ドラム式洗濯乾燥機は便利です。ボタン一つで、洗濯から乾燥までやってくれます。
ただし、肝心の乾燥が機能しないことがあります。ドラム式洗濯乾燥機なのに乾燥できないのは、困りますね。
乾燥機能が低下した際は、自力でできる改善方法がいくつかあります。
乾燥機能の改善は、使用している期間によってかわります。この記事では乾燥の改善を、以下2パターンに分けて解説します。
ドラム式洗濯乾燥機を買ったばかりなのに乾かない
まずは、「ドラム式洗濯乾燥機を買ってすぐに、乾かないケース」です。改善方法は3つあります。
1. 設定を見直す
買ってすぐの場合、「設定を見直す」でほとんど解決すると思います。
例えば、ぼくの使っているシャープES-S7Eには、乾燥に以下3つの設定があります。
- 標準
- 念入り
- ひかえめ
買ったばかりの設定は、「標準」になっています。これを「念入り」に変えると、半乾きがほぼなくなります。
ES-S7Eの設定変更の方法は、ロック解除を押しながら電源を入れ、乾燥ボタンを押し、以下の0〜1の番号を選択してスタートボタンを押します。
- 0 … 標準
- 1 … 念入り
- 2 … ひかえめ
「衣類が乾かないな…」と思ったときは、乾燥の設定を確認してみてください。
2. 衣類の量を適切にする
設定を 「念入り」にしても、衣類の一部が乾かないときがあります。その原因は、「洗濯物の入れすぎ」かもしれません。
洗濯乾燥機は電気代を節約するため、センサーで乾き具合を確かめながら稼働します。
そのため洗濯物が乾いていなくても、センサーが「乾いている」と判断し、乾燥をやめてしまうケースがあるのです。
乾燥できる衣類は、洗濯容量の半分が目安
衣類が多すぎると、センサーが誤りやすくなります。
面倒なときは、ついドラム内にたくさん洗濯物を入れたくなります。そこをぐっとこらえ、適切な量(洗濯容量の半分)に洗濯物を減らしましょう。
乾かないときは、一度に入れる衣類を少なくする。単純ですが、効果があります。
3. 乾燥フィルターを掃除する
ドラム式洗濯乾燥機には、乾燥フィルターがついています。乾燥フィルターの役目は、洗濯槽とファンの間のホコリのキャッチです。
乾燥フィルターが目詰まりすると、湿った空気が吸い上げられず洗濯槽に溜まったままになります。これだと、どれだけ乾燥をかけても乾きません。
乾燥機能を低下させないよう、乾燥フィルターは洗濯が終わるたびに掃除しましょう。
買って1年くらいで乾かなくなった
次は、購入から1年くらい経って乾かなくなったケースです。改善方法は、以下の3つです。
1. 洗濯槽クリーナーで掃除する
洗濯機は水を使うため、カビが発生しやすいです。定期的に塩素系の洗濯槽クリーナーを使って、カビの除去を行いましょう。目安は1か月に1回です。
塩素系のクリーナーを使用すると、糸屑なども流れ落ちます。その結果、乾燥機能が改善します。
洗濯槽クリーナーは、メーカーが専用のものを発売しています。ぼくの使っているシャープのES-S7Eの場合は、ES-CDが販売されています。
2. 乾燥経路をブラシで掃除する
ドラム式洗濯乾燥機は、湿った空気をファンで吸い上げて排出します。その際、乾燥経路にホコリや糸屑が付着していると、空気の流れが悪くなります。
乾燥経路の掃除は乾燥フィルターを外し、ブラシである程度とることができます。ちなみにぼくは、以下の製品を使用しています。
紹介した製品はパイプ用なので、力を入れてゴシゴシ掃除すると、乾燥経路の壁面を傷つけてしまいます。傷つけないよう、注意して使用してください。
3. 分解清掃する
乾燥機能改善の最も効果的な方法は、ドラム式洗濯乾燥機の分解清掃です。専門業者に頼めば、1万5千円〜2万円の予算で綺麗にしてくれます。
また機種によっては、自力で分解清掃も可能です。
シャープのES-S7Eは自力で分解清掃が可能
ぼくの使っているシャープのES-S7Eの場合、空気を吸い上げるファンを綺麗にすることで乾燥機能が復活します。
詳しいやり方は、以下の記事で解説しています。参考にしてみてください。
>> 自力の分解清掃でシャープ・ES-S7Eの乾燥機能が完全に復活
購入期間によって適切な対処を
ドラム式洗濯乾燥機を買っても、肝心の乾燥が機能しないのは困りますね。乾燥機能の復活は、自力で行えます。
方法は購入してからの期間によって異なります。
買ってすぐの場合は、以下の3つ。
買って1年くらいの場合は、以下の3つです。
この記事で紹介した方法を参考に、乾燥機能の改善を試してみてください。