Amazon Music HDレビュー。Spotifyなどとの音質の違いや満足度について解説

ストリーミング再生で、CD音質を聴ける時代が来るとは。

2016年秋にSpotifyが日本に上陸して以来、丸4年間ずっとプレミアム会員を続けてきました。
それが、ついに別サービスに乗り換えです。

乗り換えたサービスは、Amazon Music HD
無料体験期間中に「つい魔が差して」試してみたら、高音質再生にハマってしまいました。

そこでこの記事では、自分と同じようにハマる人を作るべく、Amazon Music HDのことを詳しくレビューしてみたいと思います。

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Amazon Music HDレビュー。Spotifyなどとの音質の違いや満足度について解説

まずは、ざっくりおさらいです。
「 Amazon Music HDとはなんぞや」という話です。

音楽の聴き方はいろいろあれど、現在の主流は音楽アプリを使った聴き放題のストリーミング再生です。
ネットに繋がったパソコンやスマホがあれば、専用アプリでサービス会社のサーバーへ接続し、ネットを介して音楽を聴くことができます。

スマホひとつで何千万曲を聴けるうえ、ダウンロードするわけではないため、スマホの容量も使いません。
本当に便利なサービスです。

HD音質以上を聴ける、品質重視のサービス

ただ便利さの代わりに、犠牲にしているのが「音質」です。
ネット回線で聴くため、ほとんどのサービスは曲の情報量を落として(圧縮して)再生できるようにしているんですね。

Amazon Music HDの特徴は、通常それほど高音質ではないストリーミング再生を、HD(高音質)以上で聴けることです。

つまりAmazon Music HDとは、ストリーミング再生の「便利だけど音質がイマイチ」の穴を埋めてきたサービスなのです。

Amazon Music HDとAmazon Music Unlimitedの違いは?

Amazon Music HD

AmazonはHDに加え、ふたつ音楽配信サービスを行なっています。
まとめると以下の3つです。

1 Amazon Music Unlimited
2 Amazon Music HD
3 Prime Music

それぞれの違いを解説します。

1 Amazon Music Unlimited

Amazon Music Unlimitedは、月額980円(プライム会員は780円)で加入できる、Amazonの標準的な音楽配信サービスです。
配信している楽曲の数は、実に6500万曲以上。
一生かかっても聴ききれません…。

ちなみに競合のSpotifyは、執筆時点で5000万曲の配信をしています。
Amazon Music Unlimitedのほうが1500万曲多いわけですが、インフレしすぎていて実感できるほど違いはないでしょう。

音質は最大 256 kbpsとしています。
これはアップルミュージックと同じです。
Spotify(プレミアム)は、少し情報量の多い最大320kbps。
ただ256kbpsと320kbpsは、よほど敏感な人でない限り聴き分けるのは困難でしょう。

料金や音質を見る限り、「Amazon Musicは、他のサービスと揃えているんだな」とわかります。

他のサービスに比べメリットとして、プライム会員であれば月額780円で楽しめます。
プライム会員なら、Spotifyやアップルミュージックより、Amazon Music Unlimitedを選んだほうがお得です。

2 Amazon Music HD

一方、この記事で紹介しているAmazon MUSIC HDは、単純に「Amazon MUSIC Unlimitedを高音質にしたもの」と思って差し替えないです。

どのくらい高音質なのかはこの記事の後半で書きますが、わかりやすく言えば、「ストリーミング再生でCD並みの音質」になります。

ちなみにAmazon Music HDの料金は、「Amazon MUSIC Unlimited+1,000円」です。
通常は月額1,980円、プライム会員なら月額1,780円。
「高音質に月1,000円プラスできるか」が判断基準になりますね。

