クリエイターの定番ソフトといえば、AdobeのIllustratorやPhotoshopです。
それらAdobeソフトをすべて使えるサービスが、Adobeクリエイティブクラウド(以下、Adobe CC)。
Adobe CCはクリエイターにとって重要なツールですが、サブスクの毎月課金が痛いです。
「課金は仕方ないけど、もう少し安く使えたらな…」とは、誰もが思うところ。実はAdobe CCは、安く買える方法があります。
この記事では、Adobe CCを約半額で使用する方法を解説します。
Adobe CCをセールより安く買う方法【社会人OK】
Adobe CCは固定費です。安いに、越したことはありません。
公式の料金は、以下の通り。
- 年間プランの月払い 7,780円
- 年間プランの年払い 86,880円(月換算7,240円)
- 月々プラン 12,380 円
AdobeセールやAmazonもあるが…
安く買う方法として、まず思いつくのがAdobe公式のセールです。Adobeは新春や春先、年末などに30%〜38%オフのセールを開催しています。
他にAmazonのAdobe CC(12ヶ月版)も、公式の年払いより安く買えます。プライムデーやブラックフライデーなら、さらに割引率が高くなります。
学生・教職員個人版が最安
それらよりもっとお得なのが、学生・教職員個人版です。
学生や教職員なら、Adobe CCを月払い2,180円で使用できます。Adobe公式の月払い7,780円に比べれば、3分の1以下と劇的に安いです。
社会人でも学生・教職員個人版を使える
さて、ここで読んでいる人から、苦情が聞こえてきそうです。「学生・教職員個人版くらい知っている。でも該当しない社会人にとっては関係ない話だ」と。
もちろん学生や教職員でなければ、学生・教職員個人版を使用できません。しかしAdobeが認定している通信講座を受け、学生とみなされるなら話は別。
それがこの記事で紹介する、デジタルハリウッドのAdobeマスター講座なのです。
割引のデジハリAdobeマスター講座の徹底解説
デジタルハリウッドとは、1994年創立のコンテンツ制作の予備校です。その実績から、Adobeのスクールパートナーに認定されています。
Adobeのスクールパートナーは3ランクあり、デジタルハリウッドは最高の「プラチナスクールパートナー」です。
スクールパートナーはAdobe CCを安く提供できる
スクールパートナーに認定されると、スクールはAdobeから以下の特典をもらえます。
- 教育機関向けの特別価格のライセンスを購入できる
- 学生・教職員個人版を、トレーニングコースとパッケージにして提供できる
- Adobeのウェブ上で認定スクールとして紹介される
このうち受講生にとってのメリットは、「学生・教職員個人版の提供」です。
AdobeスクールパートナーであるデジタルハリウッドのAdobeマスター講座を受講すると、Adobe CCの1年間の使用がセットでついてきます。
月額換算3,331円と公式の半額以下
注目はその価格。Adobeマスター講座とAdobe CC1年分のセットで、年額一括払いの39,980円です。
月額換算すると、約3,331円。
Adobe公式サイトの年間プラン一括払いが86,880円(月換算7,240円)なので、公式に比べ半値以下の価格です。
Adobe CCの1年間使用だけでなく、これからクリエイティブ活動したい人にとっては基礎講座を受けられるのも魅力といえます。
プラチナスクールパートナー3社を比較
Adobe CCを安く提供しているのは、デジタルハリウッドだけではありません。
Adobeスクールパートナーは「プラチナ・ゴールド・ブロンズ」の3段階があり、最上位の「プラチナ」に認定されているのは日本で6社。
さらにAdobe CCの年間パッケージと通信講座をセットで提供しているのは、以下3社です。
3社とも通信講座のため、実際に受講するかは本人次第。つまり、Adobe CCを安く買う目的で利用できます。
これら3社の講座を比較したのが、以下の表です。
デジタルハリウッド | アドバンスクール | たのまな | |
---|---|---|---|
価格 | 39,980円 | 39,980円 (キャンペーン価格) | 39,980円 |
Adobe CCの シリアルコード | 即日 | 3営業日以内 | 1〜3営業日以内 |
講座の数 | 6 | 11 | 5 |
動画時間 | 約46時間 | 60時間以上 | 約20時間 |
動画の受講期間 | 1か月 | 1年間 | 1か月 |
サポート | 添削期間2か月間 | 1年間、質問し放題 | 3か月、質問し放題 |
支払い方法 | クレジットカード 銀行振込 コンビニ決済 教育ローン | クレジットカード 銀行振込 代引き | クレジットカード アマゾンペイ 銀行振込 教育ローン |
価格は3社とも同じ(アドバンはキャンペーン価格)。差があるのは、以下2点です。
- Adobe CCのシリアルコード発行までの日数
- 講座の充実度
Adobe CCのシリアルコード発行までの日数
