ネットは便利なようで、正確な情報を探すにはあまり適していません。おすすめなのが、『新聞ダイジェスト』です。
その名の通り、主要6新聞をダイジェストで掲載しています。見出しを流し読みするだけで、社会の流れを短時間につかめて便利。
この記事では、『新聞ダイジェスト』のメリットと使い方を紹介します。
情報には段階がある
情報には社会的なものや、友人・知人間のものなど色々あります。色々あるにせよ、すべての情報は以下の段階に分けることができます。
- 一次情報
- 二次情報
- 三次情報
- 四次情報…
一次情報とは、自らが体験した情報です。例えば旅行についての情報であれば、実際にその場所へ訪れ、自分の目で見て回った体験談が一次情報です。
一方、二次情報は、一次情報の伝聞です。一次情報を見聞きして、まとめたものが二次情報となります。
以下、二次情報をまとめたものが三次情報、三次情報をまとめたのが四次情報…、と階層が低くなるにつれ信ぴょう性は低下していきます。
ネット記事の多くは三次情報以下
ネットでは、製品レビューや旅行記などは一次情報が多いです。しかし社会情勢となると、一気に信ぴょう性が低くなります。
公式な報道機関以外は正確な情報を直接得られないため、新聞や他のネット記事など二次情報以下を元に作成した情報が多くなってしまうのです。
新聞は二次情報の代表格
今や「時代遅れ」と揶揄されがちな新聞ですが、新聞は二次情報の代表的なものです。
しかも正式ルートでの取材を元に、記者たちがわかりやすく文章にして伝えてくれます。
情報の確度が高く、短時間で情報を得られる。情報取得において、新聞を使わない手はありません。
効率的に二次情報を取得
かといって毎日届く新聞を読むのは、やはり億劫です。費用がかかるし、邪魔にもなります。
ネット版を発行している新聞もありますが、他にも目を通したい情報がたくさんあり、とっつきづらい新聞は後回しになってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、『新聞ダイジェスト』なのです。
『新聞ダイジェスト』の使い方
新聞ダイジェストとは、月1回発行されている雑誌です。
ページ数は200ページ弱。そのうち約10ページは時事用語の解説などで、残りページに主要新聞6紙のニュースがダイジェスト形式で掲載されています。
見出しの拾い読みで情報がわかる
冒頭には、その月の注目ニュースをピックアップしています。
例えば2019年9月号の見出しを拾ってみましょう。この時期には、不正利用で混乱した「セブンペイ」が話題になりました。
「セブンペイ」の各新聞の見出しは、以下の通り。
- セブンペイ穴だらけ
- 「2段階認証」未対応
- パスワード再設定 第三者でも可能
- コンビニ最大手 拙速露呈
- セブンペイ 店も困惑
- 「今年の目玉」と準備…PR中止
- 「2段階認証」 一転導入を発表
確度の高い情報を短時間で
特集の見出しを拾うだけで、以下のことがわかります。
- 「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ?・どのように(5W1H)」して起こったのか
- 今後、どうするのか(未来)
ネット上でも同じような記事がたくさん出ていますが、そこから「確度の高いものだけ」をつかむのは困難です。
新聞ダイジェストなら見出しを拾い読みするだけで、短時間に正確に一気につかめます。
気になった記事はネットで深堀り
特集の後は、「社説」「政治」「経済」…とジャンル別の出来事が並びます。
ダイジェストとはいえ、「『新聞ダイジェスト』のすべて読もう!」と意気込むと時間を取られます。まずは「見出しをざっと拾う」だけで良いと思います。
さらに知りたい情報があれば、記事を詳しく読んだり、ネットで検索ワードを絞って調べれば良いのです。
公平な視点で情報を見られる
『新聞ダイジェスト』の良さは、効率だけではありません。
新聞にはそれぞれカラーがあり、同じ情報でも表現がかわります。
一紙だけを読むと偏った視点の情報になりますが、『新聞ダイジェスト』は6紙の記事が掲載されているため情報の公平性も保たれる利点があります。
『新聞ダイジェスト』はKindle版がない
『新聞ダイジェスト』に今一つの点をあげるなら、Kindle版がないことですね。
紙の雑誌は、かさばって扱いづらいです。また海外へ出張している人は、入手するのが困難。Kindle版も同時発売してくれると、かなり助かります。
まとめ
以上、『新聞ダイジェスト』のメリットと使い方の解説でした。特徴は以下の通りです。
- 主要6紙の記事をダイジェストで読める
- 見出しを追うだけで、世の中の流れをつかめる
- 情報の確度が高い
- 情報取得に公平性が保たれる
ネットをはじめ、メディアの数が急増しています。
「ネットの情報に振り回されているな…」と感じている人は、『新聞ダイジェスト』をチェックしてみてください。