現金を使う機会が減ってきました。小売店の多くがキャッシュレス決済を導入しているので、スマホ1つで支払いが完了します。便利です。
一方、キャッシュレス決済を導入していない店舗やフリーランスは、「そろそろやってみようかな」と検討していると思います。
そうはいってもキャッシュレス決済の会社はたくさんあり、どれにするか悩みますね。
そこでこの記事では、キャッシュレス決済の「Square・AirPAY・STORES 決済 (旧:Coiney)」を比較します。
最適な決済会社はココ
先に結論を書くと、優先順位ごとの最適な決済は以下になります。
優先順位 | 決済会社 |
---|---|
交通系ICの手数料の安さ | STORES 決済 |
QRコード決済の豊富さ | AirPAY |
売上金をすぐ入金 | Square |
いつでも振込手数料が無料 | Square・AirPAY |
カードリーダーが無料 | AirPAY・STORES 決済 (キャンペーンもしくは条件あり) |
オシャレなカードリーダー | Square |
一日でも早く開始したい | Square |
オンライン決済したい | Square・STORES 決済 |
では以下より、おすすめのキャッシュレス決済3社の特徴を紹介します。
Squareの特徴

- 入金が早い
- 審査が早い
- カードリーダーがおしゃれ
- オンライン決済に対応
Squareのいちばんの特徴は、入金の早さです。三井住友銀行・みずほ銀行の口座なら、1営業日で入金されます。
2つ目の特徴は、審査の早さ。Squareは申請後、最短でその日から使用可能となります。
3つ目の特徴として、カードリーダーがどれもオシャレなのがあります。
Squareはアメリカ・サンフランシスコの会社です。ITのスタートアップのようにデザインがシンプルで、アプリも使いやすいです。
最後に、オンライン決済に対応しているのもポイント。
遠方の顧客とクレカ決済で取引できるため、店舗だけでなくフリーランスのクリエイターにとっても重宝します。
Squareは別記事でも詳しく解説
Squareについては、以下の記事で詳しくレビューしています。合わせて参考にしてみてください。
>> 個人事業主でキャッシュレス決済導入はSquareがおすすめ
AirPAYの特徴

- QRコード決済の種類が豊富
- カードリーダーを1台まで無料で貸し出し
- iPadを1台まで無料で貸し出し
AirPAYはQRコード決済の豊富さが、いちばんの特徴です。今回比較する3社の中で、使えるQRコード決済は群を抜いて多いです。
中国や台湾からの訪日客にとって、Alipay系やWeChat PayのQRコード決済を使えるのは嬉しいはず。
ただしAirPAYのアプリは、Android版がありません。そのためiPhoneもしくはiPadがなければ、AirPAYを使うことができないデメリットがあります。
その弱点を補うためAirPAYは、カードリーダーだけでなくiPadの無料貸出キャンペーンも行っています。
AirPAYは別記事でも詳しく解説
AirPAYは、別の記事でも詳しく解説しています。合わせて参照にしてみてください。
>> AirPAYのメリット・デメリットを解説【iPad無料貸出中】
STORES 決済 (旧:Coiney)の特徴

- 交通系ICカードの手数料が安い
- ネットショップのSTORESと在庫管理を一元化
- カードリーダーを1台まで無料プレゼント
- オンライン決済に対応
STORES 決済 (旧:Coiney)は交通系ICカードの決済手数料が、1.98%と低いのが特徴です。
またネットショップのSTORES と連携すれば、在庫管理を一元化できるのも強み。業務の効率化につながります。
カードリーダーは通常19,800円で販売しているものの、以下の条件達成で無料プレゼントされます。
申し込み完了後180日(約6ヶ月)以内に、STORES 決済 利用で合計売上10万円以上を達成
Squareと同じく、オンライン決済に対応しているのも良いですね。遠方のお客さんともクレカ決済で取引可能です。
STORES 決済は別記事でも詳しく解説
STORES 決済 (旧:Coiney)は、以下の記事で詳しく解説しています。合わせて参照にしてみてください。
>> STORES 決済のメリット7つを解説【ネットショップと連携】
おすすめキャッシュレス決済導入を比較
ではここから、具体的に「Square・AirPAY・STORES 決済 (旧:Coiney)」の比較をしていきます。以下は、3社の特徴を表にまとめたものです。
