みなさんは、Facebookをやっていますか。「たまにチェックするけど、発信することはほとんどない」そんな人が多いのではないでしょうか。
タイムラインを見ても過疎化しており、オワコン化を実感します。
この記事では、なぜFacebookは落ち目になったのかを考えてみます。
Facebookがオワコンになった理由
Facebookは2024年2月時点で、世界で30億6,500万人(Meta Newsroomより)が利用しているソーシャルネットワークサービスです。
日本では、2600万人がアクティブユーザーとされています。
海外の事情はさておき、日本でFacebookが落ち目になった理由はなんなのか。日本に限って言えば、その理由は「実名制」にあったのではと思います。
他の国では、ツイッターやインスタグラムでも利用者は実名を使うことが多いです。
それに対し、日本のSNSでは匿名が主流です。その理由は日本が、「本音と建前の文化」だからです。
匿名のTwitter(Z)は盛り上がる
Twitter(Z)は匿名の人が多いだけあって、タイムラインが活発です。トレンドで何かが盛り上がると、多くの人がひとこと物申しています。
匿名で本音を書けるため、Twitter(Z)は周りの目を気にする日本人の性質に合っています。
Facebookは建前ばかり
一方、実名制のFacebookのタイムラインは、批判めいた投稿をほぼ見ません。見たとしても政治に対してなど、いわば「害のない批判」が多い。
それは当然のことで実名制のFacebookでは、「良い人に見られたい」という見栄の意識が働きます。
自分のリアルな知り合いがネガティブなことばかり発信していると、「距離を取って付き合った方がいいな」と思ってしまいますよね。
そうなるとどうしても投稿は建前ばかりの生ぬるいものになるし、「いいね」がほしいモチベーションと合わさって、着飾った(盛った)日常を投稿することになります。
盛った投稿にうんざりしている
Facebookが登場して数年は、「ネット上に実名で投稿すること」そのものが物珍しかったです。
しかし今や「Facebookは自慢話ばかり」と、見る方はうんざりしています。
そうしてまず見る人が減り、過疎化するにつれ投稿する人が減り、Facebookの最後の牙城だった中高年も離れていったのです。
若者が使わないSNSは廃れる
また、Facebookの落ち目になったもう一つの原因は、若者が利用しないからです。
いくら中高年で盛り上がっても、その下の世代が使わないとサービスはジリ貧になります。
ぼくは50代ですが、もし20代だとしたらFacebookは使わないと思います。その理由はやはり、実名制にあります。
伸び伸びと投稿できない
実名でFacebookに登録すると、それこそ会社の上司や取引先から友達申請が来るでしょう。
それらを無視できるほど、強いハートの持ち主はほとんどいないはずです。
となると、SNSにも会社の人間関係が入り込むことになります。取引先はまだしも、上司とSNSでつながると伸び伸び投稿できません。
「いいね」を付けろというプレッシャー
ただつながっているだけならまだしも、上司が投稿したとき「『いいね』しなくては」と多少なりともプレッシャーが生まれます。
誰も「いいね」しないなら放っておけばよいですが、同期が率先して「いいね」していたら同調圧力を感じますね。
にわかに信じられませんが、上司から「俺が投稿したらいいねをつけろ」とリアルに圧力を掛けられた話も聞きます。
そうして気晴らしのはずのSNSが、実名制ゆえにストレスの原因になってしまうのです。
「Facebookは見ていません」なら言い訳が立つ
20代のサラリーマンであれば、「SNSまで会社の人間関係に煩わされたくない」と思うのはごく自然なことです。
その結果、若者はFacebookにログインすらしなくなります。
なぜならログインしなければ上司の投稿に「いいね」をつけなくても、「Facebookは見ていません」と言い訳が立つからです。
日本人にはTwitterの方が相性が良い
ということで日本に限っていえば、実名制のFacebookが下火になったのは当然と思えます。
日本ではFacebookより、匿名で気兼ねのいらないTwitter(Z)の方が相性よいです。
以上、特に日本でFacebookが下火になった理由を考えてみました。みなさんは、どのように思いますか。