手帳を使いこなしている人を見ると、「あの人、仕事ができそうだな」と感じることはありませんか?
それを真似して手帳を買ってみたものの、気づけば使わなくなってしまう。そういった経験を持つ人も多いはず。というか、ぼく自身がそうでした。
この記事ではそんなぼくが、「紙の手帳は続かなかったのに、iPhoneのメモアプリは続いている理由」を紹介します。
手帳に憧れ、何度も挫折
一昔前にシステム手帳が流行りました。バインダー式で好きなリフィルを挟み、自分だけのオリジナル手帳を作れるスタイルです。あるいは小さな綴じ手帳を、スーツの内ポケットに忍ばせている人もいます。
どちらの手帳もスマートで、書き込んでいるのを見ると仕事ができそうに思えます。
ぼくも「手帳を使いこなせるようになりたい」と思い、さまざまなものを試しました。しかし最初は思いついたことを色々書き込むものの、時間が経つと面倒になり、次第に放置。「自分には手帳は向いていないのかもしれない」と思い始めていました。
ところがiPhoneのメモアプリを使い始めてからは、自然と続いています。
EvernoteからAppleメモへ
スマホのメモを使うにあたり、最初はEvernoteを愛用していました。便利だと思ったのは、テキストだけでなく、画像、PDF、Webページのクリップも保存できる点です。しかし、使っていくうちに不満を感じるようになりました。
一番の問題は、Evernoteは動作が重かったことです。会社のCEOが代わり方針が変わったのか、「動作が軽くなってきた。改善されてきた」と感じていた矢先、今度は運営会社が変更となりました。
Evernoteは唯一無二の良いアプリなものの、「サービスを続けてくれるだろうか」と不安感が出てきたのも事実です。そこで約3年前から、Apple純正のメモアプリをメインに変更しました。
iPhoneメモが続く理由
アップルメモはiPhoneの純正アプリなので動作が安定しています。アップルが手掛けるアプリだけにデザインがシンプルで使いやすい。機能面もしっかりしています。
こうして「何か思いついたらすぐにiPhoneを取り出し、メモを起動して記録」を繰り返しているうち、今では完全にメモ書きが習慣化しました。
なぜ紙の手帳は続かず、iPhoneのメモは続くのか。その理由は大きく二つあります。
続く理由1:いつでも持ち歩けるから
一つは、「いつでも手元にあること」です。
手帳は持ち歩かないと意味がありません。しかし紙の手帳は忘れてしまうことが多く、「書きたい時に手帳がない」という状況がよく発生していました。
さらに手帳にメモを取るには、バッグから取り出し、ページを開き、ペンを構えて書き始めるといった動作が必要です。この一連の動作が面倒に感じ、習慣としてなかなか定着しないのです。
一方、iPhoneは違います。ほとんどの人がポケットやバッグに常に持ち歩いていますし、取り出してメモアプリを起動すれば、すぐに書き始められます。
特にiPhoneのメモアプリには、クイックメモ機能が搭載されています。クイックメモはiPhoneのロック画面やコントロールセンターにボタンを設置し、ワンタップでメモを取れる機能です。この機能を使えば、スピーディーに書き始めることが可能です。
こういった携帯性の高さや書き始めるスピードの速さから、iPhoneのメモは続けられるようになりました。
続く理由2:圧倒的な便利さ
もう一つの理由は、その圧倒的な便利さです。
例えば、紙の手帳に写真を貼りたいと思ったら、写真を印刷し、サイズを調整し、糊で貼り付ける必要があります。面倒な上、見た目も良くありません。修正を自由にできないのも不満です。
それもiPhoneのメモアプリなら、写真を撮影してそのまま貼り付けられます。食事の内容をメモしたいと思ったら、文章だけでなく写真を簡単に添付。それだけでよりわかりやすくなります。
PDFやワード、エクセルの資料もメモに添付可能です。仕事で使う資料をそのままメモに保存し、必要なときすぐ確認できます。
さらに、チェックリストを作ったり、他の人と共有して共同編集したりと、デジタルならではの機能が豊富です。紙の手帳では実現できない、柔軟で機能的な使い方が可能です。
便利だからこそ、続けられる
こうして振り返ると、iPhoneのメモが続く理由は明確です。
- いつでも持ち歩ける
- 書くまでの手間が少ない
- あらゆる情報を簡単にメモに追加できる
紙の手帳にも魅力はたくさんありますが、便利さではデジタルに勝てません。
iPhoneのメモアプリを使うことで、思考を整理できたりアイデアを形にできたりと良い変化がたくさん起こっています。
Kindle本でも紹介しています
こうしたiPhoneメモを活用した経験を、Kindle本にまとめました。基本的な操作方法から、実践的な活用法までを網羅しています。
自分としては、読者の方に役立つものにしようと書きました。最初は思ったように評価が伸びず、正直に言えば戸惑いました。
Appleを好む方はメモアプリについても詳しい人が多く、そうした読者には内容が物足りなかったのかもしれません。それでも少しずつ良い評価をいただけるようになり、今では多くの方に手に取っていただいています。
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まとめ
iPhoneは、もはや生活に欠かせないツールです。その中でもメモアプリはシンプルで使いやすく、あらゆる情報を素早く記録できます。
iPhoneメモアプリで、メモ書きが継続する理由は以下の三つです。
- いつでも持ち歩ける
- 書くまでの手間が少ない
- あらゆる情報を簡単にメモに追加できる
紙の手帳が続かないと感じている人は、一度iPhoneメモを手帳代わりに使ってみてください。続く理由を実感できると思います。