Square | AirPAY | STORES 決済 | |
---|---|---|---|
クレジットカード 手数料 | 3.25%〜3.95% | 3.24%〜3.74% | 3.24%〜3.74% |
電子マネー手数料 | 交通系・PayPay 3.25% iD・QUICPay 3.75% | 交通系・PayPayなど 3.24% iD・QUICPayなど 3.74% Coin+ 1.08% | 交通系 1.98% WeChat Pay 3.24% |
入金サイクル | 1営業日もしくは週1回 | 月3回もしくは月6回 QRコード決済は月1回 | 【振込依頼】 1〜2営業日 【自動入金】 月1回 |
振込手数料 | 0円 | 0円 | 0円〜200円 |
カードリーダー | 4,980円〜 | 20,167円 (キャンペーンで0円) | 19,800円 (条件達成で0円) |
導入スピード | 最短当日 | 1〜2週間 | 最短5営業日 |
オンライン決済 | 可能 | 不可 | 可能 |
この比較表をもとに、以下の項目で違いを見ていきます。
1. 決済手数料と決済の種類
3社とも月額使用料など固定費が掛からない代わりに、お客さんが決済をした際、決済手数料が発生します。
決済手数料は一律ではありません。クレジットカードや電子マネーの種類、決済する会社によって違いがあります。
また決済できる手段は、主に「クレカ・電子マネー・QRコード」の3種類。決済方法の数にも差があります。
3社を比較した結果は、以下のような感じです。
- 交通系ICの決済手数料を優先するなら、STORES 決済 (旧:Coiney)
- QRコード決済の豊富さを優先するなら、Air PAY
Square
決済の種類 | 料率 | |
---|---|---|
クレジットカード | VISA・Master・ American Express・ ダイナースクラブ・ Discover | 3.25% |
JCB | 3.95% | |
電子マネー | 交通系IC | 3.25% |
iD・QUICPay | 3.75% | |
QRコード | PayPay | 3.25% |
【メリット】
・クレカ・電子マネー・QRコードと、ひと通りの決済方法を網羅している
・ダイナースクラブ・Discoverの決済手数料率が、他の2社に比べ低い
【デメリット】
・他の2社に比べ、特にJCBの決済手数料率が高い
Squareは、JCBの手数料率が高いです。他の2社が3.74%に比べ、Squareは3.95%します。
Squareを利用するなら、「JCBは申請しない」という選択肢もアリです。
AirPAY
決済の種類 | 料率 | |
---|---|---|
クレジットカード | VISA・Master・ American Express | 3.24% |
JCB・ダイナースクラブ・ Discover・UnionPay | 3.74% | |
電子マネー | 交通系IC | 3.24% |
iD・QUICPay・Apple Pay | 3.74% | |
Coin+ | 1.08% | |
QRコード | d払い・PayPay・auPay・ 楽天Pay・Jcoin・ SmartCode・WeChat Pay・ UnionPay・Alipay系 | 3.24% |
Coin+ | 1.08% |
【メリット】
・QRコード決済が多彩
・Alipay系など海外観光客向けのQRコード決済がある
【デメリット】
・QRコード決済はAirPAY QRに別途、申し込む必要がある
・他の2社に比べ、高い決済手数料率のクレカの種類が多い
AirPAYは他の2社に比べ、QRコード決済の種類が豊富です。
国内でよく使われる「d払い・PayPay・auPay・楽天Pay」を抑えている上、訪日客にとって嬉しいWeChat Pay・UnionPay・Alipay系なども揃えています。
海外観光客の多いショップであれば、AirPAY導入にメリットがあります。
STORES 決済 (旧:Coiney)
決済の種類 | 料率 | |
---|---|---|
クレジットカード | VISA・Master・ American Express | 3.24% |
JCB・ダイナースクラブ・ Discove | 3.74% | |
電子マネー | 交通系IC | 1.98% |
QRコード | WeChat Pay | 3.24% |
