最終更新日 2022-04-23
WF-1000XM3の発売から2年。
2021年6月25日に、待望の新機種WF-1000XM4が登場しました。
前作の完成度が高かっただけに、期待値を超えるのは難しく感じましたが、WF-1000XM4は大幅にアップデートを果たしました。
初めてノイズキャンセリング・イヤホンを使う人はもちろん、WF-1000XM3ユーザーにとっても、満足できる出来栄えだと思います。
そこでこの記事では、写真を交えてWF-1000XM4をレビューします。
この記事の目次
WF-1000XM4レビュー【前作から大幅アップデート】
まず驚いたのが、箱の小ささです。
サイズ的には、WF-1000XM3の半分以下。
しかもデザインが、かなりシンプルです。
いつものSONYの家電っぽいデザインとは一線を画し、とてもスッキリしています。
パッケージの材質は、再生紙やサトウキビ、竹など、サステイナブルな素材を使用。
それもあってか、手触りがナチュラルです。



これまでSONYの製品を買っても、パッケージを取っておきたいと思いませんでした。
この箱は、初めて保管しておこうと思えました。
新開発のノイズアイソレーションイヤーピース
箱を開けると、すぐにWF-1000XM4の充電ケースが現れます。
ゴチャゴチャした説明書きなどなく、とてもシンプル。
SONYのデザイン担当が変わったのでしょうか。
今後もブレずに、この雰囲気で行ってほしいと思いました。

充電ケースの下には、取扱説明書とUSB-A・USB-Cケーブル、イヤーピースが収まりよく入っています。
イヤーピースの種類は、本体に付いているものを含め3セット。
WF-1000XM3では7セット付属していたので、半分以下になりました。





シリコンタイプのイヤーピースがなくなり、ノイズアイソレーションイヤーピースが3種類の大きさで付属しています。
ノイズアイソレーションイヤーピースは、ポリウレタンフォームを素材に使っています。
耳の形状に応じ柔軟に変化するため、より着けやすく、外れにくく、遮音性も高まっています。

小さく軽くなった充電ケース
充電ケースもまたWF-1000XM3に比べ、かなり小さく軽くなりました。
イヤホン収納時の重さは、WF-1000XM3の92グラムに対し、WF-1000XM3は約40%減の55グラム。
WF-1000XM4の小さな形状を手にすると、WF-1000XM3が野暮ったく感じます。




充電ケース裏面には、USB-Cの差し口があります。
満充電までの時間は、約1.5時間。
Qi規格の非接触充電にも対応しています。


充電ケースの残量により、以下のようにランプの色が変化します。
説明が複雑ですが、充電ケースにイヤホンが入っていないとき、ランプがオレンジに点灯したら充電のサインと覚えておくと良いと思います。
充電ケースのランプ表示
【充電ケースの蓋の開閉時 or USB-Cケーブルを外した時】
緑(6秒間点灯) | イヤホンが満充電 or 充電ケースが満充電 |
オレンジ(6秒間点灯) | イヤホン残量94%以下 or 充電ケース残量30%以下 |
【イヤホンを充電ケースから取り出す or 収納時】
緑(3秒間点灯) | イヤホンが満充電 or 充電ケースが満充電 |
オレンジ(3秒間点灯) | イヤホン残量94%以下 or 充電ケース残量30%以下 |
本体がオーバル型から丸型に
充電ケースだけでなく、本体の形状も大きく変わりました。
WF-1000XM3のオーバル型から、丸型へ変更。
この丸い形状が耳のくぼみにちょうど収まり、フィット感が向上しています。
WF-1000XM3がうまくフィットしなかった人も、WF-1000XM4では改善されるかもしれません。
個人的には、歩きながらでも不安なく着けられると思いました。






またイヤホンをタップ操作するタッチセンサーの面積が大きくなり、操作性がよくなっています。
タッチセンサーのデフォルトの設定は以下の通りです。
タッチセンサーのデフォルトの設定
L側 | R側 | |
---|---|---|
タップ | ノイキャン/外音取り込みの切り替え | 再生/一時停止 |
2回タップ | 受話/終話 | 曲のスキップ・受話/終話 |
3回タップ | – | 前の曲に戻る |
触れたまま | クイックアテンションモードを使用 | Siri or Googleアプリの起動/解除・通話移管 |
左右同時に触れたまま(約5秒間) | ペアリング | ペアリング |
タッチセンサーの機能の変更方法
タッチセンサーの機能は、SONYのアプリで変更できます。
アプリの「システム」をタップ。
「タッチセンサーの機能を変更」の右下の歯車アイコンをタップ。
左か右のタブをタップして、好みの操作にそれぞれ変更します。


ペアリングの方法
ペアリングも前作に比べ、よりスムーズです。
充電ケースから本体を取り出し、スマホのブルートゥースをオンにした状態で、インストールしたSONYのHeadphonesアプリを起動します。
すると、ペアリング可能な製品としてWF-1000XM4が出現します。
イヤホンにスマホを近づけると、すぐに認証します。
「アクセサリを選択」のポップアップ画面で、WF-1000XM4を選択。
これでセットアップが完了です



登録は8台まで可能です。
別の登録した機種へブルートゥース接続をかえるときは、ブルートゥースの設定画面からWF-1000XM4を選択するだけで接続します。
WF-1000XM3のときは、一旦接続しているブルートゥースを解除する必要がありましたが、WF-1000XM4では解除が省略され、別機種への接続の手間が楽になりました。
ブルートゥース・イヤホンは接続に手間取りがちですが、WF-1000XM4の接続はかなり快適な印象です。
イヤーピースのフィット感を測定
WF-1000XM4では、イヤーピースがフィットしているかを測定できます。
アプリの「システム」から、「最適なイヤーピースを判定」をタップ。
次ページの画面下の「装着状態をテストする」→「測定開始」と進むと、測定がスタートします。
イヤホンから5秒ほど音楽が流れ、反響音を内部マイクが拾い密閉度を測定。
イヤーピースが耳にフィットしていると、「密閉されています。」とメッセージが表示されます。



イヤーピースの密閉度は、ノイズキャンセリング性能と音質に大きく影響します。
アプリの表示を確認し、自分に合うイヤーピースを選択しましょう。
まとめ
WF-1000XM4を開封しながら、基本的な機能を紹介しました。
パッケージに始まり、充電ケース、本体と、それぞれアップデートしています。
発売時の価格が33,000円と、WF-1000XM3の発売時価格27,500円を上回りましたが、満足度は高いです。
音質やノイズキャンセリング性能については、しばらく聴き込んでから改めて記事にします。
WF-1000XM4とWF-1000XM3のスペック比較
以下の記事で、WF-1000XM4とWF-1000XM3のスペック面を比較しています。