Adobe CCのシリアルコード発行までの時間は、デジタルハリウッドが一番早いです。
デジハリはクレジットカードかコンビニ決済なら、シリアルコードを即日発行してくれます。
一方、他の2社は1〜3営業日の対応です。土日祝・年末年始の場合は、どの支払い方法でも平日まで待たなければなりません。
早く利用したいならデジハリ
講座を申し込む人のいちばんの目的は、「Adobe CCを安く利用したい」だと思います。特に仕事で使っている人は、すぐにでも必要ですね。
Adobe CCを1日でも早く使いたい場合は、デジタルハリウッドを選択すると良いです。
講座の充実度ならアドバン
Adobeの基礎講座を目的とするなら、講座の充実しているアドバンスクールを選択肢に入れてみてください。
受講できるソフトはテキストのみを含め11ソフトもあり、動画視聴は1年間できます。講座の疑問点に1年間、答えてくれるのも初学者には嬉しいです。
アドバンスクールについては、以下の記事に詳しくまとめています。
アドバンスクール
>> アドバンスクールのAdobe講座を解説【通信でお得に学習】
Adobeマスター講座の5つの疑問
さて、ここまで読んでみてどうでしょうか。
すでにフリーランスとして活動しているひとは、デジハリのAdobeマスター講座にいくつか疑問が出てくると思います。
多くの人が持つ疑問は、以下5つ。これらを1つずつ見ていきます。
1. すぐにAdobe CCを使えるのか
教育機関のなかには、講座の手続きに時間のかかるところもあります。いくら安くAdobe CCを使えても、申込みから数週間待たされては困ります。
デジタルハリウッドのAdobeマスター講座は、受講料の入金確認後、同日にシリアルコードのメールが届きます。
シリアルコードを入力すればAdobe CCを使えるので、入金したその日から使えることになりますね。
Adobeマスター講座の入金方法
デジハリのAdobeマスター講座の入金方法は、以下4つです。
- クレジットカード決済
- コンビニ決済
- 銀行振込
- 教育ローン
クレジットカードは決済後ほぼ同時に、コンビニ決済は約3時間後にメールでシリアルコードが届きます。
ひとつ注意点として、土日祝の銀行振込は平日しか確認が取れません。そのためシリアルコードの届くのが、平日になってしまいます。
土日祝に申込みするなら、入金はクレジットカードかコンビニ決済にしたほうが早くAdobe CCを使えます。
2. 商用利用は可能か
「教材として買うのだから、仕事で使うのはNGではないか」といった疑問もありますね。
Adobe公式の「よくある質問」に以下のように明記してありますが、学生・教職員個人版は商用も問題なく利用できます。
Q. (学生・教職員個人版の)商用利用は可能ですか?
Adobe公式「学生・教職員個人版 よくあるお問い合わせ」より
A. 基本的に商用利用が可能です。マテリアルや一部機能で使用が制限されている場合があります。詳細は製品に同梱されているエンドユーザー使用許諾書及びアドビ基本利用条件をご確認ください。
社会人が仕事で使って問題なし
そもそもAdobeマスター講座は、社会人向けに開講しています。受講しながら、そのままフリーランスとして仕事を請け負うのは何の問題もありません。
また同じようにすでにフリーランスとして活動している人が、デジタルハリウッドからAdobe CCを登録し、それを仕事で使っても問題なしです。
3. 通常版と機能的に違いはあるか
いくら安くても、機能に制限があってはいけません。
Adobeマスター講座のAdobe CCは、通常版と同じようにAdobeソフトをすべて使えるだけでなく、Adobe Fontや100GBのクラウドストレージなども問題なく利用できます。
もちろん通常版と変わらずアップデートされるため、常に最新版のソフトを使えます。
Adobe CCの主なメリット
ちなみにAdobe CCのメリットは、すべてのソフトを使えるだけではありません。以下のような、数多くのメリットがあります。
- Adobeの20以上のソフトを使用可能
- ソフトを最新版にアップデートできる
- 100GBのクラウドストレージを使用可能
- 20000以上のフォントを使用可能
- Adobe指定の画像・動画・イラストなど使用可能
- ドキュメント共有で共同作業を効率化
- ポートフォリオサイトを簡単に作成
- 世界中のクリエイターが参加するコミュニティに参加可能
ソフト利用以外にも100GBストレージやフォントの使用など、魅力的な機能が提供されます。
4. 課題などあり面倒ではないのか
デジハリのAdobeマスター講座は、ビデオ講座1か月(約46時間)と課題提出2か月です。
講座内容はAdobeソフトの基礎的なチュートリアルで、IllustratorやPhotoshopなど主要6ソフトの使い方を学習できます。
といっても、動画視聴も課題提出も参加は任意です。強制ではありません。
まったく講義を見ず課題を提出せずとも、退会処分などなりません。Adobe CCは1年間の期限が来るまで使用できます。
5. 翌年以降も更新が可能か
使用できるAdobe CCは1年分です。
