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本を読む時間がないのは、あなたが本を読んでいないから

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「もっと時間があれば、本を読めるのだけど」と思ったことはないですか。

仕事に家事にと用事をこなしていると、1日はあっという間に終わります。ゆっくり本を読む時間を取れないのは仕方がないかもしれません。

ただ実は考え方が逆で、「本を読まないから、いつまでも自分の時間が増えない」としたら…。

この記事では拙著『時間を増やす読書術』から一部を抜粋・編集し、本を読むと時間が増える理由を解説します。

本を読まないころは、時間がなかった

読書術の本を読んでいると、「本を読む時間がないのは、あなたが本を読んでいないからだ」といった言説に出会います。「時間がないから本を読めない」という人に対し、「本を読まないから時間が増えないんだ」と逆説的に読書を推奨しているわけです。

ぼくは今でこそ月に10~15冊程度、読んでいるので、それなりに読書家といえるかもしれません。しかし以前は、「年に数冊読めば良い方」とかなり読書に対して不熱心でした。そのころは「まとまった時間ができたら、もっと読書したい」、そんなふうに潜在的に考えていたように思います。

しかし過去の自分を振り返ってみると、確かに「本を読む時間がないのは、本を読んでいないからだったな」と思えます。

読書すればするほど、自分の時間が増える

本は読めば読むほど、自分の時間が増えます。これは真実です。

例えば本には、「ライフハック」と呼ばれるジャンルがあります。仕事や生活の時短できるテクニックを紹介している本です。そういった時短術を紹介した本を読んで実践すれば、読まないよりも確実に自分の時間は増えます。

ライフハック系の本はわかりやすいですが、そうでなくとも特に「自己啓発書・ビジネス書・実用書」といったジャンルの本は、読めば読むほど将来的に自分の時間が増えていきます。

数万字を掛けて書き上げる本には、仕事や生活を向上させる示唆がたくさん含まれています。それらが本を読むうち自分の意識に蓄積され、行動が徐々に変わっていく。そうして時間が増えていくのです。

本には時間を増やすヒントが書かれている

本を読むと、なぜ自分の時間が増えるのか。前項の解説は少し話が抽象的だったので、具体的な例を書きます。

自己啓発書に、『Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』(東洋経済新報社)という本があります。本の内容は、タイトルの通りです。「人に礼儀正しく接することで、生活や仕事がスムーズに進む」ことを、事例を出しながら解説しています。

その本の中では仕事を依頼してきた人が無礼な態度だった場合、人は以下のような対応をすると書かれています。

職場で誰かから無礼な態度を取られている人について次のようなことが言えるとわかった。
・48パーセントの人が、仕事にかける労力を意図的に減らしている。
・47パーセントの人が、仕事にかける時間を意図的に減らしている。
・38パーセントの人が、仕事の質を意図的に下げている

『Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』(東洋経済新報社)より

この調査結果を見て、驚きませんか? 仕事で無礼な態度を取られたら、半数近くの人が仕事への労力・時間・質を意図的に落とすのです。

無礼な態度をされて、良い気持ちのする人はいません。そんなことは、考えなくともわかることです。しかし実際にデータを目にすると驚きます。どんな相手であれ、礼節を持って接することがいかに大切かわかります。

『Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』を読んだ人の何割かは、仕事でも家庭でも何か頼む際には相手へ敬意を持つよう心がけるでしょう。少なくとも、無礼な態度は取らないように気をつけます。その結果、物事がスムーズに進みます。

一方、この本を読んでいない人は、無礼な態度で相手が仕事の質を意図的に落とすことをデータとして知りません。無礼な態度での指示が癖になっている人は、いつも仕事がスムーズに進まず、余計なトラブルの処理に時間を取られていきます。

この両者を比べれば、本を読むことと自分の時間が増えることとの相関が理解できると思います。

知識や情報が蓄積していく

もちろん一冊や二冊の本を読むだけでは、それほど明確な変化はないかもしれません。しかし数多くの本を習慣的に読むことで、仕事や生活を快適に送るコツが蓄積されていき、自由に使える時間が増えていくのです。

本からは、何かしらの知見を得られます。その多くは長期的に見て、自分の時間を増やすことへつながります。増えた時間を読書に費やすことで、さらに多くの時間を得られるようになる。このように読書すればするほど、複利的に時間は増えていきます。

「時間がなくて本を読めない」と思うなら、毎日、少しずつでも読書を習慣にして、時間が増えていく好循環を起こしていきましょう。

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