ネット上には、ものすごくたくさんの情報があふれています。
例えば今話題の「あおり運転」。
先日の暴行容疑者の名前で検索したら、9百万件以上の結果がヒットしました。
そのすべてが事件について書かれていませんし、該当する記事にしても推測で書かれていたり、2次情報・3次情報からの引用だったりします。
ネットは便利なようで、正確な情報を探すにはあまり適していません。
そこでおすすめなのが、『新聞ダイジェスト』です。
その名の通り6大新聞を項目別にダイジェストしていて、見出しを流し読みするだけで、社会の流れを短時間でつかむことができます。
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正確な情報を、安く効率よく取得。『新聞ダイジェスト』を活用
『新聞ダイジェスト』を知ったきっかけは、作家・佐藤優さんの『調べる技術 書く技術』を読んだことでした。
一次情報を取得する重要性について書いてありつつ、政府発表の資料などは量が多いし解読も難しい。
その点、新聞は二次情報ではありますが、記者が読みやすく加工したものです。
一次資料にあたる時間がなければ、新聞を読むだけで正しい情報が網羅的に取得できます。
「新聞は斜陽メディア」と思ってほぼ読んでいませんでしたが、その記述にすごく納得しました。
政府の発表などを一次資料とすれば、新聞は、取り上げるべき一次資料を選別し、一般読者向けに噛み砕いて掲載している二次資料だ。
ニュースの優先度としても、情報のプロがあらかじめふるいにかけてくれたものを読んだほうが、間違いなく効率的である。
佐藤 優. 調べる技術 書く技術 誰でも本物の教養が身につく知的アウトプットの極意
時間を掛けずに、効率的に入手したい
かといって毎日届く新聞を読むのは、やはり億劫です。
いつのまにか溜まって場所も取るし、お金もそこそこ掛かります。
そこで佐藤優さんがおすすめしていたのが、『新聞ダイジェスト』です。
「月1回のダイジェスト版であれば、効率が良いかも」と思い、8/20発売の9月号を買ってみました。
実際に読んでみて、内容とメリットをお伝えします。
『新聞ダイジェスト』の内容と利点

内容
ページ数は177ありましたが、そのうち10ページは時事用語の解説など。
実質、167ページです。
最初に本誌が注目したニュースを10本ピックアップして、特集としてまとめています。
2019年9月号で言えば、「参院選」や「日韓関係」、あとは不正利用で混乱した「セブンペイ」もありましたね。
これらの項目を実際に報道された新聞記事と絡めて紹介しています。
「セブンペイ」の目についた見出しを、ピックアップしてみます。
・セブンペイ穴だらけ
・「2段階認証」未対応
・パスワード再設定 第三者でも可能
・コンビニ最大手 拙速露呈
・セブンペイ 店も困惑
・「今年の目玉」と準備…PR中止
・「2段階認証」 一転導入を発表
どうでしょうか。
見出しを読むだけで「何が起こったのか」「なぜ起こったのか」「今後、どうするのか」がつかめませんか。
セブンペイについてはネット上に無数の記事が出てきますが、推測や孫引き、感情論が多く正確な情報をつかむのに苦労します。
新聞は(記者の主観が入るにせよ)、基本的には確度の高い事実を掲載しているため、情報取得のロスが少なくなりますね。
特集の後は、「社説」「政治」「経済」…とジャンル別に記事をピックアップして、同じように出来事の流れを伝えてくれます。
すべて読もうとするとかなり時間がかかりますが、「気になったものを読んで、あとは見出しを目で追う」だけで、世の中に何が起こっていたのかわかりました。
さすが、「ダイジェスト」と銘打っているだけあります。
利点
利点は何度も書いているように、「効率よく・正しい情報を取得できること」です。
特にぼくはテレビが家にないため、ニュースを見る習慣がありません。
そのためTwitterなどで話題になっている出来事を、ネット検索して調べることが多かったです。
でもそのやり方だと、どうしても偏ってしまいます。
なぜなら、自分の主観に合った言説を見つけたら、それを裏付ける検索の仕方を意図せずしてしまうからです。
その点、6つの新聞から網羅的に情報を手に入れられれば、情報の公平性が保たれます。
自分の思い込みで間違った情報を追いかけるといった、時間の無駄がなくなります。
今一つな点
ただこの『新聞ダイジェスト』は、キンドル版がないんですよね…。
まあ新聞は電子書籍を目の敵にしているかもなので、しょうがないですが。
日本にいるときは紙を注文して読めばいいですが、長期で海外へ行ったときなど、読めないから困りますね。
月に一回のダイジェストなら続きそう
ともかく、こんなに便利なものがあるのとは、これまで知りませんでした。
毎日、新聞を読むのは大変ですが、月に一回のダイジェストなら続きそうです。
すでに次の号が早くこないかなと、楽しみにしています。
良いものを見つけました。
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