キャッシュレス決済を導入する店舗が増えてきました。スマホによる、電子マネーの普及が大きいです。
お客さんも「メインの決済を使えるか」で選ぶようになり、店舗としては対策が必要になっています。
しかしいざ選ぶとなると、種類がたくさんあって迷いますね。
この記事では、キャッシュレス決済のSTORES 決済 (旧:Coiney) を詳しく解説します。
STORES 決済のメリット・デメリットを解説【手数料が安い】
STORES 決済 (旧:Coiney) とは、クレジットカードや電子マネーの決済ができるキャッシュレス決済サービスです。
もともとはコイニー株式会社が、2013年「Coiney」としてリリースしました。
その後、運営会社の合併やブランド名の統合などを経て、「STORES 決済」という名前となっています。
STORES 決済の関連サービス
STORES 決済は、他にも店舗向けサービスをいくつも展開しています。具体的には、以下のような感じです。
- ネットショップ → STORES
- キャッシュレス決済 → STORES 決済 (旧:Coiney)
- POSレジ → STORES レジ
- 予約システム → STORES 予約
- アプリ開発 → STORES ブランドアプリ
ネットショップのSTORESを使用している人は、多いのではないでしょうか。
STORES 決済 (旧:Coiney)の特徴は色々ありますが、STORESやSTORES レジなど、関連サービスと連携して使えるのも強みです。
キャッシュレス決済の4社を比較
キャッシュレス決済はSTORES 決済 (旧:Coiney)のほか、SquareやAirPAY、楽天ペイも人気です。
以下の記事で、それら4社を比較しています。合わせて参考にしてみてください。
>> 【キャッシュレス決済の導入】個人事業主おすすめ4選を比較
STORES 決済の7つのメリット
ではここから、STORES 決済 (旧:Coiney) のメリットを解説します。以下7つあります。
1. 初期費用・月額料無料
STORES 決済 (旧:Coiney)は、無料で登録できます。月額料も掛かりません。
外部システムを使う際は、初期費用と月額費用が気になりますね。特に月額費用は固定費なので、抑えたいところです。
初期費用・月額費用が無料なのは助かります。
2. 最短3営業日でスタート
STORES 決済 (旧:Coiney)の申し込みは、オンラインのみで完結します。
公式サイトの「お申し込み」で入力画面に入り、アカウントを作成して必要な情報を送信。
申請から最短3日で、決済の利用が可能です。
もちろん申請内容に不備があれば3日以上かかりますが、最短3日で使えるのはありがたいです。
店舗の状況で申請事項は異なる
申請時に必要な情報は、以下の条件で異なります。
- 法人か個人か
- 店舗ありか店舗なしか
- 開業前か開業後か
法人の場合は法人番号を、店舗ありの場合、外観・内観写真や店舗の住所などを送信します。
開業前や店舗なしも申請可能
申請したいひとの中には、「まだ開業前」や「イベントで使う」など店舗なしの場合もあると思います。
開業前や店舗なしでも申請可能です。その際には拠点となる住所など、現状で分かる範囲の情報を送信します。
申請時に必要な情報は、以下のリンクから確認できます。必要な情報を揃えてから申し込みすると、申請がスムーズです。
STORES 決済|サービスガイド >> お申し込みに必要な情報・書類
審査は2段階
STORES 決済 (旧:Coiney)の審査は2段階です。1次審査を通過すれば、「VISA・Master」のクレジットカード決済が使えるようになります。
2次審査が完了すると、残り4つの「JCB・ダイナースクラブ・Discove・American Express」も使えます。
3. カードリーダーが無料
店舗でSTORES 決済 (旧:Coiney)を利用するなら、カードリーダーが必要ですね。専用カードリーダーの価格は、19,800円(税込)です。
「なんだ、初期費用が掛かるじゃないか」と思うかもしれませんが、カードリーダーは条件達成で1台まで無料でもらえます。
条件は以下の通りです。
【カードリーダー無料の条件】
申し込み完了後180日(約6か月)以内に、STORES 決済で合計売上10万円以上を達成
6か月で10万円は、1か月で1.6万円の計算です。月に1.6万円の売り上げは、通常の店舗であればそれほどハードルが高くないかなと思います。
カードリーダーを無料でもらえれば、初期費用を完全ゼロでスタートできます。
4. 必要なのはスマホのみ
STORES 決済 (旧:Coiney)は、専用カードリーダーとアプリを連携させて利用します。
前述の通りカードリーダーは1台までなら条件達成で無料提供され、アプリも無料でダウンロードできます。
STORES 決済
Coiney, inc.無料posted withアプリーチ
STORES 決済 (旧:Coiney)の導入で用意するものは、スマホもしくはタブレットのみ。
スマホやタブレットはiPhone・iPadだけでなく、アンドロイドもOKです。
スマホやタブレットの対応機種は、以下を参照にしてみてください。iPhone 6が対応しているなど、幅広く網羅しています。
5. 交通系ICカードの手数料が安い
