乾かなかったシャープ・ES-S7Eを自力の分解清掃で完全復活

最終更新日 2022-04-21

2020年9月にドラム式洗濯乾燥機を購入しました。
機種はシャープのES-S7E
これが初めてのドラム式洗濯乾燥機の購入だったため、コンパクトで価格の手頃なこの機種を選択したのです。

しかし1年半ほど経ったところで、乾燥機能が著しく低下。
自力の分解清掃により、乾燥機能が復活しました。
そこでこの記事では、やってみた分解清掃を詳しく解説します。

すぐにやり方を知りたい人は、目次から「分解してファンを掃除する」へ飛んでください。

乾かなかったシャープ・ES-S7Eを自力の分解清掃で完全復活

ES-S7Eを購入してから、「洗濯乾燥機はこんなに素晴らしいのか」と感心していました。
ボタンを押すだけで、洗浄から乾燥まで自動でやってくれます。
しかも仕上がりはホカホカ。

しかしそんな素晴らしい時代は長く続きませんでした。
徐々に乾燥しなくなってきたのです。

色々試したが、乾燥機能は復活せず

終了音が鳴って取り出してみても、洗濯物はホカホカどころかじっとり湿っています。
そのままだと、生乾きの匂いがしてきそうです。

しょうがなくハンガーにかけて部屋干ししていましたが、これでは乾燥機能付きの洗濯機を購入した意味がありません。

そこで自力でなんとか復活できないかと、いろいろ試しました。
塩素系の洗剤で、洗濯槽を8時間設定で洗いました。
乾燥経路を排水管用のブラシで掃除しました。
もちろん乾燥終了のたびに、乾燥フィルターを綺麗にしました。

しかしどれをやっても、ダメ。
乾燥機能は復活しません。

ファンを掃除することで復活できた

分解して掃除できないかとネジを回して天板を開けてみましたが、入り組んだ配線を見て「これは素人では無理だ」と諦めました。
「業者を呼んで清掃してもらうしかないか」と考えたものの、一年半ごとに業者を呼んでは費用がかかります。

なんとか自力でできないものか…。

そう考えた挙句、もう一度、自力での分解清掃を決行。
その結果、比較的簡単にファンを綺麗にできることがわかり、やってみることで乾燥機能を復活できました。

ドラム式洗濯機の乾燥の仕組み

分解清掃のやり方を解説する前に、ドラム式洗濯機の乾燥の仕組みを書きます。
興味がなければ飛ばしてもらって構いませんが、仕組みを知った方が「なぜファンを綺麗にすると乾燥機能が改善するのか」の納得感が出ると思います。

湿った空気はどこへ行く?

ES-S7Eの乾燥機能は、ヒーター式です。
ヒーター式は、熱風を吹きかけて洗濯物を乾かします。

では湿った空気はどこへ行くのか。
それは上部にあるファンが空気を吸い上げることで、乾燥経路を伝って上へ流れて排出されるのです。

乾燥フィルターの役割

ドラム式洗濯乾燥機では、「乾燥フィルターの掃除を毎回すること」と取扱説明書に書いてあります。
なぜ、乾燥フィルターの掃除が必要なのか。

乾燥フィルターは、洗濯槽とファンの間に設置してあります。
ファンは湿気と一緒に、埃も吸い上げます。
乾燥フィルターなしの状態だと、それら埃がすべてファンにまで届きます。
その結果、ファンの吸い上げる機能が低下してしまいます。

そうならないよう乾燥経路に乾燥フィルターを設置することで、余計な埃を遮断しているのです。

埃を遮断した乾燥フィルターを掃除しないでいると、今度は目詰まりして乾燥フィルターからファンへ空気が流れなくなります。
空気が流れないと、洗濯槽の湿気が出ていきません。
それを防ぐため乾燥フィルターは毎回、綺麗に掃除し、空気の循環を良くする必要があるというわけです。

ファンの機能低下で、乾燥機能も低下する

しかし乾燥フィルターでは、遮断しきれない細かい埃があります。
それらは乾燥フィルターを通過し、結局、ファンにまで届いてしまいます。

短い期間なら影響ないですが、1年以上使っていると、それら細かい埃がファンに付着し機能を低下させます。
その状態でファンを使っていても、洗濯槽の湿った空気が上へ吸い上げられません。
そうして長く使用しているとファンの機能低下により、乾かなくなっていくのです。

分解してファンを掃除する

では仕組みを解説したところで、ファンの掃除へ話を進めます。
まずは準備する道具の紹介です。

準備する道具

  • タオル
  • プラスドライバー
  • レンチ
  • ブラシ
  • 新聞紙
  • 掃除機

これらの使い方は、手順の中で解説します。

水道を止めて、コンセントを外す

分解を始める前に、水道を止めてコンセントを外します。
給水ホースのナットを回し、取り外します。
このとき少量ながら水が出てくるので、用意しておいたタオルで拭き取ります。

天板を取り外す

いよいよ分解です。
まずは天板を取り外します。

天板を取り外すには、合計7カ所のネジを外します。
場所は手前の丸いシールを爪などで剥がして、2カ所。
乾燥フィルターを外したところに、2カ所。
奥に3カ所です。
これらのネジは、すべてプラスドライバーで難なく取れます。

