ロスレス対応のApple Musicの設定や使い方を詳細に解説。追加料金なしで高音質を存分に楽しむ

公開日 2021-07-16 最終更新日 2021-07-17

2021年6月より、Apple Musicがロスレスに対応しました。
しかも追加料金無し。
料金はこれまで通り、月額980円です。

このニュースを受け、Spotifyなど他のストリーミングサービスから乗り換えを検討する人がいると思います。
そこでこの記事では、Apple Musicの登録や解約方法、ロスレスオーディオの使い方など詳しく解説します。

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ロスレス対応のApple Musicの設定や使い方を詳細に解説。追加料金なしで高音質を存分に楽しむ

まずは、Apple Musicを簡単に説明します。
Apple Musicとはその名の通り、Appleが手掛けているストリーミングのミュージックサービスです。
サービス開始は、2015年6月です。

料金

料金は、サービス開始から変わっていません。
1アカウントに付き、月額980円。
年額払いも可能で、料金は年額9,800円。
月換算が約816円と、月額に比べ少しお得です。

最大6アカウントで使用できるファミリープランが、月額1,480円です。
また学割(大学・専門学校・高校)にも対応しており、料金は月額480円。
学割プランでも、ロスレス配信に対応しています。

通常プランファミリープラン学割プラン
月額980円1,480円480円
年額9,800円なしなし
Apple Music料金表

Apple Oneに入れば、4つのサービスが1,100円に

またApple Musicを含めた、iCloud(50GB)・Apple TV+・Apple Arcadeの4つのサービスがセットになった、Apple Oneがあります。
こちらの料金は、月額1,100円です。
Apple Music以外にひとつでもサービスを使うなら、Apple Oneを選択したほうがお得です。

Apple Oneの解説は、以下の記事に詳しく書きました。

楽曲数

執筆時でAppleが公表している楽曲数は、7500万曲以上です。
途方も無い曲数ですね。
「聞きたい曲は、ほぼある」と思って差し支えないでしょう。

楽曲のダウンロード可能

Apple Musicは、楽曲のダウンロードにも対応しています。
繰り返し聞きたい曲があるなら、あらかじめiPhoneへダウンロードしておくとよいでしょう。

ここで注意が必要です。
ロスレスの曲は、容量が大きいです。
モバイル回線でダウンロードするとかなりギガを消費するので、Wi-fi回線を利用したほうがよいです。

ダウンロードのやり方は、まず曲を長押ししてライブラリに保存します。
ライブラリに入った曲を長押しし、「ダウンロード」をタップします。

Apple Musicの登録と解約方法

ではここから、Apple Musicの登録と解約について解説します。
Apple Musicは、新規入会者に3カ月無料体験を進呈しています。

3カ月の無料体験あり

Apple Musicに新規会員登録すると、3カ月の無料体験ができます。
無料体験中でも、ロスレスやダウンロードなどすべての機能を使えます。
ただしダウンロードした楽曲は、無料体験が終わって解約すると聞けなくなります。

また解約したあとでも、Appleからメールで「もう一度、Apple Musicを体験しませんか」と無料体験のオファーが来ることがあります。

登録方法

Apple Musicの登録は、iPhone・iPad・Macのミュージックアプリで行います。
この記事では、iPhoneでのやり方を解説します。
手順は以下の通りです。

  1. ミュージックアプリを起動し、「今すぐ聴く」または「For You」をタップ。
  2. 「3ヶ月無料トライアルメンバーシップを開始」をタップ。
  3. 「個人」「ファミリー」「学生」のいずれかをクリックしてスタート。

無料体験期間が終了すると、自動的に月額課金(980円)がスタートします。
無料体験だけで止めたいときは、忘れず期間内に解約しましょう。

ちなみに、無料体験期間中に解約処理すると、即座に解約となりApple Musicは聞けなくなります。
その後、最初の登録から3カ月以内に再登録しても無料体験は復活せず、登録した日から月額980円が発生します。
無料体験の解約のタイミングは、よく考えてから行うようにしましょう。

解約方法

ここから解約方法を解説します。
Apple Musicの解約は、設定AppもしくはApp Storeで行います。
iPhoneでの手順は、以下の通りです。

  1. 設定AppもしくはApp Storeを開き、一番上の自分のアカウント名(App Storeはアイコン)をタップ
  2. 「サブスクリプション」をタップ
  3. Apple Musicをタップし、次画面の「Apple Musicをキャンセル」をタップする

ロスレスオーディオとは

ではここから、2021年6月からスタートした、Apple Musicのロスレス対応について詳しく解説します。
ロスレスのAppleの正式名称は、ロスレスオーディオです。

