個人事業主をしていると、キャッシュレス決済を求められることがあります。
小売店はもちろんのこと、例えば個人で活動していてフォロワーさんへ商品を販売するときも、クレジットカード決済が必要です。
この記事では、キャッシュレス決済Squareのメリットと導入する方法を紹介します。
個人事業主でキャッシュレス決済導入はSquareがおすすめ
「キャッシュレス決済を導入しなきゃ…」と、悩んでいる個人事業主は多いと思います。
特に店舗の場合、お客さんは「自分のメインの決済方法が使えるかどうか」で選ぶ人が多くなっています。
スマホ1台で済ませるようになり、支払いもクレジットカードや電子マネーが主流。キャッシュレス決済を導入しないと、それらお客さんを取りこぼして機会損失が発生します。
決済方法で選ばれる時代に
店舗だけでなく、フリーランスも同じです。
企業相手なら銀行振込で問題ないですが、個人や同じ自営業者との取引なら、クレジット決済できるほうが喜ばれます。
フリーランスで活動しているぼくも、クレジット決済の対応が必要になりました。そこでメリットを調べた結果、Squareを選んだ次第です。
「Square・AirPAY・STORES 決済」の比較
ちなみに人気のキャッシュレス決済「Square・AirPAY・STORES 決済」3つの比較を、以下の記事にまとめています。
決済手数料や入金スピードなど、それぞれにメリット・デメリットがあります。合わせて参考にしてみてください。
>> 【どれがいい?】キャッシュレス決済導入のおすすめ3社を比較
Squareの7つのメリット
ではここから、Squareのメリットを紹介します。以下7つがあります。
1. 入金が「最短翌日」と早い
squareはお客さんがクレジットカードで決済すると、三井住友銀行・みずほ銀行の場合、翌営業日に入金されます。その他の金融機関は、週1回の入金です。
「末締め翌10日払」みたいに、入金を待たされることがありません。
すぐに現金化するのは、嬉しい限り。もちろん入金の振込手数料を、引かれたりもしません。
2. 審査結果が早い
Squareは、アカウント作成後に審査があります。問題なければ最短で当日中に結果が出て、その日から使用することが可能です。
他のキャッシュレス決済は、審査結果まで早くても3日以上かかります。申請後はすぐにでも使いたいので、審査が早いのは助かります。
Square | Airペイ | STORES 決済 | 楽天ペイ | |
---|---|---|---|---|
導入スピード | 最短当日 | 1〜2週間 | 最短5営業日 | 最短3日 |
Squareは審査が甘い?
ネット上では、「Squareは審査が甘いから通りやすい」といった意見が見られます。これは半分正解です。
というのもSquareは、「審査基準は低くし、運用時の不正をきちんとチェックする」方針を取っています。
他のキャッシュレス決済よりも、審査が通りやすいイメージはこんな理由からきているのです。
3. 固定費が掛からない
Squareへ料金が掛かるのは、決済が発生したときのみです。売上がなければSquareへ支払う料金は発生しないため、固定費が掛かりません。
商売をしていれば、何よりも抑えたいのが固定費です。固定費なしで使えるのが、大きいですね。
決済の種類と決済手数料率
クレジットカード・電子マネーの種類と決済手数料率は、以下の通りです。
これだけ揃っていれば、お客さんも「自分の決済方法が使えない」とはならないでしょう。
決済の種類 | 手数料率 | |
---|---|---|
クレジットカード | VISA・Master・ American Express・ ダイナースクラブ・ Discover・JCB | 3.25% |
電子マネー | 交通系IC・QUICPay | 3.25% |
iD | 3.75% | |
QRコード | PayPay | 3.25% |
4. オンライン決済のみは初期費用もなし
路面店など対面でSquareを利用するなら、カードリーダーが必要ですね。
最も安いSquareリーダーの価格は、4,980円。カードリーダーが必要な場合、これが最低限必要な初期費用です。
一方、フリーランスがメールで請求書を送り、オンライン決済で利用するなら、カードリーダーは不要です。つまりオンライン決済だけなら、初期費用すら掛かりません。
Squareに無料登録しておき、「カードリーダーが必要であれば、後日購入」で問題ありません。
5. 請求書でクレジットカード決済を案内
小売店であっても、レジだけで決済が完了するとは限りません。
例えば遠方のお客さんから、「商品を買いたい」と言ってもらえたとします。発送は問題ないとしても、面倒なのが支払い方法です。
「銀行振込なら、振込手数料はどちらが負担する?」
「クレジットカードで払いたいと言われたら…?」
そんなときもSquareは「Square 請求書」と呼ばれるシステムで、請求書をメールやSNSのDMで送れるので安心です。
請求書を受け取ったお客さんは、そのままネット上でクレジットカード払いが可能。お互いに、時間や手間の節約になります。
Square 請求書の決済手数料率は、以下のとおりです。
決済の種類 | 決済手数料率 | |
---|---|---|
クレジットカード | VISA・Master・ American Express・ ダイナースクラブ・ Discover・JCB | 3.25% |
6. 専用の決済端末がオシャレ
Squareは店舗向けに、専用の決済端末を用意しています。種類は以下の3つです。
- Square リーダー
- Square ターミナル
- Square スタンド
>> Square公式サイト | Square ハードウェアTOPページ
どの端末もデザインがシンプルでオシャレ。店舗で使用するなら、決済端末もデザイン性の高いものを使いたいですね。
決済端末については、記事の後半で詳しく解説しています。
7. 無料のPOSレジアプリがある
Squareは無料で使用できる、POSレジのアプリも用意しています。