合計7箇所のネジを外して天板を取り外す
合計7カ所のネジを外して天板を取り外す

使用するプラスドライバーは、磁石になっているタイプを選んだ方がいいです。
外したネジを落として洗濯内部へ入れてしまうと、取り出すことができないです。

ちなみに自分は、以下の+2(2番)のプラスドライバーを購入しました。

目的はファンの清掃のみ

天板を外すと、内部がお目見えします。
ES-S7Eはコンパクトな設計なので、みっちり部品が詰め込んであります。
配線もかなり入り組んでいるため、すべて分解するのは素人にはハードルが高いです。

目的は、ファンの清掃のみ。
ファンは右の黒い丸の部分にあります。
ここのみを目的に、最短距離でネジを外していきます。

難所の金具を外す

まずは強度を高めるために取り付けてある、中央左の縦に配置してある金具を取り外します。

中央にある金具を外す
中央にある金具を外す

ネジは4カ所です。
プラスドライバーのネジ溝が入っているので簡単に取れるかと思いきや…、これがめちゃくちゃ堅いです。
無理にプラスドライバーでぐりぐりやると、ネジ溝が潰れます。

このネジは、レンチを使うとなんとか取れます。
自分は家に以前、Amazonで買ったレンチセットがありました。

これの6mmを使って、少しずつ回していきました。
この金具のネジを外すのが、一番の難所かもしれません。

6mmのレンチでネジを回せる
6mmのレンチでネジを回せる

ファンの蓋を外す

金具が取れたら、本丸のファンの蓋へ取り掛かります。
黒い丸い部品の周りに、計8本のネジがあります。
これらはすべてプラスドライバーで取れます。

黒く丸い部品は8カ所のネジで止められている
黒く丸い部品は8カ所のネジで止められている

ファンの羽と羽の間に埃がぎっしり

ネジをすべて外して、蓋を開けます。
1年以上ファンを掃除していないなら、羽と羽の間に埃が埋まっているはずです。

黒く丸い蓋を開けた状態
黒く丸い蓋を開けた状態

その状態では、いくらファンを回しても空気の循環は起こりません。
湿った空気が吸い上げられず、洗濯物が乾燥しないことになります。

これらファンについた埃を、取り除きます。

ファンの掃除にはブラシを使用

ファンを外して掃除したいところですが、どうしても取り外せなかったです。
しょうがないので、取り付けてある状態のまま掃除しました。
埃が落ちないように、新聞紙を敷いて作業を敢行。

掃除に使用したのは、コーヒーマシンを掃除するときのブラシです。
まさかカリタさんも、洗濯機のファンの掃除に使われるとは思いもよらないでしょう。

ファンの羽と羽の間に硬い物質を入れると、破損する恐れがあります。
紹介したブラシのような、適度に弾性のあるもので掃除するのが良いと思います。

綺麗にするのに、1時間くらいかかった

ブラシを使って、根気強く羽と羽の間の埃をこそげ落としていきます。
埃がある程度とれたら掃除機で綺麗にして、再びブラシで落とします。
これを綺麗になるまで、繰り返しました。

埃はコンクリートのように、めちゃくちゃ硬くなっています。
綺麗になるまで、1時間くらいかかりました。

1時間くらいかけて、埃を取り除いた
1時間くらいかけて、埃を取り除いた

掃除が終われば、部品を元通りにする

無事、ファンを綺麗にできたら、その周囲もブラシで掃除して掃除機をかけます。
埃の掃除はキリがないので、ある程度まで綺麗になったらよしとしました。

再びファンの蓋を閉めてネジを締め、金具も元通りにします。
天板を元通りに装着し、給水ホースを取り付けます。
水道の蛇口を開けて、コンセントをさせば作業は完了です。

ファンの清掃で劇的に乾燥機能が改善

自分の場合はこのファンの清掃をするだけで、乾燥機能が劇的に改善しました。
「新品で買ったときと遜色ないくらい」と言って過言でないほど。
乾燥の終わったホカホカの洗濯物を手にして、「これだよ、これ!」と本当に嬉しくなりましたね。

半年ごとに掃除していく

しかし、これですべてが終わったわけではありません。
少なくともES-S7Eを使い続ける限りは、このファンの掃除は定期的に行う必要があります。

掃除をどのくらいの頻度で行うかですが、1年以上放置すると乾燥機能の低下が目に見えて落ちてくると思います。
自分はとりあえず、半年ごとのリマインダーをセットしました。

自力でやれば今後の心配なし

以上、ES-S7Eの分解清掃の紹介でした。
おそらく業者に頼めば、1万5千円〜2万円ほどでファンを綺麗にしてくれると思います。
乾燥経路や洗濯槽の裏なども、同じように掃除してくれるでしょう。

今回、自力でやることにこだわったのは、「もしやり方がわかれば、今後はすべて自分でやれる」と思ったからです。
ドラム式洗濯乾燥機は確かに便利ですが、1年ちょっと使う度に修復費用が掛かるのはいただけません。
それが今回、自力で乾燥機能を復活できて本当に良かったです。

この記事がES-S7Eの乾燥機能の低下で悩む人の、参考になれば幸いです。