ロスレスとは、ロス(損失)していないという意味。
つまり楽曲の情報を損なわず、オリジナルデータに近い状態で聞ける形式です。

非可逆圧縮のAAC形式

ロスレスを解説するには、AACというコーデックの説明が必要です。
これまでApple Musicでは、楽曲の形式にAACを使用していました。
AACは小さいサイズに圧縮でき、かつ音質のよい形式です。
AppleはiTunesのスタートから、当時主流のMP3ではなくAACを採用しています。

AACは非可逆圧縮です。
つまり一度、圧縮すると元に戻せません。
圧縮で容量を抑えられる代わり、スマホなどデジタルデバイスで聞くと、オリジナルデータから情報が欠損した状態になります。
つまりAACで聴くには、情報を削った楽曲を聞くほかなかったのです。

ストリーミングの高音質化

AppleはAACをiTunes用に独自改良し、より解像度の高い音質を聞けるようにしていました。
iTunesやApple Musicで音楽を聞く人は、AAC に対し「CDには及ばないけど、それなりに良い」と満足していたのです。
しかし、2019年に登場したAmazon Music HDにより、その状況は変わりました。
CD音質以上を聞ける、「ストリーミングの高音質化」が始まったのです。

Amazon Music HDを体験した人は、お分かりになるでしょう。
一度、良い音を耳にすると、AACなど非可逆圧縮の音質には戻れません。
この高音質化の流れを受け、Apple Musicもロスレスオーディオの配信を決めたわけです。
しかもお値段据え置きの、太っ腹で。

可逆圧縮のALACを開発

ロスレスにあたりAppleは、ALAC(Apple Lossless Audio Codec)という新たなコーデックを開発しました。
これは非可逆圧縮のAACとは異なり、可逆圧縮です。
つまりオリジナル音源をある程度、圧縮したあと、デジタルデバイスで聞くときには再びオリジナルサイズに近い形に展開できます。

その情報量は、ハイレゾの24bit/192kHzまで可能。
もちろんApple Musicの楽曲すべてが24bit/192kHzではなく、多くは16bit/44.1kHz〜24bit/48kHzでしょう。
それでも従来のAACに比べ、格段の情報量アップです。

ロスレスオーディオを聞くには

Apple Musicに登録しても、そのままロスレスオーディオを体験できるわけではありません。
設定やオーディオ環境の整備が必要です。

ロスレスの設定にする

Apple Musicでロスレスオーディオを聞くには、設定の変更が必要です。
iPhoneでロスレス対応する場合、以下の手順で設定を変更します。

  1. 設定から「ミュージック」をタップ
  2. 「オーディオの品質」と進み、「ロスレスオーディオ」をオン

ロスレスオーディオを設定すると、画面にロゴマークが表示されます。

Apple Music

接続方法ごとに設定を変えられる

また、「モバイル通信ストリーミング」「Wi-Fiストリーミング」「ダウンロード」のそれぞれで、以下の4つを設定できます。

  • なし
  • 高効率(低データ)
  • ロスレス(AAC 256 kbps)
  • ハイレゾロスレス(ALAC 最大24bit/192kHz)

モバイルにしろWi-Fiにしろ、最大24bit/192kHzまで対応させるなら、ハイレゾロスレスを選択します。
ただしハイレゾロスレスは、データ量がかなり多くなります。
ギガの容量不足にならないよう、モバイル通信では低データ量にしておいたほうがよいかもしれません。

これらの設定は、iPadやMacでも個別にする必要があります。
もしiPadやMacをWi-Fi環境のみで使うなら、ハイレゾロスレスを選択しておいて問題でしょう。
使用するデバイスによって、ストリーミングのモードを変えておくのが良いと思います。

iPhoneで最高音質を聞くには、DACが必要

設定をハイレゾロスレスにしたからといって、最大の情報量で聞けるわけではありません。
非可逆圧縮のデータ(Apple MusicではALAC)を欠損なく展開するには、DACが必要です。

DACとは、Digital to Analog Converterの略。
DACはデジタル信号をアナログ信号へ変換し、アンプやスピーカーへ渡す役割をします。
もちろん通常のスマホやパソコンにもDACは装備されていますが、それらは音楽用ではないため、ハイレゾ音源の情報はダウングレードされます。

ブルートゥースの限界は48kHz/24bit

他にブルートゥース・イヤホンで聞く場合も、音源はダウングレードされます。
スマホやパソコンからブルートゥースのイヤホンやスピーカーへ伝送するには、AACに圧縮する必要があります。
そのため曲の情報が欠損し、最大24bit/48kHzまでしか聞くことができません。

