種類を比較し、コーヒーミルの選び方を書いてみます。

コーヒーミル選び方「コニカル式・プロペラ式・フラット式」比較

これまでに買ってきたコーヒーミルは、以下の3つです。

執筆時点でポーレックス・コーヒーミルとカリタ・NEXT-Gは、それぞれ以下の新製品が出ています。

これらは、「価格・味・手間」が明確に異なります。
「価格・味・手間」の何を重視するかで、選ぶコーヒーミルは自ずと決まってくるわけです。

  • 価格
  • 手間

価格

まずは価格から見ていきましょう。
何事にも「ピンきり」があります。
それはコーヒーミルも同じ。

購入した3種のミルは、以下のような価格でした(購入時)。

  • 手挽きミル(コニカル式) → ポーレックス コーヒーミル → 3,680円
  • 電動ミル(プロペラ式)→ メリタ MJ-518 → 3,106円
  • 電動ミル(フラット式)→ カリタ NEXT-G → 48,980円

ご覧のように、カリタのNEXT-Gが圧倒的に高かったです。
他のふたつに比べ、10倍以上しました。

高いミルは、やはりよい

はたして、10倍以上もの価格を出す価値があるのでしょうか。
後述しますがやはり価格の高いミルは、安いものに比べダントツに優れています。

以下は、カリタ公式のNEXT-Gの紹介動画です。
(現在は、後継機のNEXT-G2が発売されています。機能的にはNEXT-Gと変更なし)

最初からコーヒーミルに5万円近く出すのは、かなり勇気がいります。
そのためまずは3,000円前後で購入できる、手挽きやプロペラ式を候補にするでしょう。
実際に自分がそうだったので、気持ちはわかります。
ただミル選びは価格だけでなく、次に紹介する「味・手間」にも注目してほしいです。

では次の項目の、味を見ていきます。

コーヒーミルは、できあがりの味を左右します。
コーヒー豆は、ただ細かく砕けばよいわけではありません。
ポイントはふたつ。

  • 粒度を揃える
  • 微粉を出さない

挽いたときの粒の大きさ(粒度)にバラつきがあると、抽出に差が生じ味が安定しません。
また細かくしすぎて微粉が多く出ると、雑味・苦味が強く出てしまいます。
このコーヒー豆の挽き方は、カットする方式で差が出ます。

今回、紹介している3種のミルは、以下の3つに分けられます。

  • コニカル式
  • プロペラ式
  • フラット式

コニカル式・フラット式は味が安定する

好みの粒度に揃えやすいのはコニカル式とフラット式です。
コニカル式は円錐型の刃を合わせて、コーヒー豆を挟んで砕きます。
今回紹介している3種では、手挽きのポーレックス・コーヒーミルがコニカル式です。

フラット式は円盤型の刃を組み合わせ、その間に豆を通すことで砕きます。
コニカル式と同じように粒度を揃えやすく、またフラット式のほうが摩擦熱が出にくいとされています。
紹介した3種では、カリタのNEXT-Gがカット式です。

プロペラ式は粒度を揃えるのが困難

一方、扱いの難しいのは、プロペラ式です。

プロペラ式は、容器底面のプロペラ状のカッターを高速回転させ、コーヒー豆をカットします。
プロペラに弾かれるので、豆は容器の中でカットされながら踊りまくります。
その結果、なかなか均一にカットできません。
つまり最も粒度を揃えづらいのは、プロペラ式のミルなのです。
今回紹介した中では、メリタのMJ-518がプロペラ式にあたります。

さらにプロペラ式は粒度を揃えようと長い時間、カットしてしまいます。
その結果、微粉が多く出て、コーヒーの味が落ちます。
「安くて電動」と期待して買うと、味がいまいちでがっかりするかもしれません。

ぼくはプロペラ式を購入してしばらく経った後に、フラット式のカリタ・電動ミルを使いました。
同じコーヒー豆を使っているにも関わらず断然、味がよかったです。
「ミル選びは味の上で重要」とわかりました。

手間

最後は、手間を見てみます。

手間だけを見れば、最も楽なのはやはり臼式の電動ミルです。
ボタンを押すだけで、自動的に粉砕が完了します。
同じ電動ミルでもプロペラ式は、蓋を押さえたり上下に振ったりと、それなりに手間が生じます。

最も大変なのは、手挽きのミルです。
豆は硬いので、ハンドルを回して粉砕するのはそれなりに大変です。
たまにキャンプなどでやる分には良いですが、毎朝、手挽きミルで粉砕すると「面倒だな…」とコーヒーへのモチベーションが落ちます。

結論は、予算が許せば臼式の電動ミルを

ということで、価格以外はカット式の電動ミルが最もよかったです。
ボタンを押すだけで自動で粒度の揃った豆が挽けます。
簡単で味が良い。最高です。

最初に書いたように、カリタのNEXT-Gを2017年から使っています。
執筆時点で5年が経過。
購入価格は確かに5万円近くと高額でしたが、毎日つかっているので、単純計算で2000回近くの使用です。

現時点での一回のコストが、約25円。
さらにこれからも毎日使うので、大した金額ではなくなっていきます。

安いものを買うより、長く使える質の良いものを。
コーヒーミルこそ、その考えがよく当てはまります。

美味しいコーヒーは、清潔なミルとともに

最後に、ぼくが思うコーヒーを美味しく淹れるポイントをひとつ。

ミルを使い終わったら、毎回そうじするのをおすすめします。
掃除は専用のブラシが売っています。
自分の使っているのは、カリタのエスプレッソ用ミルブラシです。

コーヒー豆は、挽いた瞬間に酸化が始まります。
酸化すると酸味や苦味が強くなり、単純に不味くなります。
ミルを掃除しないと、以前の古いコーヒー豆が残っていて美味しく淹れられないのです。
コーヒーショップで「挽きたて淹れたてなのに、美味しくないな」と思ったら、おそらくミルの掃除を怠っているからでしょう。

ミルは常に清潔に

これだけで、コーヒーの味は良くなります。

以上、これまで買ってみたコーヒーミルについて書いてみました。
購入の際の、参考になれば幸いです。