誰にでも、黒歴史はあります。
忙しく日常を過ごしていると、過去を思い出す暇はありません。しかしふとしたきっかけで、黒歴史が襲いかかってくることがあります。
そんなときは、「なんであんなことをやってしまったんだろう」とつらい気持ちになりますね。
この記事では、黒歴史を乗り越える方法を紹介します。
なぜ黒歴史を思い出すとつらいのか
そもそも、なぜ黒歴史が発生するか。その理由は、そのときは周りが見えていないからです。
特に10代の頃は、誰しも自分のことしか考えません。
「目立ちたい」「イケてると思わせたい」、そんな自己顕示欲から身の丈に合わないことをする。
その結果、何年後かに、「なんで、あんなバカなことをしたのだろう」と恥ずかしくなるのです。
客観視すると恥ずかしくなる
恥ずかしくなる理由は、時間が経ち、そのときの行動を客観視できたからです。つまり黒歴史を自覚することは、成長の証といえます。
成長の証とはいえ、思い出すたびにつらくなる黒歴史は、何とか処理したいものです。
「考えないようにしよう」は逆効果
黒歴史を何度も思い返すと、いつまでも逃れられません。
心のなかで繰り返し考えると、思考がいつまでも終わらずつながっていきます。その結果、悪い方へ考えが流され、負の感情で心が満たされるのです。
では逆に、「考えないでおこう」とすればいいのか。これはもっとタチが悪いです。
皮肉過程理論と言いますが、考えないでおこうとすればするほど、人間の脳はそのことを強く認識してしまいます。
消したい黒歴史から立ち直る5つの方法
ではどうしたらよいのか。
黒歴史を思い出してつらくなったときに、立ち直る方法を5つ紹介します。
1. 信頼できる人に聞いてもらう
信頼できる親しい人がいるなら、黒歴史を話してみましょう。「信頼できる」が、ポイントです。
信頼できない人に話すと、それを他の人へ広められてダメージが広がる危険性があります。注意してください。
黒歴史を話すのはとても勇気がいる
信頼できる親しい人がいるなら、隠したり内容をはしょったりせず、そのときの状況や心境を詳しく話します。
黒歴史を人に話すのは、とても勇気がいります。話していると、胸が苦しくなるかもしれません。
しかし話してみると相手は、「え、それが黒歴史?」と拍子抜けの反応をするでしょう。
他人から見れば些細な出来事
黒歴史を大げさに考えているのは自分だけ。他人が聞いてみたら、なんてことない話がほとんどです。
それが社会的に問題ある行動だったとしても、「若いときは、誰でもそうだよね」と共感してくれるはず。
信頼できる人に話すことで、黒歴史を「世間によくある話」へ一般化できます。
「みんな同じようなものなんだな」と思えれば、過去の苦しみが薄らいでいきます。
2. 当時、現場にいた人に自分の心境を話す
もし可能なら当時現場にいた人へ、「今でも苦しんでいる」と話してみても良いと思います。
するとほとんどの人が、その事実のあったことすら覚えていないでしょう。
恥ずかしくてたまらない記憶も、他の人にとっては日常の無数にある出来事のひとつに過ぎません。
みんな自分にしか関心がありません。あなたの行動など、ほとんどの人は覚えていないのです。
3. そのときの様子や今の心境を紙に書く
そのときの様子やつらくなった今の心境を、紙に書くのも効果的です。
パソコンのテキストエディタでも構いません。まとまった文章ではなく、感情のままなぐり書きしてください。
イメージを頭の中だけで考えていると、いつまでも終わりがありません。一方、それを文字にすると、自分の中で区切りが付きます。
「あの出来事は、もう変えられない過去」と認識でき、自分の心から手放せます。
4. ブログなどのネタにする
これは少し、上級者向けかもしれません。ブログをやっているなら、黒歴史をネタにする方法があります。
黒歴史をブログに書けば、「3. そのときの様子や今の心境を紙に書く」の効果があります。
またブログの読者から反応があれば、「黒歴史のおかげでコンテンツを作れた」と前向きな気持ちにもなります。
失敗談にしてしまう
実名を出したり、事細かに詳しく書く必要はありません
「過去の失敗談」としておもしろおかしく書ければ、ネタとして昇華し、黒歴史で苦しくなる頻度は少なくなるはずです。
5. 今の生活をもっと忙しくする
そもそも黒歴史を思い返すのは、あなたが暇だからです。
今が忙しくなれば、その分だけ「今、考えなければならない問題」が増えるため、黒歴史を思い出す頻度は減ります。
日本の首相は黒歴史で苦しんでいるか
想像してみてください。日本の総理大臣が、「高校の時のやっちまった黒歴史に、今でも苦しめられている」なんてあり得ると思いますか。
毎日、問題が山積みで、黒歴史を思い返す暇などまったくないはず。
忙しく時間を過ごせば、黒歴史で苦しめられることはなくなります。
ただしこの方法は、暇になればまた黒歴史を思い出します。根本的な解決にはならないので、1〜4の方法で乗り越えるのがベストです。
まとめ
黒歴史は、誰にでもあります。もちろん、ぼくにもたくさんあります。
そもそもこの記事を書いたのは、今年に入ってモーニングページを始めたら、昔の黒歴史を頻繁に思い出し苦しんだからでした。
そこでこうして記事にすることで、「黒歴史があったから、ひとつ記事が書けてよかった」と思うようにしたわけです。
過去ではなく今へエネルギーを注ぐ
繰り返しになりますが、黒歴史を気にしているのは自分だけです。周りのほとんどの人は、その出来事があったことすら覚えていません。
黒歴史を乗り越えて、今の課題へとエネルギーを注いでいきましょう。