モーニングページを始めて、約1年が経ちました。
最初の数週間は何度かやめようかと思いましたが、習慣化してからはそれほど苦労せず続けてこれています。
朝一番にノート3ページ分を文字で埋めるのは、それなりに面倒な作業です。にもかからわず続けてこれたのは、自分にとってメリットがあるからです。
この記事では、モーニングページを1年やってみて感じた変化を紹介します。
始めたばかりのころの感想は、以下の記事にまとめています。合わせて参考にしてみてください。
>> モーニングページでやりたいことが明確に【2か月の効果】
モーニングページのやり方
そもそも、モーニングページとは何か?モーニングページは、簡単にいえば自分を知るための方法です。
やり方は、書籍『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』に詳しく書かれています。
といってもモーニングページのやり方は、ごくごくシンプルです。
朝起きてすぐ、A4ノート3ページに思いついたことを書く。それを毎朝つづける。これだけです。
モーニングページの5つのルール
モーニングページには、いくつかのルールがあります。まとめると以下5つです。
- 文章の流れや構成など、一切気にしない
- 頭に浮かんだことを、ペンを止めずに書く
- くだらないことや卑猥なことでも、躊躇せず書く
- 人に見せない(重要)
- 始めて数週間は、ノートを読み返さない
これらを守ることで、モーニングページの効果が現れます。
『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』では、モーニングページを始めて数十年たった人が、いつの間にか夢を実現していた例がいくつか紹介されています。
本の内容を信じるなら、やり始めて数日・数週間で目に見える効果は現れないと思ったほうが良いです。
数年単位で毎日欠かさずやると、思いがけない変化が起こるかもしれません。
短期ではなく長期で物事をやるマインドは、以下の本が参考になります。
A4ではなく、A5ノートを使用
使用する道具は、A4ノートを使う以外、細かい決まりはありません。といっても、ぼくはA4ノートを使っていません。使っているのは、ほぼ日の方眼ノート(A5)です。
モーニングページをやってみようと思ったとき、「どう考えてもA4だと、大変すぎて続かない」と考えました。
A4って、かなり大きいですよ…。A4ノート3ページ分を文字だけで埋めるのは、かなりハードルが高いです。
漢字のある日本語は英語に比べ文章の密度が濃いので、日本人はA5でちょうど良いように思います。
ひょっとしてぼくが1年間つづけられたのは、A5ノートでハードルを下げたからかもしれません。
モーニングページを1年間続けた変化
ではここから、「1年間つづけてみて、どんな変化があったか」を紹介します。
ただ現状は、「よくわからない」が正直な感想です。1年間で変化はあるような、ないような…。
「明確なメリットがありました!」と威勢よくいえないのが辛いところです。
以下に5つあげましたが、これらは「もしかしたら、こういう変化があったのかも」とあやふやな感じです。
1. 目標がより明確になった
モーニングページを毎日続けると、「やりたいこと・やりたくないこと」を書くようになります。
浮かんだ文章を手を止めずに書くため、自分が本当に思っていることが出てきます。
さらに毎日続けることで、それら「やりたい・やりたくない」が先鋭化していきます。
平たくいうと、毎朝モーニングページを書くことで、目標がどんどんクリアになっていくのです。
願望を自分で認識できる
頭の中だけで考えることは、次の瞬間には忘れてしまいます。
願望を文字にするとリマインダーとして機能し、次第に「自分はこれをやるしかない」と思えてくる。
その結果、本当にやりたかった夢や目標を実現できるのだと思います。
2. より意識して時間を使うようになった
以前よりも、時間の使い方が意識的になりました。それは目標がクリアになったからかもしれません。
ぼくはモーニングページだけでなく、ほぼ日手帳に1日の行動の記録を書くようにしています。それをやるようになったのも、モーニングページを始めてからです。
ほぼ日手帳をどんな風に使っているかは、以下の記事に詳しく書いています。
>> 書くことなかった「ほぼ日手帳」の使い方がようやく決まり定着
目標を明確にし、1日の行動を記録する。この2つのセットで、時間の無駄がなくなりました。
- モーニングページで目標の明確化
- 行動の記録をつけて無駄をなくす
3. 行動の質を重視するようになった
時間を意識して使うようになった結果、行動力が高まりました。
それまでも何かしら行動はしていましたが、以前よりも「その行動に対する効果」を考えるようになりましたね。
「同じ時間と労力を使うなら、より成果を出せるように」と行動の質を重視する感じです。
モーニングページをやる前は、もっといきあたりばったりだったように思います。
4. 不安が少なくなった
毎朝、モーニングページで文章を書いていると、不安な事柄もあふれ出てきます。
書きながら、「そうか今の自分は、こういうことに不安を感じているのか」と客観視できます。
不安は頭の中で考えていると、どんどん大きくなります。それをモーニングページに書き出すことで、不安感は以前より軽減しましたね。
5.嫌なことを思い出すようになった
最後に、これはぼくの場合だけかもしれませんが、やたら昔の嫌なことを思い出すようになりました。
ピークはモーニングページを始めて、最初の数か月(3か月くらい?)。そのあとは徐々に少なくなり、半年もするとなくなりました。
今考えると、それは必要な工程だったのかなと思います。
過去の嫌なことを掘り起こすことで、「今をよりよいものにしよう」と行動へ結びついているようにも思えます。
モーニングページは自分との対話ツール
以上、モーニングページを1年つづけた感想でした。
「結局、モーニングページとは何なのか?」と質問されれば、「自分との対話」とぼくは答えます。
思考を流さずにノートへ刻む
人間は生活しているとき、絶えず何かを考えています。考えているそばから別の思考へ移り、そのほとんどを忘れてしまいます。
モーニングページはそんな過ぎ去っていく自分の思考を、ノートへ刻んでいく作業です。
いつもは過ぎ去り忘れていく思考を改めて確認することで、「自分はこういうことを考えているのか」と知ることができます。
そうやって毎朝、自分自身と対話し、自分自身を深く知る。それがモーニングページの役割だと思うのです。
まずはやってみよう
といってもここに書いたのは、あくまでもぼくの場合です。おそらく人によって、現れる効果は変わってくると思います。
この記事を読んでいる人は、モーニングページが気になっているのだと思います。
モーニングページに必要なのは、ノートとペンだけ。気になっているのなら、とりあえず明日の朝からやってみましょう。
ノートとペンだけで自分に良い変化があるなら、儲けものだと思いますよ。