【メリット】
・交通系ICの決済手数料率が、他の2社に比べ安い
【デメリット】
・電子マネーが交通系ICしか使えない
・QRコードが、WeChat Payしか使えない
STORES 決済 (旧:Coiney)は、SuicaやICOCAなど交通系ICの決済手数料がダントツに安いです。他の2社が3.24〜3.25%に対し、1%以上安い1.98%。
その代わりと言ってはなんですが、電子マネー・QRコード決済ともに決済できる種類が少なく利便性が低いです。
2. 入金サイクルと振込手数料
次に、入金サイクルを見ていきます。
売上が発生すると、決済会社の定めたサイクルで入金されます。もちろん早く入金されるほうが助かりますし、振込手数料ゼロがなお良いです。
比較した結果は、以下のような感じです。
- 売上をなるべく早く入金してほしいなら、Square
- 入金の際に振込手数料を引かれたくないなら、Square・AirPAY
Square
金融機関 | 入金サイクル | 振込手数料 |
---|---|---|
三井住友銀行・みずほ銀行 | 1営業日 | 0円 |
その他の銀行 | 週1回 | 0円 |
【メリット】
・三井住友銀行・みずほ銀行の口座なら、最短翌日に入金と早い
・売上金額に関わらず、振込手数料が掛からない
【デメリット】
・三井住友銀行・みずほ銀行以外の口座は、週1回と少し待たされる
Squareは三井住友銀行・みずほ銀行の口座であれば、売上金を翌営業日に入金してくれます。入金の際に、振込手数料は引かれません。
代金をすぐ回収できるのは、商売をしていると助かりますね。
AirPAY
金融機関 | 入金サイクル | 振込手数料 |
---|---|---|
三井住友銀行・みずほ銀行・ 三菱UFJ銀行 | 月6回 | 0円 |
その他の銀行 (※ ゆうちょ銀行は不可) | 月3回 | 0円 |
QRコード決済 | 月1回 | 0円 |
【メリット】
・三井住友銀行・みずほ銀行・三菱UFJ銀行の口座なら、月6回の入金日がある
・売上金額に関わらず、振込手数料が掛からない
【デメリット】
・三井住友銀行・みずほ銀行・三菱UFJ銀行以外の口座は、月3回と待たされる
・ゆうちょ銀行が使えない
・QRコード決済は月1回と待たされる
AirPAYは三井住友銀行・みずほ銀行・三菱UFJ銀行の場合、売上金を月6回(約5日ごと)の頻度で入金してくれます。
翌営業日まではいかないまでも、月6回ならば十分です。振込手数料も引かれません。
ただしQRコード決済の入金は、月末締め翌月末日(※最終営業日)となっています。
STORES 決済 (旧:Coiney)
入金依頼の方法 | 入金サイクル | 振込手数料 |
---|---|---|
手動入金 (振込依頼をする) | 1〜2営業日 | 売上合計が10万円以上は、0円 売上合計が10万円未満、200円 |
自動入金 | 月1回 | 0円 |
【メリット】
・特になし
【デメリット】
・振込依頼が面倒
・振込依頼した場合、売上合計10万円未満は振込手数料200円が発生する
・自動入金は月1回と、待たされる
STORES 決済 (旧:Coiney)は、入金の方式を2パターン用意しています。
自動で入金してもらうなら、月末締めで翌20日入金と月に1回です。この際には、振込手数料は引かれません。
月1回より早く入金してほしいときは、振込依頼をする必要があります。振込依頼での入金は、売上の合計が10万円未満なら振込手数料200円が掛かります。
3. カードリーダー
対面で決済する場合は、カードリーダーが必要です。カードリーダーがあると、レジはもちろんのことテーブル会計でも使用できます。
比較した結果は、以下のような感じです。
- オシャレなカードリーダーを使用したいなら、Square
- 無料でカードリーダーを使いたいなら、AirPAY・STORES 決済 (旧:Coiney)
Square
種類 | 価格 |
---|---|
Square リーダー | 4,980円 |
Square ターミナル | 46,980円 |
Square スタンド | 29,980円(iPadは付かない) |
【メリット】
・カードリーダーが3種類ある
・カードリーダーがシンプルでオシャレ
・Square ターミナルが、大きな液晶画面とレシート出力で使いやすい
【デメリット】
・他の2社はキャンペーンで0円だが、Squareは最低4,980円かかる
Squareの特徴のひとつは、オシャレなカードリーダーを使えることです。
