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EvernoteからNotionへは移行しない【両者は特徴が異なる】

仕事ツール

EvernoteからNotionへ移行を検討しましたが、やめにしました。今後もEvernoteの有料プランを使っていきます。

Notionはシンプルで軽くてよいノートアプリですが、Evernoteの代わりにはなりません

Evernoteはデータの格納庫、Notionは多機能エディタ。両者は、置いている軸足が異なるのです。

この記事ではEvernoteを10年以上使っている筆者が、Notionへ移行しない理由を紹介します。

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Notionとはアメリカ発のノートアプリ

この記事を読む人は、EvernoteからNotionへの移行を検討している人かなと思います。

ご存知だとは思いますが、Notionについて簡単に解説します。

特徴は「シンプル・多機能・無制限」

Notionは、2016年アメリカでスタートしたノートアプリです。2021年10月からは、日本語にも対応しました。

世の中にノートアプリは、死ぬほどあります。中でもNotionには、以下のような特徴があります。

  • 無料でも容量が無制限
  • 無料でもデバイス数の制限なし
  • シンプルなデザイン
  • テキストエディタが多機能
  • あらゆる種類のファイルを保存可能
  • スケジュール管理・タスク管理・表計算などできる
  • 動作が軽く、同期が速い

一言でいうと、「無料でノート・タスク・カレンダー・表計算など、あらゆるアプリを代替できるアプリ」です。

EvernoteユーザーがNotionへ移行する理由

このNotionへの移行を、多くのEvernoteユーザーが考えているようです。

その理由はおそらく、Evernoteの無料と有料の機能の違いにあるのではと思います。

Evernoteのネックは無料プランの制限

Evernoteのプランには、無料と有料があります。無料プランのネックは制限です。

無料プランは、最大50のノートと1つのノートブックしか使えません。それだけだと、ほぼノートアプリとして機能しませんね。

有料にすると、使いやすくなる

この制限が、有料にすると一気に拡大します。Evernoteの有料プランで最も安いのは、Personal(月額1,100円・年額9,300円)です。

Personalに登録すると最大10万個のノートと1000個のノートブックを作成できます。月間アップロード容量は10GBまで、使用デバイスも無制限です。

ちなみにEvernoteのプランの解説は、以下の記事にまとめてあります。合わせて参考にしてみてください。

>> Evernote PersonalのメリットとFleeとの比較【有料と無料の違い】

Notionは無料でデータ容量無制限

一方、Notionは、無料でもデータ容量が無制限です(1ファイルのアップロードは5MBまで)。使用するデバイス数も制限なし

そのためEvernoteの無料プランを使っていた人が、無料のまま同じように使えるNotionへの移行を検討しているのだと思います。

Notionの方が今の時代に合っている

またEvernoteと比べると、Notionの方がデザイン的にも今っぽくて素敵です。エディタ上に余計な装飾がなく、アイコンもシンプル。

一方、Evernoteは、2004年創業とかなり古いサービスです。デザインがなんだか野暮ったい

最近のアプリに慣れている人にとって、Evernoteは古臭く感じると思います。

EvernoteとNotionは特徴の異なるアプリ

そんな注目のNotionですが、ぼくは「Evernoteの代替にはならない」と思っています。というのも、EvernoteとNotionでは特徴が異なっているからです。

Evernoteは、ノート機能のついたデータの格納庫。一方Notionは、様々なレイアウトが可能な高機能エディタという印象です。

  • Evernote → データの格納庫
  • Notion → 高機能エディタ

どちらもやれることは似ていますが、軸足が異なっています。

Evernoteの特徴

Evernoteは、検索能力に優れています

検索対象は、テキストだけではありません。OCRにより保存した画像の文字も検索対象となります(有料プランはPDFやWordなどオフィスデータも対象)。

そのためブラウザのスクショなど画像を保存しておくだけで、検索でピックアップできます。

Evernoteはデータの格納庫

つまりEvernoteは、ノートアプリというより情報の格納庫なのです。

テキストでもスクショでもPDFでも、あらゆる情報をEvernoteに入れておく。必要なときに、検索でピックアップする。

Evernoteが「第二の脳」と呼ばれるのは、こうした格納庫としての特性からです。

Notionの特徴

一方、Notionは、検索が強力ではありません。特に現状(2024年1月)で、画像やPDF内の文字を拾えないのが辛い。

検索はこれから改善されるかもしれませんが、Notionはデータの格納庫として期待するより、優秀なテキストエディタとして使ったほうが良さそうです。

Notionは多機能なテキストエディタ

Notionは見た目がシンプルでありながら、ノート機能はとても充実しています。

見出しや箇条書き、チェックリストをマークダウンで書けるのは当然のこと、トグルやコールアウトなど、Evernoteにはない機能があります。

しかもノート内に表計算やカレンダー、ガントチャートも作成できます。カード形式やリスト表示など、レイアウトの自由度も高いです。

ノートアプリとして見ると、文書作成はEvernoteよりNotionが圧倒的に便利です。

Notionは「章・節・項」と階層化の文書にも向いている

Notionは、階層を作れるのも良いですね。

例えばNotion内で書籍を執筆すれば、「章・節・項」と整理できます。Notionのシンプルなデザインは、集中して執筆するのにも適しています。

EvernoteからNotionへ移行のやり方

ちなみに、EvernoteからNotionへのデータ移行は簡単です。

Notionの設定から「インポート」をクリック。候補のアプリからEvernoteを選択し、Evernoteと Notionを連携すれば移行が実行されます。

まとめ

以上、「EvernoteからNotionへは移行しない」理由の解説でした。

Evernoteはデータの格納庫、Notionは何でもできる多機能エディタです。これら2つのアプリを、ひとつにまとめてしまうのは上手いやり方ではないと感じます。

アプリの特徴を活かし、両方を並行して使っていくのが良いですね。

実際、Evernoteをメインにしながら、Noitonも活用しています。以下の記事に、Notionの使用例を書いています。合わせて参考にしてみてください。

>> Notionをこんな風に使っています【10の便利な使い方を紹介】

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