最終更新日 2022-03-24
先日、Appleのマジックトラックパッドを購入しました。
レビュー記事は、以下の通り。
>> マジックトラックパッドのブラックレビュー【安定の快適さ】
レビューに書いた通り、ハードウェア自体に不満はまったくありません。
ただ使っていると、なぜか反応が悪いのです。
そこでAppleに問い合わせるなどして、改善を試みました。
結論から書くとBluetoothでは改善しないため、有線での使用に切り替えました。
この記事では、マジックトラックパッドの不具合の顛末を紹介します。
この記事の目次
アップル製品が不調、AmazonもAppleも新品交換を拒否
書くまでもないと思いますが、一応マジックトラックパッドの解説をします。
マジックトラックパッドとは、MacBookのトラックパッドをそのまま独立させたものです。
MacBookのトラックパッド同様、直感的に使えとても便利。
そこで先日、新しく登場したブラックモデルを購入しました。
しかし冒頭に書いたように、この反応が悪いのです。
使えないわけではないですが、MacBookのトラックパッドより快適度が30%ほど落ちる感じ。
具体的には、以下のような症状です。
- ポインタ移動やスクロール操作で、反応しないことが多々ある
- 動作が重くなる(もたつく)ことが多々ある
MacBookのトラックパッドはまさに指に吸い付くよう自由自在に操作できるため、比べると使用感にストレスがたまります。
改善策はどれも不発
改善するために、ひと通りのことはやってみました。
- ペアリングを解除して再接続
- PCとマジックトラックパッドを再起動
- Macをセーフブートで起動
アップル製品のBluetooth接続の不具合の改善方法は、以前に記事にしています。
>> Magic KeyboardなどMacのBluetooth遅延の改善方法
しかし症状は改善しません。
ただ反応の悪いのは、Bluetoothで使っているときだけ。
有線接続で使用すると、すこぶる快適なのです。
このことから、Bluetooth接続に問題のあるのは明らかでした。
Appleのサポートへ相談
そこでAppleのサポートへ電話してみることにしました。
それで改善できればよし。
改善できなければ初期不良として、新品交換してもらいたいと思ったわけです。
First Aidもやってみたが、改善せず
Appleのサポートからもらったアドバイスのうち、初めて知ったのはFirst Aidという方法です。
やり方は、以下の通り(M1 Macを使っています)。
- Macをシャットダウン
- 電源長押しでオプション画面を表示
- ディスクユーティリティへ移動
- 左カラムの問題ありそうな箇所(Macintosh HDなど)を選択し、上部ボタンの「First Aid」をクリック
First Aidはディスクを検査し、問題ある箇所の修復までやってくれます。
しかしFirst Aidを行った後も、症状は改善しませんでした。
新品交換を申し出るも、Appleから拒否される
アドバイス通り試しても直らなかったため、「初期不良の可能性が高いのでは」と思いました。
そこで「マジックトラックパッドの新品交換はできますか」と尋ねてみたのです。
Appleは「製品が気に入らなかった」という理由だけで、14日以内なら返品を受け付けてくれます。
参考サイト >> 返品・返金 – ショッピングのサポート – Apple(日本)
まして不具合なら問題なく交換してもらえると思いきや、なんと回答は「No」でした。
その理由は、今回の購入先がAmazon(つまりアップルストア以外)だからです。
アップルストア以外で購入した場合、いつ購入したかの確認をAppleで取れないらしく、「交換は応じられないため、製品不良として修理に出してほしい」と言われました。
新品で購入してまだ数日、それで不具合が出ているのだから、こちらとしては初期不良として扱ってほしいところです。
修理に出すのは非常に手間ですが、それがルールなら従うほかありません。
Amazonもアップル製品の返品交換は拒否
これまで何度もAmazonでアップル製品を購入していますが、こういった不具合は初めて。
Appleがダメなら販売元のAmazonで返品交換できないか調べると、Amazon側も受け付けていませんでした。
Amazonは2022年1月7日から自己都合によるアップル製品の返品を一切受け付けなくなりましたが、初期不良についても返品できなくなった恐れがあります。
試しにマジックトラックパッドの返品理由として「商品に、配送中にできた目立った傷や破損がある」を選択してみましたが、「返品受付センターではこの商品のお手続きを承れません」と進めませんでした。
配送中の傷であっても返品できないのだから、少なくとも執筆時点では、アップル製品の一切の返品を受け付けない方針としたのでしょう。

反応の悪い原因が判明
Appleが予約してくれた修理店は、隣の市のイオンモールの中でした。
そこで使用しているMacBook Pro14インチとマジックトラックパッドを検査してもらったところ、どちらも異常なし。
マジックトラックパッドにしろ反応が若干悪いだけで、明確に不良品というわけではありません。
どうやら初期不良としての交換は難しそうでした。
原因はMac OSのバグか
ただここで発見がありました。
修理店の別のマジックトラックパッドを借りて自分のMacにBluetooth接続したところ、まったく同じように反応が悪かったのです。
これで原因は購入したマジックトラックパッドにあるのでなく、Mac側にあることがわかりました。
しかし診断でもMacに異常は見られない。
そのためこの不具合は、現在のMac OSのバグではないかと結論づけました(修理店の人は、OSのバグという表現はしませんでしたが)。
今後のMacのアップデートで、ひょっとしたらこの症状は改善されるかもしれないとのこと。
OSのバグなら直しようがない
直らないのは残念ですが、自分としては原因がわかってよかったです。
Macにもマジックトラックパッドにも現状で問題が見られない上、OSのバグ(と思われる)なら、まあしょうがないですね。
結局、当面は有線で使うことに
残された問題は、購入したばかりのマジックトラックパッドをどうするか、です。
Bluetooth接続で反応の悪さを我慢するか、それとも有線接続で使うか。
自分は結局、有線接続で使うことにしました。
コードが増えるのは視覚的にいただけないですが、それよりもトラックパッドの操作性が優先です。
幸いマジックトラックパッドのブラックモデルは、ケーブルの色も黒。
デスクの統一感は保たれるので、良しとしました。
購入先は交換できるかどうかも踏まえた上で選ぶ
こういった経緯で、マジックトラックパッドの不具合と原因が判明しました。
調べてみるとM1チップは、登場以来、Bluetoothの問題がいくつか出ているようです。
しかし調べた限り、Bluetooth接続のマジックトラックパッドの反応の悪さについては見つかりませんでした。
同じような症状の人がいれば、この記事がなんらかの参考になれば幸いです。
もう一つの学びは、アップルストア以外で購入するリスクです。
特にAmazonは、現状でアップル製品の返品を一切受け付けていないようです。
アップル製品を購入する人は、このことを知っておいたほうが良いと思います。