カフェやヘアサロンなどは、店舗のイメージを損ねないカードリーダーを選択すると良いですね。
中でもSquare ターミナルは、大きなディスプレイを搭載したポータブル端末。これ1台で暗証番号入力、QRコード決済、レシート出力などに対応します。

AirPAY
種類 | 価格 |
---|---|
カードリーダー | 20,167円(キャンペーンで0円) |
【メリット】
・カードリーダー1台の「無料貸し出しキャンペーン」をしている
・iPadも1台、無料で貸してもらえる
【デメリット】
・カードリーダーの種類が、1つしかない
AirPAYは、カードリーダーを1種類用意しています。
こちらはキャンペーンで、無料貸し出しを実施中。同時にiPadも無料で貸し出しています。カードリーダーを含めても、初期費用0円で始められるのは魅力です。

STORES 決済 (旧:Coiney)
種類 | 価格 |
---|---|
カードリーダー | 20,167円(条件達成で0円) |
【メリット】
・キャンペーンでカードリーダーを1台、無料でプレゼントしてもらえる
【デメリット】
・カードリーダーの種類が、1つしかない
STORES 決済 (旧:Coiney)もAirPAYと同じく、1種類のカードリーダーを用意しています。
定価19,800円のところ、以下の条件を達成することで1台まで無料進呈されます。
申し込み完了後180日(約6ヶ月)以内に、STORES 決済利用で合計売上10万円以上を達成
AirPAYと同じく、初期費用がゼロで始められるメリットがあります。

4. 導入スピード
どの決済サービスも、使用するのに審査を受けなくてはなりません。審査基準は会社によって異なり、承認がおりるスピードにも差があります。
「キャッシュレス決済を始める」と決めたら、一日も早く使いたいですよね。それが審査まで何日も掛かっては困ります。
比較した結果は、以下のような感じです。
- なるべく早く使いたいなら、Square
Square | AirPAY | STORES 決済 (旧:Coiney) | |
---|---|---|---|
導入スピード | 最短当日 | 1〜2週間 | 最短5営業日 |
AirPAYもSTORES決済 (旧:Coiney)も、申請が承認されるまで日数が掛かります。一方、Squareは、早ければ当日中に承認され、キャッシュレス決済をスタートできます。
Squareはスタート時のハードルを低くし、導入後にきちんとチェックする方針です。そのため比較的、審査の承認されやすいイメージがあります。
5. オンライン決済
Square | AirPAY | STORES 決済 (旧:Coiney) | |
---|---|---|---|
オンライン決済 | 可能 | 不可 | 可能 |
手数料率 | 3.6〜3.95% | 3.24% |
オンライン決済とは発行した請求書をメールなどで送信し、お客さんにクレジットカードで決済してもらうシステムです。
遠方の人から注文を受けたなら、発送だけでなく支払い方法も懸念事項です。
オンライン決済できれば、遠方のひとへクレジットカード決済を案内でき、ビジネスの幅が広がります。
オンライン決済を優先するなら、選択肢はSquare・STORES 決済 (旧:Coiney)のみです
フリーランスでキャッシュレス決済が必要になった人は、オンライン決済ができるSquareかSTORES 決済 (旧:Coiney)のいずれかを選択すると良いと思います。
まとめ
以上、Square・AirPAY
・STORES 決済 (旧:Coiney)の比較を紹介しました。
もう一度、3社の特徴を掲載します。
優先順位 | 決済会社 |
---|---|
交通系ICの手数料の安さ | STORES 決済 |
QRコード決済の豊富さ | AirPAY |
売上金をすぐ入金 | Square |
いつでも振込手数料が無料 | Square・AirPAY |
カードリーダーが無料 | AirPAY・STORES 決済 (キャンペーンもしくは条件あり) |
オシャレなカードリーダー | Square |
一日でも早く開始したい | Square |
オンライン決済したい | Square・STORES 決済 |
ひとくちにキャッシュレス決済といっても、会社によって特徴はそれぞれです。
「決済手数料・入金の早さ・オンライン決済できるか」など特徴を比べ、キャッシュレス決済を選んでみてください。