3 Prime Music

最後のPrime Musicは、アマゾンプライム会員に向けたサービスです。
こちらはプライム会員に入っているだけで、追加料金なしで利用できます。

もちろんUnlimitedに比べて楽曲数は劣ります。
その数、200万曲。
すごい数ではありますが、6500万曲に比べれば寂しく感じます。

作業中やドライブ中のBGMとして聴くだけなら、これだけでも十分ですね。

Amazonのサービスは、ともかくプライム会員に恩恵があるよう設計されています。
プライム会員については、以下の記事を参考にしてみてください。

Amazonの3つの音楽配信を比較

わかりやすく表組みで比較しました。

UnlimitedHDPrime Music
料金980円(プライム会員780円)1,980円(プライム会員1,780円)無料(プライム会員のみ)
楽曲数6500万曲6500万曲200万曲
高音質未対応対応未対応

Amazon Music HDの入会方法

ざっくりした説明が終わったところで、Amazon Music HDの入会方法をご紹介します。
パソコンでもスマホでも、ブラウザから専用ページへ行きます。

中央の「無料で試す」をクリックし、画面の指示に従って入会となります。

Amazon Music HDは、新規登録の場合、30日〜90日の無料体験期間を設けています。
まず無料でお試しができるのがありがたいです。

Amazon Music HD

料金について

他のサービスとの比較

高音質を楽しめるため、料金は標準音質のサービスと比べて高めです。
他のサービスとの月額料金の比較を表にしました。

Amazon Music Unlimited980円(Amazonプライム会員780円)
Amazon Music HD1,980円(Amazonプライム会員1,780円)
Apple Music980円
LINE MUSIC980円
Spotify980円
YouTube Music980円

Amazon Musicには、お得な年額プランがある

ちなみにAmazon Music UnlimitedとAmazon Music HDには、プライム会員のみ年額プランの選択が可能です。
料金は、以下のとおり。

月額月額(プライム会員)年額(プライム会員限定)年額の月換算
Amazon Music Unlimited980円780円7,800円650円
Amazon Music HD1,980円1,780円17,800円1,483円

最大6台接続できるファミリープラン

またファミリープランも用意されています。
13歳以上の家族であれば、最大6アカウント・同時配信6台が可能です。

月額年額(プライム会員限定)
Amazon Music Unlimited1,480円14,800円
Amazon Music HD2,480円24,800円

プランの変更方法

月額プランから年額プラン、ファミリープラン、学生プランへの変更は、ウェブプレーヤーから行なえます。
Amazon Music選択ページから、自分が使っているサービスを選択。
「今すぐ聴く」を押すとウェブプレーヤーが開きますので、

左下の自分の名前 → Amazon Musicの設定

と進むと、設定画面に進めます。

Amazon Music HD

Amazon Music HDの高額さは、価値に見合っているか?

年額で多少安くできるにせよ、他社サービスに比べるとAmazon Music HDの高額さが際立っています。
他のサービスが980円と横並びなのに比べ、倍以上しますからね…。

果たして、それだけの音質の違いは感じられるのでしょうか。

Amazon Music HDの音質はどのくらい良いのか

音質は耳で比べるだけでなく、実際に数字で比較できます。
その指標となる値が、「bit」と「kHZ」です。
まずは、このふたつの単位をざっくり説明します。

bitとは

bitは、量子化ビット数を表す値です。
ストリーミング再生の場合、16bitもしくは24bitになります。
この値が大きいほどダイナミックレンジが広くなり、音のきめ細かさ(解像度)が上がります。

つまり16bitと24bitを比べれば、24bitのほうが解像度の高い、きめ細やかな音になります。

kHZとは

もうひとつのkHZとは、サンプリング周波数を表します。

音とは、もともとアナログのものです。
それをネット回線で聴くには、デジタル信号へ置き換える必要があります。
この置き換えた際に「1秒間で何回処理するか」を表すのが、サンプリング周波数(kHZ) なんですね。

