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MacBook Pro 14インチレビュー【性能は最高・外観は古風】

Mac

2021年10月に、新型MacBook Proが発売されました。2016年以来の、大幅なリニューアルです。

チップがアップルの自社開発M1に変わり、外観もクラシカルな雰囲気に一新しました。

この記事では、MacBook Pro 14インチのレビューを紹介します。

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クラシカルな新型MacBook Pro

新型MacBook Proは、性能面で大幅に進化した一方、外観はスタイリッシュというより古風な印象を受けます。

外観レビューの前に、Appleのノート型Macintoshの歴史を簡単に振り返ります。

なぜなら新型MacBook Proのデザインは、過去のMacBookへのオマージュに思えるからです。

PowerBook G4を彷彿するデザイン

新型MacBook Proの外観は、これまでのスタイリッシュな印象から一変しました。悪く言えば野暮ったい、よくいえば親しみやすいデザインへ変更です。

そのデザインには、どこかクラシカルな印象を受けます。

ネットでは、「新しいMacBook Proの外観は、PowerBook G4のようだ」といった意見がありました。

PowerBookも自社製チップを使用

PowerBook G4(Wikipediaより)

PowerBookとはAppleが1991年から2005年まで販売していた、ノート型Macintoshです。

PowerBookは現行のMacBook Proと同じように、自社製のマイクロプロセッサを使用していました。その名も、「PowerPC」です。

「PowerPC」でWintelに対抗

PowerPCはApple、IBM、モトローラの3社が、提携して製造したチップです。

この「Apple・IBM・モトローラ」の3社提携は、それぞれの頭文字を取って「AIM alliance(AIM連合)」と呼ばれました。

結成の目的は、当時デジタル業界を支配していたWintel(マイクロソフトとインテルの総称)に対抗するためです。

そのAIM allianceで製作したチップ「PowerPC」を、アップルは1995年発売のPowerBookから搭載。

以降、2005年発売のPowerBook G4まで、PowerPCを使って開発を続けたのです。

Intelチップを採用しMacBook Proへ

2006年にAppleはPowerBookに置き換わる製品として、MacBook Proを新しくリリースします。

その際にチップを、PowerPCから敵対していたIntel製に変えました

MacBook Proへ移行後は、外観もスタイリッシュな方向へ舵を切ることになります。

2016年にはバタフライキーボードの採用でボディの薄型化を図り、話題になりましたね。

悪名高いバタフライキーボードについては、以下の記事で詳しく書いています。

>> バタフライキーボードとシザーキーボードの違いを解説

自社製チップへ戻りクラシカルな外観に

機能を削ぎ落とし、シンプルな美しさを追求したMacBook Proでしたが、2021年のリニューアルでクラシカル路線へと変更しました。

外観の変更は、単に目新しさからではないと思います。

2021年のリニューアルでは、チップをIntel製から再び自社製(M1)へ戻しています。これは、PowerBookからMacBook Proへ移ったときと状況が重なります。

自社製チップ(PowerPC)からIntel製チップへ移り、再び自社製チップ(M1)へと戻る。

その転換点の象徴として、PowerPCを載せた最後のMacBookであるPowerBook G4に似せたのではないか。そんな風に思えるのです。

外観デザインのレビュー

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クラシカルな外観のMacBook Pro14インチ

ではここから、写真を交えてMacBook Pro14インチの外観レビューをします。エッジは前述したとおり、丸みを帯びたものになりました。

13インチは中央から端に向けてゆるい曲線を描いているのに対し、14インチはフラットです。

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上がMacBook Pro13インチ、下がMacBook Pro14インチ

14インチの底面には「MacBook Pro」の刻印。この刻印の入れ方が、なんとも古めかしい

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裏面に「MacBook Pro」の刻印
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脚も大きくなった

キーボード領域のアルミ部分は、黒くペイントされました。

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キーボードの領域が黒くペイントされている

これら外観の変更は、どう見てもスタイリッシュ路線ではありません。「あえてクラシカルなデザインにしている」ように思えます。

ノッチはウェブカメラ高性能化のため

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ディスプレイ上部中央にノッチがある(Apple公式サイトより)

ディスプレイには、ノッチ(切り欠き)が加えられました。ノッチ部分には、iPhoneと同じようにフロントカメラ(ウェブカメラ)が入っています。

ウェブカメラの解像度は、1080pのHD品質へ進化しています。

ウェブカメラをノッチにしたのは、高性能化によりレンズが大きくなったこと、またディスプレイのベゼル幅を狭くしたことの両方の課題を解決するのが理由だったのだと思います。

将来的には、MacもFace IDでの認証が可能となるかもしれません。

ノッチは気にならない

上部のノッチは、メニューバーと同じ高さに揃えてあります。それもあってか、使用していてもノッチが気になることはありません

メガネに慣れると、視界に入るフレームが気にならなくなるのと同じ理屈ですね。

ディスプレイに集中していると、ノッチは目に入らなくなります。

Liquid Retina XDRが素晴らしい

ディスプレイは、RetinaディスプレイからLiquid Retina XDRにかわりました。

Liquid Retina XDRはミニLEDを敷き詰めることで、コントラストの表現力(特に黒の締まり)を高めています。

MacBook Proのディスプレイは写真編集や動画編集など、作業によって最適なモードへ変更できます。ディスプレイの設定方法は、以下の記事で解説しています。

>> AppleのLiquid Retina XDRの最適なディスプレイ設定

まとめ

以上、MacBook Pro14インチのレビューを紹介しました。

クラシカルな外観に変わったため、好みが分かれるかもしれません。

ただし高性能なM1チップに変わったことで、負荷の高い作業も難なくこなします。バッテリー持ちも良くなりました。

インテルチップのMacから買い替えを検討している人は、参考にしてみてください。

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