そのため翌年以降もデジタルハリウッドからAdobe CCを使いたければ、1年後に改めてAdobeマスター講座に申し込む必要があります。
言い方を変えれば、毎年Adobeマスター講座を申し込めば、デジタルハリウッドの特別価格のAdobe CCをずっと使い続けられます。
Adobeマスター講座は、「新規一度のみしか受けられない」といったケチくさいことはありません。
1年後に更新案内のメールが届く
Adobeマスター講座を申し込んで1年後には、デジタルハリウッドから更新の案内メールが届きます。更新をうっかり忘れることもありません。
Adobeソフト単体とデジハリの料金比較
Adobe CCは、Adobeソフトがすべて使えるコンプリートプランです。
Adobeソフトの数は、実に20以上。もちろんそれらすべてを使いこなす人は、世界的にもほぼゼロでしょう。
多くの人はこれら20のうち、5つくらいのソフトを常時仕事で使用すると思います。試しに、よく使われるソフトの単体の年払いを計算してみます。
ソフト名 | どんなソフト? | 単体の年払い |
---|---|---|
Photoshop | 高度な写真編集が可能 | 34,680円 |
Illustrator | デザイン・入稿データ作成 | 34,680円 |
Premiere | 高機能な動画編集 | 34,680円 |
Dreamweaver | 簡単にWebサイト作成 | 34,680円 |
InDesign | 紙媒体のデザイン | 34,680円 |
合計 | 173,400円 |
代表的な5つのソフトを選んだだけで、Adobe公式の年払い合計が173,400円と高額です。
これを踏まえるとAdobe CCの公式価格86,880円(年払い)は、半額以下とさすがにお得ではあります。
一方、デジタルハリウッドの39,980円は、そのお得な公式のさらに半額以下です。デジハリの存在を知らない人は、単純に損をしてしまいます。
公式へ課金しつづけて損をした話
実際にぼくは公式からAdobe CCに課金しつづけて、かなり余計な出費をしてしまいました。内容を以下の記事にまとめています。
ぼくみたいにならないよう、お気をつけください…。
>> Adobe CCのサブスクで30万円を無駄にした話【料金高い】
動画でAdobeの基礎を学習
デジタルハリウッドの講座が気になるひとへ、内容を詳しく解説します。講座の時間数は、約46時間。学べるソフトは、以下6種類です。
- Illustrator
- Photoshop
- After Effects
- Premiere
- Dreamweaver
- InDesign
いずれもデザインやWeb制作、動画作成など、第一線のクリエイターが使っているソフトばかりです。
必要なソフトをピンポイントに学習
講座で使用しているソフトのバージョンは、CC19〜CC20とほぼ最新版です(安定性を踏まえバージョンを選んでいるとのこと)。
「動画編集を覚えたいから、Premiereの使い方を知りたい」など気になるソフトがあれば、これを機会に基礎講座を受ければちょうど良いですね。
各講座名と動画時間は、以下の通り。具体的な内容は、公式サイトの「詳細(PDF)」に記載されています。それぞれのリンクを参考にしてみてください。
講座名 | 学習時間 | 詳細 |
---|---|---|
Illustrator/Photoshop実習 | 24時間57分 | 詳細(PDF) |
HTML/Dreamweaver実習 | 12時間09分 | 詳細(PDF) |
Premiere/AfterEffects実習 | 5時間32分 | 詳細(PDF) |
InDesign実習 | 2時間55分 | 詳細(PDF) |
Adobeマスター講座のサンプル動画
YouTubeには、Adobeマスター講座のサンプル動画があります。2014年と古いものの、講座の雰囲気はつかめます。
実際に画面を操作しながら、課題を進めていく感じ。動画は再生・停止が自由なので、自分のペースで技術を学べますね。
Illustrator/Photoshop実習(2014)
HTML/CSS/Dreamweaver実習(2014)
After Effects・Premiere講座(2014)
InDesign講座(2014)
課題の添削期間は2か月
講座内の課題は提出期間の2か月以内なら、講師が添削してくれます。
Adobeマスター講座の講師陣は、実際に現場で活躍するクリエイターが担当しています。
適正に合ったアドバイスもしてくれるので、ネットや本で学ぶより成長が早いです。
まとめ
以上、Adobe CCを安く買う方法の解説でした。
同じ製品なら、少しでも安いほうが助かります。それが固定費となるサブスクなら、なおさらです。
デジタルハリウッドのAdobeマスター講座に登録すれば、年額39,980円と公式(86,880円)の半額以下でAdobe CCを使えます。
ソフトのチュートリアルや課題提出も、基礎を学び直したいひとには嬉しい特典です。
Adobeマスター講座のAdobe CCを利用し、固定費を抑えていきましょう。