最終更新日 2022-06-01
1万円以内の投資で、かなり環境がよくなります。
ZOOMを使った、遠隔でのミーティングや取材の機会が増えてきました。
遠隔のやり取りで気をつけるポイントは、いかにお互いのストレスを少なくするか。
ビデオ通話でストレスのたまる原因は、主に以下の三つです。
- 映像の品質が良くない
- 通話の品質が良くない
- 通話に遅延がある
単純な話、会話がよりリアルに近くなれば、ストレスは低減します。
逆にリアルから遠ざかれば、ストレスが増えます。
今回、ビデオ通話の「通話品質」をアップさせるため、コンデンサーマイクを購入しました。
この記事ではマイクの種類や、購入したマイクでどのくらい音質が変わるかを紹介します。
結論から書くと、やはりマイクにはある程度、投資したほうが良いと思いました。
この記事の目次
コンデンサーマイク導入でZOOMウェブ会議の質が良くなる
マイクと一口に言っても、いろいろな種類があります。
その性能から、大きく指向性と無指向性(全指向性)の2種類に分けられます。
マイクには指向性と無指向性(全指向性)がある
無指向性は、すべての方向から音を拾います。
例えば複数人が参加するリアルなミーティングでは、さまざまな角度から参加者が発言します。
その際には、無指向性のレコーダーを中央に置けば良い結果が得られます。
対して指向性は、ひとつの角度から音を拾いやすいです。
講演などの場合、話している人へ向けて指向性のマイクを設置すれば、クリアな音声を得られます。
WEBミーティングは、パソコンやタブレットの前で一人のスピーカー(自分)が話します。
そのため指向性と無指向性であれば、指向性マイクを選ぶべき。
よりクリアで聞き取りやすい通話音質を作れます。
ウェブミーティングでよく使われるマイクの種類
パソコンを使った遠隔ミーティングでよく使われるマイクは、以下の3種類です。
皆さんもこれらのうち、いずれかを使用しているのではないでしょうか。
- パソコン内蔵マイク
- マイク付きイヤホン
- コンデンサーマイク
それぞれに一長一短があります。
ひとつずつ解説します。
1. パソコン内蔵マイク
ほとんどのパソコンには、声を拾うためのマイクが内蔵されています。
パソコン内蔵マイクは、一般的には無指向性のものが組み込まれています。
説明したように、無指向性のマイクは周辺の音をすべて拾います。
静かな部屋なら良いですが、雑音の多い場所ではノイズを多く拾うことに。
マイクを用意することなく手軽なのが利点なので、多くの人が使っているとは思いますが、ウェブ会議では避けたほうがよいでしょう。
特にカフェや屋外など、環境音のする場所はおすすめできません。
2. マイク付きイヤホン
音楽を聴くためのイヤホンは、マイク機能の付いているものが多いです。
最近では、AppleのAirPodsやソニーのWH-1000XM4、WF-1000XM3などが人気です。
イヤホンはスマホと組み合わせて使うことが多いため、そのまま通話もできるようマイクがついているわけです。
通話用のマイクのため、品質も良いものが多いです。
AirPodsやWF-1000XM3はケースが小さいので、外出先でも手軽に使える利点があります。
ただ欠点として、ワイヤレスは使っているときにバッテリー切れの心配があります。
またWEB会議の場合、耳につけているイヤホンが相手にとって多少気になる(気が散る)のもありますね。
3. コンデンサーマイク
コンデンサーマイクは、指向性マイクです。
レコーディングなど、スタジオでの録音に用いられています。
ポッドキャストやYouTubeで実況などしているひとは、コンデンサーマイクを使っている人が多いです。
指向性なので、雑音が入りにくく音質がクリア。
電源接続して使うため、バッテリー切れの心配はありません。
振動と湿気に弱いため、屋外での使用はおすすめできません。
コンデンサーマイクのFIFINE K678を購入
今回ぼくは、よりリアルな雰囲気に近づけようと思い、コンデンサーマイクを購入しました。
といってもいざマイクを探し出すと、かなり種類があって悩みました。
そのなかで、FIFINE K678 USBマイク コンデンサーマイクを購入。
購入のポイントは、以下でした。
- 一万円以下と安価
- 金属製で製品自体の質感が良い
- 入力・出力の調整、ミュートなど、最低限の機能がある
- イヤホン端子から、自分の音質をチェックできる
写真とともに紹介
ではここから、FIFINE K678を写真とともに紹介します。
FIFINE K678には、専用のスタンドが付いています。
材質はマイクの外観と同じ金属製です。

スタンドを含めた重量は、711グラム。
かなり安定感があります。

パソコンとの接続は、USBで行います。
2メートルのコードが付属しており、「パソコンにコードが届かない」といった自体は発生しないでしょう。

パソコンとUSB接続すれば、何もせずともマイクが認識されます。
ZOOMで使用するには、アプリ起動後に設定の「オーディオ」を開きます。
MicrophoneでFIFINE K678を選べば完了です。

緑のランプが点灯すれば、マイクが起動している合図です。
正面のミュートボタンを押すと赤に変わります。
もう一度押せば、通話状態に戻ります。
赤色が点灯しているときは、こちらの声は拾わず無音になります。


マイク背面に出力音と入力音の調節ダイヤルがあるため、簡単に音量調整が可能です。

イヤホン端子にイヤホンをつなげば、使用前に自分の声を確認できます。
USBとイヤホンの差込口は、マイクの底にあります。

3種類のマイク音声の聴き比べ
実際に、コンデンサーマイクの音質はどのくらい良いのでしょうか。
以下、3種類の音声を比較してみました。
- パソコン内蔵マイク
- WH-1000XM4(マイク付きヘッドホン)
- FIFINE K678(コンデンサーマイク)
以下から、テストした音声を聞けます。
パソコンの内蔵マイク、WH-1000XM4、FIFINE K678の順番で、テストした音声が続けて流れます。
最も自然な音声は、コンデンサーマイク
このテストは、エアコンだけが起動している静かな部屋で行いました。
聞いてみると、思ったよりパソコン内蔵マイクがキレイでした。
環境が良かったことと、使っているパソコン(MacBook Pro16インチ)のマイク性能が優れていたからでしょう。
声の反響音も拾っていますが、静かな場所では十分にマイクとして使えそうです。
一方、WH-1000XM4は、あまり品質がよくありません。
声が少し途切れるような印象で、いかにもデジタル機器を介している音ですね。
この音声を聞いて会話をすると、相手はストレスを感じるでしょう。
WH-1000XM4の通話品質については、以下の記事に詳しく書きました。
三つの中で最も自然な声に聞こえるのは、やはりコンデンサーマイクでした。
反響音はなく、ノイズもほぼ聞こえません。
臨場感もあります。
こうして3種類のマイクを続けて聞いてみると、違いが明確にわかります。
まとめ
YouTubeを見ていて、音質の悪い動画をスキップした経験はないですか。
ぼくたちは自分たちが認識している以上に、声の質を重視しています。
もちろんそれは、WEBミーティングでも同じ。
声質がより自然になれば、聞き手の満足度はアップします。
自分の印象をアップさせるためにも、良いミーティングを行うためにも、マイクには投資したほうが良いと思います。
一万円以下のマイクで十分良い結果が得られたので、費用対効果は高いはずです。
良い記事にするためのインタビューのコツ
ZOOMを使って取材する機会が増えてきました。
ウェブカメラでもリアルな現場でも、インタビューのやり方は基本的に同じです。
インタビューのコツを以下の記事にまとめました。