もちろんブルートゥース接続のイヤホンやスピーカーがダメというわけではありません。
24bit/48kHzはCD音質の44.1kHz/16bitに比べても情報量が多く、その分、曲の解像度が高いです。
ブルートゥース・イヤホンでも、十分に良い音で聞けます。

MacのスピーカーはiPhoneより高音質

ちなみにMacのスピーカーは、iPhoneのスピーカーより多少、高音質です。
Macのスピーカーは最大で、24bit/96kHzにまで対応しています。
実際に聞いてみて高音質と感じるかどうかは別として、理論上はiPhoneよりもMacを使ったほうが良い音で聞けます。

ただし、Macで24bit/96kHzを引き出すには、設定変更の必要があります。
やり方は、「Audio MIDI設定」を開き、Macのスピーカーを選択。
96,000Hzに変換します。
これで、Macのスピーカーで24bit/96kHzまでの音質を鳴らせます。

Apple Music

Apple Musicのロスレスを100%楽しむ方法

以上から、iPhoneにしろiPadにしろMacにしろ、Apple Musicのロスレスを100%楽しむには、DACと有線イヤホンもしくは有線スピーカーが必要なことがわかります。

DACの種類は据え置きの高級タイプから、3センチほどのコンパクトなものまで様々です。
人間の耳が24bit/192kHzを感知できるかは微妙ですが、せっかくロスレス対応したなら、最高の音質を聞いてみたくなりますね。

DACは、安価なものなら1万円以下で買えます。
ちなみにぼくは、USB-DACのIKKO Zerda ITM03を使用しています。
IKKO Zerda ITM03のレビューは、以下に詳しく書きました。
参考にしてみてください。

Dolby Atmos(空間オーディオ)を楽しむ

ロスレス対応と同じ時期にApple Musicでスタートしたのが、Dolby Atmos(ドルビーアトモス)です。
最後に、Dolby Atmosにも触れておきます。

Dolby Atmos(ドルビーアトモス)とは

Dolby Atmosは、映画館などで使われている音響技術です。
それまで音の広がりと言えば、音が前後左右に広がって聞こえるサラウンドシステムがありました。
一方、Dolby Atmosは、横だけでなく高さの情報も加わります。
例えば映画でヘリコプターが頭上に飛んでいるシーンがあれば、真上からヘリコプターの効果音が聞こえてくるのです。

音が立体的に聞こえることから、Dolby Atmosは空間オーディオとも呼ばれています。

Apple MusicでDolby Atmosを聞くには

Dolby Atmosはロスレスオーディオと違い、DACなど特別の機器は必要ありません。
iPhone・iPad・Macなど、ステレオスピーカーのついたあらゆるApple製品で利用が可能です。
AirPods・AirPods Pro・AirPods Maxはもちろん、Beatsヘッドフォンの対応機器でも、ブルートゥース接続して聞けます。

Apple TV 4Kで聞く場合は、HomePodやAirPodsシリーズ、Beatsの対応機器にブルートゥースするか、Dolby Atmosに対応したサウンドバーやAVレシーバー、TVに接続すれば聞けます。

Dolby Atmosの設定が必要

また、Dolby Atmosを聞く際には、ロスレスオーディオと同じくデバイス側の設定が必要です。
iPhoneの場合は、設定からApple Musicへ進み、ドルビーアトモスを「自動」もしくは「常にオン」にチェックします。

Dolby Atmosの対応曲は、執筆時ではそれほど出そろっていない印象です。
Dolby Atmosに設定後、対応している曲には画面に「Dolby Atmos」のロゴが表示されます。

Apple Music

まとめ

2019年秋に登場した高音質ストリーミングのAmazon Music HDは、業界のルールを変えるほど革命的でした。
高音質化の流れを受け、Apple Musicが月額料金そのままで高音質化へ移行。
おそらくSpotifyも、高音質化に舵を切らざるを得ないでしょう。
これからストリーミング再生は、高音質が当たり前の時代に突入します。

いずれにせよユーザにとっては嬉しい出来事なので、生活スタイルや好みに合ったサービスを選んでみてください。

アマゾンプライム会員なら、Amazon Musicがお得

Apple Musicの高音質化を受けて、Amazon Musicも追加料金なしで高音質化へ移行しました。
Amazon Musichの月額料金は、Apple Musicと同じ980円。
ただしアマゾンプライム会員であれば、月額780円と少しお得です。

Amazon Musicの高音質の解説記事を、以下に書きました。

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