2021年2月、Apple TV+にキラーコンテンツが登場しました。ビリー・アイリッシュのドキュメンタリー『世界は少しぼやけている』です。
配信開始と同時に見たところ、とても良かったです。素顔のビリー・アイリッシュを見たいひとにオススメの作品です。
そこでこの記事では、『世界は少しぼやけている』のレビューを紹介します。
『ビリー・アイリッシュ:世界は少しぼやけている』レビュー
『ビリー・アイリッシュ:世界は少しぼやけている』は、ドキュメンタリーです。映像の多くが、ビリー・アイリッシュの自宅で撮影されています。
ビリー・アイリッシュが、スタジオではなく自宅録音しているのは有名な話です。
楽曲の作詞・作曲・プロデュースは、実兄のフィニアス・オコネルが担当しています。
『世界は少しぼやけている』では、有名になり始めたころからの自宅録音の様子を見ることができます。
『オーシャン・アイズ』がすべての始まり
撮影のほとんどは、おそらくスマホで撮られています。
ファーストシーンは、自分たちの曲がラジオで流れているのを喜ぶ、13歳のビリー・アイリッシュの姿から。
ビリー・アイリッシュと兄の喜ぶ姿を撮っているのは、おそらく二人のお母さん(マギー・ベアード)です。
2016年、『オーシャン・アイズ』をインターネット上に投稿したことが、すべての始まりでした。
ビリー・アイリッシュの自然な姿
『世界は少しぼやけている』の映像の多くは、作品を想定して撮られていません。
音楽活動(または生活そのもの)の記録として、ホームビデオのような感覚で撮られています。
撮影しているのは家族の誰かだったり親しい友人だったりと、たまたまそばにいた人でしょう。
カメラで撮られている緊張感が画面から感じられず、ビリー・アイリッシュのリラックスしている雰囲気が伝わってきます。
急速に有名になるビリー・アイリッシュ
映像の構成は2018年のライブから始まり、2020年のグラミー賞で終わります。たった3年間しか時間の経過がありません。
その3年間でビリー・アイリッシュは、凄まじいスピードで有名になっていきます。
人間誰しもそんな急激な変化のなか、正常でいられるはずがありません。
映像内のビリー・アイリッシュの父親(パトリック・オコンネル)と母親の会話が印象的です。
「1年前、インスタのフォロワーは100万人だった」
『世界は少しぼやけている』より
「急増ね」
「1年でだぞ」
「ええ」
「まだ…」
「今は?」
「約1600万人だよ」
家族のいる家の中で楽曲作りに没頭
しかし映像を見る限り、ビリー・アイリッシュは目まぐるしく変わっていく環境でも冷静に見えます。
過密なスケジュールでストレスを爆発させるシーンはありますが、変化する周りの状況を俯瞰できているように見える。
そして何よりも、いつでも作品作りを一番に考えているように思えます。
核シェルターのように守られた空間
周囲の変化に流されず創作を続けられる理由は、この『世界は少しぼやけている』のなかにありました。
ビリー・アイリッシュは、どんなに有名になろうとSNSのフォロワーが増えようと、家族と過ごす家から出ようとしないのです。
家族のいる家の中が、最もリラックスできる空間であり、曲の生まれる場所でもある。
ビリー・アイリッシュを心配顔で見守る父親と母親が、いつでも彼女のそばにいる。
曲作りを話し合える、才能あふれる兄がいる。
家族に守られている様子は、核シェルターにいるようです。
外がどれだけ騒がしくなろうとも、家の中で家族とともに過ごす限り、彼女は安心して曲作りに没頭できるのです。
まとめ
『世界は少しぼやけている』は、情熱大陸のようにビリー・アイリッシュに密着しています。
そのカメラが捉えたのは、家族に見守られながらアーティストとして成長していく、10代の女性の姿でした。
2時間20分と決して短いといえない作品ですが、あっという間に感じましたね。
今や最も有名なアーティストの一人であるビリー・アイリッシュを、ここまで自然に収めた作品はないと思います。
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