iPhoneやiPadにアプリをインストールすれば、レジとしての活用だけでなく、店舗運営で必要なデータを詳しく確認できます。
確認できるデータには、以下などがあります。
- 売上管理
- お客さま情報の管理
- スタッフの勤怠管理
- 複数店舗を一元管理
- お店オリジナルのデジタルギフトカードを設定
日々の売上などアプリで管理できるので、業務を効率化できます。
Squareの登録方法
ではここから、Squareの登録方法を解説します。Squareの登録は、オンラインで無料で完結します。書類の郵送など、面倒な手続きはありません。
手続きの流れは、以下2工程です。
- アカウント作成
- アカウント承認
1. アカウント作成
Squareのウェブサイトを開き、「今すぐ申し込む(無料)」をタップします。

次ページでメールアドレスと希望するパスワードを入力し、Squareのアカウントを作成します。

次ページで以下の項目を入力し、アカウントの承認申請を送信します。
- 業種
- 事業または店舗名
- 事業または店舗の住所
- 法人の場合は法人番号
- 氏名
- 生年月日
- 電話番号
- 自宅住所
- 性別
- 売上金の受取口座
特に以下2つを準備して登録を始めると、申請がスムーズです。
- 法人の場合は法人番号
- 売上金の受取口座
2. アカウント承認
アカウント承認の審査結果は、最短で同日中にメールにて案内が来ます。
承認されれば、VISA・Mastercard・American Expressのクレジットカード決済が、最短当日から使用可能です。
JCB・Diners Club・Discoverカードは、別途、株式会社ジェーシービーによる審査が必要です。これらも決済方法に加えたい場合は、申し込んでおきましょう。
わかりやすい請求書の発行方法
Squareは対面での決済だけでなく、請求書をメールやSNSのDMで送れます。
やり方はパソコンからSquareにログインした場合、ホーム画面の右上のメニューから、「請求書を送信」をクリックします。

すると新規請求書の画面へ移るので、顧客情報や商品名、金額、支払い方法など、請求書の記載に必要なものを入力します。
必要事項が書けたら、右上の「送信」をクリック。これで、相手先のメールへ請求書が届きます。

SNSのDMでも請求書を送れる
SNSのDMでも、請求書を送れます。その際には「共有方法」で「手動」を選択し、発行されたURLを相手方へ送ります。

わかりやすい請求書で、迷わず決済
顧客に届く請求書は、以下になります。

受け取ったお客さんは画面上部の「カードで支払う」をタップすれば、クレジットカード決済の画面へ移ります。
わかりやすいデザインなので、お客さんは迷わずに決済できると思います(これまで「決済方法がわからない」といわれたことはないです)。
決済端末の紹介
Squareには、専用の決済端末が以下3種類あります。
ぼくは登録と同時に「リーダーがあったほうが何かと便利かな」と思い、Square リーダー(税込4,980円)を導入しました。
リーダーはスマホアプリと連携させて、簡単に決済できます。ヘアサロンや飲食店など、対面で決済するならリーダーは必要ですね。
Square リーダー
Square リーダー(第1世代)を、写真を交えて紹介します。

内容物は本体のほか、USBケーブルと磁気専用リーダー、取扱説明書が入っています。

高さ: 10mm、幅: 66mm、奥行き: 66mm。ポケットに入る、コンパクトなサイズです。

クレジットカードは、差し込んで決済します。タッチ決済対応マークのあるクレカなら、かざすだけでオッケーです。
決済は、スマホもしくはタブレットに『Square POS レジアプリ(無料)』をダウンロードして行います。
iDやSuicaなど電子マネーは、上部をタッチして使います。

Square リーダーは第2世代にアップデート

ちなみにSquare リーダーは、2023年4月20日より第2世代へアップデートされています。外観デザインの変更はほとんどありません。使い方も第1世代と同じ。
ただし性能が改善されています。第2世代の特徴は以下の通りです。
- バッテリー持ちが20%アップ(満充電で約1500回の決済が可能)
- Bluetooth4.2から5.3になり、より接続が安定
Square ターミナル

Square ターミナルは、コンパクトなサイズにタッチスクリーンとレシート出力を備えています。価格は税込46,980円。
これ1台でクレジットカード・デビットカード・電子マネー・PayPayとすべての決済ができます。もちろん暗証番号入力にも対応しています。
バッテリーを内蔵しているため、レジ前だけでなくテーブル会計も可能ですね。
Square スタンド

Square スタンドは、iPadと組み合わせて使います。価格は税込29,980円。iPadは自分で用意する必要があります。
決済時には商品をタップして合計金額を出し、画面をお客さん側へ向けます。
お客さんは画面表示に従い、クレジットカード・デビットカード・電子マネー・PayPayなどいずれかで決済する仕組み。
お客さん側へ画面を向けるので、暗証番号の入力でも安心して使ってもらえます。
公式サイトは30日間、返品可能
Squareの公式サイトから決済端末を購入した場合、30日間の返品に対応しています。開封済みでもオッケーです。
実物を見ない通販での購入なので、返品に対応してくれるのは嬉しいですね。
まとめ
以上、個人事業主でキャッシュレス決済の導入ができる、Squareの紹介でした。
Squareの特徴は、以下の通りです。
店舗の場合は、決済端末のデザインも重要です。Squareはシンプルで使いやすいため、お客さんは迷うことなく処理できると思います。
楽にできる決済システムを導入して、エネルギーを商品づくりへ注力していきましょう。