kHZが高いほどデジタル信号がなめらかにつながり、音質が良くなります。

CDと同等以上の音質

bitとkHZのわかりやすい指針が、CD音源です。
CDの場合、16bit/44.1kHZで記録されています。

Spotifyやアップルミュージックなど、ほとんどのストリーミングサービスは、このCD音質を下回っています。
それがストリーミング再生のいわば常識だったのです。

それに対し、Amazon Music HDはCDと同等、もしくは上回る音源が大部分を占めます。

つまりAmazon Music HDを使えば、何千万枚ものCDを持っているのと同じことになるのです。

ハイレゾをストリーミング再生で実現

さらにAmazon Music HDは、最高で24bit/192kHZの音源が用意されています。

いわゆるハイレゾは96~192kHZとされていますが、ストリーミング再生でハイレゾ音源を体験できるのが、Amazon Music HDというわけです。

もちろんすべての曲が24bit/192kHZではなく、使ってみたところ16bit/44.1kHZのHD音質が多い印象です。
ハイレゾは全体の3割くらいといった感じ(公式の数字ではなく、ぼくの体感です)。
それでもストリーミングでCDと同等音質を聴けるのは魅力的です。

実際に音質を数字で確認できる

HDとウルトラHDの違い

Amazon Music HDの特徴のひとつが、聴いている音質をリアルタイムに確認できる点です。
聴いている音楽の情報ページを開くと、中央に「SD・HD・Ultra HD」のいずれかの表記があります。
それをタップすると、bitとkHZの情報が表示されます。

Amazon Music HDの音質

情報は以下の3種類です。

・楽曲の最大音質
・端末の性能
・再生中の音質

表示される音質の種類

Amazon Music HDの曲ページに表示される、「楽曲の最大音質」の種類を表にしてみました。

SD
HD16bit/44.1kHZ
Ultra HD24bit/44.1kHZ 、24bit/48kHZ、24bit/96kHZ、 24bit/192kHZ

SDはbit/kHZの表記なし。
HDはCD音質ですから、16bit/44.1kHZの一種類のみ。
HDを超えるものは、すべてUltra HDの表記になります。

Ultra HDと書いてあると「すごく音質が良いのに違いない!」とプラシーボ効果が発生しますが、実際にはHDとほとんど変わらない24bit/44.1kHZや24bit/48kHZだったりします。

ちなみにアーティストの意向かマーケティング戦略か、聴いてみたい邦楽のいくつかはSD音質でした(例えば、Mr.Childrenとか佐野元春とか)。
せめて、HD音源で聴きたかったですね…。
これからの方針転換、音質アップを期待します。

他のサービスと音質の違いを体感できるか

曲の情報を確認しながら聴いてみると、HD・Ultra HDの音質は明らかに違うのがわかります。
単純に情報量だけを比較すれば、320kbpsに比べHD・Ultra HDは5倍以上の開きがあります。

つまりSpotify(プレミアム)が320kbpsですから、Amazon Music HDのHDは体感できるくらいに差があるということです。

情報量に何倍もの開きがありますから、高音と低音の音域がHD・Ultra HDのほうが、聴いてすぐわかるほど広いです。
またその中に入っている情報の密度も高いと言えます。

Ultra HDを聴くには

Amazon Music HDのアプリが必要

Ultra HDを聴くためには、いくつかの条件があります。

まず最低条件として、Amazon Musicアプリからしか楽しむことができません。
Amazon Musicはウェブ上にもプレーヤーが存在しますが、そこではUltra HDはおろかHD音質も不可です。

Amazon Music HDに入会したら、まずはAmazon Musicアプリをダウンロードしましょう。
iOS、アンドロイド、Mac、Windowsと、スマホ版PC版ともに用意されています。

Amazon Music

Amazon Music

AMZN Mobile LLC無料posted withアプリーチ

デスクトップ版ダウンロード >> 公式サイト

スマホでは最高音質を楽しめない

さらに注意が必要なのは、スマホでは最高音質を楽しめないんですよね。
スマホの限界は(機種によって変わると思いますが)、24bit/48kHZとなっています。

24bit/96kHZや24bit/192kHZは、そのままでは聴くことができません。
聴きたい場合は、DACと呼ばれるコンバーターが必要となります。

ブルートゥースイヤホンの限界

最近ではブルートゥース・イヤホンを使っている人も多いかと思いますが、ブルートゥース・イヤホンもまたUltra HDの能力を制限します。

ほとんどの機種が最高音質を楽しむことができず、24bit/48kHZが限界となります。
aptX HD、aptX Adaptive、LDAC、HWAのコーデックに対応している機種でも、Amazonの説明を読む24bit/48kHZまでのようです。