STORES 決済 (旧:Coiney)は、初期費用と月額費用が掛かりません。その代わり、決済が行われるたび決済手数料が発生します。
使える決済手段と決済手数料率は、以下の通りです。
決済の種類 | 手数料率 | |
---|---|---|
クレジットカード | VISA・Master・American Express・ JCB・ダイナースクラブ・Discove | 3.24% |
電子マネー | 交通系IC (Suica・ICOCAなど9種) | 1.98% |
QRコード | WeChat Pay | 3.24% |
競合より1%以上低い
特にSuicaなど交通系ICカードの手数料率が低いです。これはSTORES 決済 (旧:Coiney)の大きな特徴です。
競合のSquare・AirPAY・ 楽天ペイと比較してみます。
STORES 決済 (旧:Coiney) | Square | AirPAY | 楽天ペイ | |
---|---|---|---|---|
交通系ICカード 決済手数料率 | 1.98% | 3.25% | 3.24% | 2.95% |
他社の2.95%〜3.25%に比べると、1.98%はダントツで低いですね。
都市部に店舗があり、SuicaやICOCAなど多く使われるなら、STORES 決済 (旧:Coiney)を選択するとメリットが高いです。
2回払い・リボ払いに対応
クレジットカードの支払いは1回払いだけでなく、2回払い・リボ払いも選択できます(VISAとMasterのみ)。
高額な商品を扱っている店舗なら、複数回で支払いできるとお客さんは助かりますね。
6. ネットショップと連携
小売店舗には、ネットショップを運営しているところも多いと思います。ネットショップと実店舗の在庫を合わせるのは、結構面倒ですよね。
実店舗の在庫切れに気づかずネットショップの注文を受ければ、キャンセル処理の手間が発生します。
在庫管理を一元化
その点、STORES 決済 (旧:Coiney)は、ネットショップのSTORES と連携が可能です。
STORES レジを使って在庫を登録しておけば、実店舗とネットショップの在庫管理を一元化できます。
7. オンライン決済できる
ネットショップがなくても、遠方のお客さんからメールやSNSなどで注文が入るかもしれません。
その際もクレジットカード決済を案内できれば、店舗は確実に代金を回収でき、お客さんも支払いに手間が掛かりません。お互いにメリットがあります。
スムーズな決済で機会損失を抑える
STORES 決済 (旧:Coiney)は、請求書をメールやSNSのDMで送信できます。請求書を受け取ったお客さんは、ネット上でクレジットカード決済が可能。
遠方のお客さんからの注文をスムーズに処理すれば、リピーターになる可能性が高まりますね。
オンライン決済は、主要なクレジットカードで支払いできます。決済手数料率は、以下の通りです。
使用可能な決済 | 手数料率 |
---|---|
VISA・MasterCard・JCB・American Express ・Diners Club・DISCOVER | 3.24% |
STORES 決済のデメリット
STORES 決済 (旧:Coiney)のメリットを解説した後は、デメリットについても触れておきます。
STORES 決済のデメリットは、入金サイクルが遅いことです。
自動入金は月1回
入金方法には、自動入金と手動入金の2種類があります。
自動入金は文字通り、収益が自動的に指定した口座へ振り込まれます。入金サイクルは、月末締め翌20日払いです。
振込手数料は掛からないものの、月1回だけの入金は他のキャッシュレス決済サービスに比べると遅めです。
以下の表で、キャッシュレス決済3社の入金サイクルを比較してみます。
STORES 決済 (旧:Coiney) | Square | AirPAY | 楽天ペイ |
---|---|---|---|
自動入金 月1回 | 指定銀行 翌営業日 その他 週1回 | 指定銀行 月6回 その他 月3回 | 翌日 (楽天銀行以外は 手数料330円) |
手動入金は10万円以下で手数料発生
早く入金してもらう方法に、振り込み依頼をする手動入金があります。
手動入金は最短で決済発生の翌々日に入金してもらえるものの、売上10万円以下の場合、振込手数料が200円掛かります。
自動入金の方が精神的に楽
STORES 決済の自動入金と手動入金を表にまとめると、以下になります。
自動入金 | 手動入金 | |
---|---|---|
入金日 | 月末締め翌20日払い | 振込依頼をして最短2日 |
振込手数料 | 無料 | 10万円以上は無料 10万円未満は200円 |
手動入金は振込依頼の手間があるだけでなく、10万円未満は振込手数料が発生します。
自動入金にしておいたほうが、精神的に楽で良いですね。
まとめ
以上、STORES 決済 (旧:Coiney) の解説でした。メリットは以下の7つです。
キャッシュレス決済は、数多くあります。
中でもSTORES 決済 (旧:Coiney)の一番の特徴は、交通系ICカードの決済手数料率の低さです。
ネットショップにSTORES を使っていれば、連携することで在庫管理も楽になります。
自分のビジネスに合ったキャッシュレス決済を導入し、売上アップしていきましょう。