最終更新日 2022-04-10
モーニングページを始めてから、約1年。
最初の数週間は億劫で何度かやめようと思いましたが、習慣になってからは毎日欠かさず続けました。
1年で使用したノートは、トータル4冊(現在5冊目)。
ここまで続けられたからには、モーニングページには何かしらメリットがあるのでしょう。
そこでこの記事では、モーニングページを続けることで得られるメリットを書いてみます。
やり始めた当初の記事は、以下からどうぞ。
>> モーニングページでやりたいことが明確に【2カ月の効果】
この記事の目次
モーニングページを1年間続けてみて、どんな変化があったか
まず「モーニングページとは何か?」をざっくり解説します。
モーニングページは書籍『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』で紹介されている、自己探求ツールです。
方法は毎朝、A4ノート3ページに思いついたことを書く。
これだけです。
その際に文章の流れや構成などは、一切考えてはいけません。
ともかく頭に浮かんだことを、ペンを止めずにどんどん書くのがポイント。
どんなにくだらないことや卑猥なことが頭に浮かんでも、躊躇せず書きます。
また前提として、このノートは人に見せてはいけません。
人に見せず自分だけが読み返せるノートだからこそ、頭に浮かんだ物事をストレートに文字にできるのです。
A4ではなくA5ノートを使っている
モーニングページにはA4ノートを使う以外、細かい決まりはありません。
ちなみに自分の使っているのは、ほぼ日の方眼ノート(A5)です。
最初にモーニングページをやり始めたとき、「どう考えてもA4だと、大変すぎて続かない」と思い、ずっとA5ノートを使用しています。
自分が1年間つづけられたのは、ひょっとしたらA5ノートでハードルを下げたからかもしれません。
変化を感じる5つのこと
ここから「実際に1年つづけて、どんな変化があったか」を書いてみます。
と言っても、正直なところ「よくわからない」が本音です。
メリットはあるような、ないような…。
以下に5点あげましたが、これらは「もしかしたら、こういう変化があったのかな」と漠然としたものであることをご了承ください。
変化を挙げるとしたら、以下5つです。
- 反射的に反応しなくなった
- より意識して時間を使うようになった
- より行動的になった
- 不安を感じづらくなった
- 昔の嫌なことを思い出すようになった
1. 反射的に反応しなくなった
Twitterやニュースサイトを見ていると、興味のそそられるトピックを目にします。
以前までは何かしら扇動的なトピックをみると、それに関連した情報をつい漁ってしまいました。
物事に反射的に反応すると時間もとられるし、自分に関わりないことなのに感情が振り回されます。
良いことはありません。
それがここ1年で、反射的に反応することが少なくなりました。
扇動的な記事を目にしても、「この人は、なぜこれを取り上げているのだろう」と少し俯瞰して見られています。
2. より意識して時間を使うようになった
「時間は何より大切」
「毎日を大切に生きる」
これら意見に対し、誰もが頷いてくれると思います。
かといって自分に限って言えば、「本当に日々を大切に生きていたか?」と問われると微妙なところです。
おそらく行動のログを正確に取ると、これといって有益なインプットもアウトプットもしていない無意味な時間がたくさんあったと思います。
もし本当に「毎日を大切に生きなくては」と思うなら、SNSやYouTubeを延々と見るなど受動的な時間の使い方はやめるべきです。
時間の使い方に意識的になり、「これは本当に今やるべきことなのか」と行動を精査するようになったのも、ここ1年の変化です。
3. より行動的になった
そうして時間に意識的になった結果、行動力が高まりました。
1日24時間しかないのは、今後どうあがいても変わりません。
であるなら、「その限定された時間を、きちんと使い切ろう」と目標のために行動するようになりましたね。
4. 不安を感じづらくなった
どんなに自信ある人でも、不安は絶対に消えません。
特に日本人は大陸から逃げて逃げて、東の端までやってきた祖先の末裔です。
アフリカやヨーロッパの人に比べ、不安を感じる度合いが遺伝子的に高いと言われています。
参考 >> 「自分は不幸」と思う日本人がやたら多い不思議(東洋経済オンライン)
かと言って不安な感情を常に抱えたまま生きるのは、とてもしんどいです。
この不安な感情を持ったときも、「自分は不安に思っている。それは何についてで、解消するにはどうしたらいいのか」と客観的に考えられるようになりました。
5.昔の嫌なことを思い出すようになった
ここまで書いた1〜4は、「モーニングページを始めたら、こういう傾向が出てきたかな…?」といった漠然としたものです。
明確にモーニングページの効果で自信を持って言えるのは、この「昔の嫌なことを思い出すようになった」です。
それまでまったく思い出さなかった過去の嫌なことを、頻繁にフラッシュバックするようになりました。
嫌な過去は、できればもう思い出したくありません。
なのに普段生活していて、ふとした瞬間に頭に巡ってくる。
なかなかしんどいです。
ただ記憶の役割の一つは、「同じミスを繰り返さない」というブレーキの役割があるはず。
こうして過去の苦い経験を思い出すのも、何かしら自分にとって意味のあることなのでしょう。
今はそう前向きに捉えて、自分への戒めと思うようにしています。
モーニングページは自分との対話ツール
以上5つが、1年つづけてみて変化を感じる部分です。
「モーニングページとは、結局なんなのか?」と質問されれば、「自分との対話」と答えます。
人間は普段生活しているときに、秒単位で思考します。
それら浮かんでは消えていく思考について、深めることはほぼありません。
モーニングページはそれら霧散していく日々の思考に、「文字化」というくさびを打ちます。
自分が考えた取るに足らない思考と、膝を突き合わせて向き合うことになるのです。
こうして自分としっかり対話する機会は、ほぼないと思います。
それを実現するのが、モーニングページです。
良い変化があれば儲けもの
毎日、そうして自分の思考と向き合うと、いつしか「そう考えているのはわかった。ではどうしたらいいのか」と次の段階へ進みます。
結果的にそれまでやってみたいと思っていたことを行動に移し、自分の人生が少しずつ変わっていく。
確信できませんが、モーニングページにはそういった効果があるように思えます。
少なくとも1年つづけて思うのは、「面倒だが、やってみて損はない」ということです。
モーニングページに必要なのは、紙とペンだけ。
良い変化があれば、儲けもの。
もし興味があるなら、とりあえずやってみましょう。