Qualcomm aptX/aptX HDまたはSony LDACワイヤレス標準のいずれかで高度なBluetoothを使用する一部のワイヤレスヘッドフォンおよびAndroidデバイスは、HD/Ultra HDno 再生(最大24ビット、48kHz)をサポートします。

Amazon Music HDについてよくある質問」より

ちなみに自分は、iPhone XSとSONYのブルートゥース・イヤホンWF-1000XM3の組み合わせで聴いています。

この環境ですと24bit/48kHZまでしか聴けませんが、WF-1000XM3にはDSEE HXという機能がついています。
これは圧縮音源をハイレゾ並みに高解像度化してくれるもの。
DSEE HXを効かせると十分高音質に聴こえるので、自分としては満足しています。

WF-1000XM3についてのレビューは、以下をご参考にしてください。

パソコンでUltra HDを聞く

パソコンのAudioの制限を解除する

Ultra HDを体験してみたい場合、パソコンのAmazon Musicアプリから聴くという手があります。

ただパソコンの音質は、デフォルトのままでは制限がかかっています。
制限をMAXにしてから、Ultra HDの能力を引き出しましょう。

やり方はMacの場合は「ユーティリティ→Audio MIDI設定」と進み、フォーマットを最高(画像の場合は96,000Hz)に変更します。
これで96kHZまでの出力が可能となります。

Amazon Music HDのパソコンのスピーカー設定

排他モードで聴く

さらにパソコンの場合は、「排他モード」を設定できます。
排他モードとは、ミュージックプレイヤー以外の音を鳴らなくするモードです。

パソコンを操作していると、操作音がピコピコと鳴ります。
イヤホンで音楽を聴いていて、操作音まで拾ってしまうと非常に耳障りですね。
排他モードをオンにすれば、音楽だけに集中できるので快適度がアップします。

やり方はパソコンのAmazon Musicアプリを起動して、曲の選択時に表示される右下のスピーカーマークをクリック。

Amazon Music HDの排他モード

すると「対応可能な端末」というウインドウが出現するので、区切り線の下の聴きたい端末を選び、「排他モード」にチェックを入れるとOKです。

Amazon Music HDの排他モード

まとめ

少しでも良い音を聞きたい人はあり

ここまでAmazon Music HDについて解説してきました。

ぼくはそれまでSpotifyの音質で十分満足していたんですよね。
それがAmazon Music HDを日常的に体験するようになって、もう戻れなくなってしまいました。
高音質な音楽は、一度体験すると引き返すのが困難です…。

一番のメリットは、耳が疲れないこと

といっても毎日時間をとって、じっくり音楽を聴いているわけではありません。
ほとんどは作業中のBGMとしてイヤホンで聴いているんですが、標準音質に比べると、HDやUltra HDは耳が疲れないんです。

音楽がないと作業がはかどらない。
でも低音質だと耳が疲れてくる。
そういったジレンマを解決してくれたのが、このAmazon Music HDでした。

Amazon Music HDに入るだけでなく、環境を整える必要がある

もちろんこれまで解説してきたように、Ultra HDを楽しむためには、音楽環境を整備する必要があります。

スマホとブルートゥース・イヤホンでは満足できなくなり、DACと有線のハイレゾイヤホンが欲しくなるかもしれません。
ストリーミングの月額料金も高くなるし、コストの掛かるのは間違いないところです。

自分の生活にどれだけ高音質の音楽を求めているか、それによってAmazon Music HDが必要かどうかは変わってきますね。

無料体験をやっているので、まずは試してみよう

幸いにもAmazon Music HDは、30日間〜の無料体験を行なっています。

ともかく興味を持ったなら、とりあえず無料体験でやってみてもいいかなと思います。
高音質を求めている人にとっては、生活をがらっと変えるサービスになります。

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Hasselblad 500C/Mで、写真を撮っています。