Amazon Music UnlimitedやApple Musicは、どちらも高音質で音楽を聴けるストリーミング・サービスです。
ただスマホだけで最高音質を引き出すには、DACアンプと有線イヤホンが必要です。
この記事では、最高音質を聴けるポータブルDACアンプ・IKKO Zerda ITM03をレビューします。
この記事で紹介している「IKKO Zerda ITM03」は、生産中止になりました。同じIKKOのDACアンプは、「Zerda ITM01」が現行機種で販売されています。
スマホで高音質を聴くにはDACアンプが必要
Amazon Music UnlimitedやApple Musicは、ストリーミング再生で最高「24bit/192kHz」のハイレゾを楽しめます。
ただしスマホで音楽を聴くには工夫が必要です。
スマホのDACは限界がある
例えばiPhoneを音楽プレーヤーとしてブルートゥース・イヤホンで聴くと、「24bit/192kHz」でも「16bit/44.1kHz」に変換されます。
では、iPhoneと有線イヤホンだとどうか? こちらも「24bit/48kHz」が限界です。
その理由は、iPhoneのDACに限界があるからです。
そこでDACアンプの出番です。DACアンプを用いれば、スマホでも「24bit/192kHz」のハイレゾを体験できます。
DACアンプとは?
DACとは「Digital to Analog Converter」の略です。DACはデジタル音源を、アナログ音源へ変換できます。
CD以降、曲はアナログ音源からデジタル音源へ変換され、販売されています。
デジタル音源をイヤホンやスピーカーなどで再生するには、デジタル化された音源を、再びアナログへ変換する必要があります。
最大限の情報量で出力
スマホやパソコンにも、もちろんDACは内蔵されています。ただ音楽専用ではないため、それほど高性能ではありません。
そこでスマホとイヤホンとの間に、最高音質まで対応したDACアンプを挟む。その結果、最大限まで曲の情報量をアップできるというわけです。
IKKOのポータブルDAC・Zerda ITM03
ではここから、DACアンプ「IKKO Zerda ITM03」を紹介します。
DACアンプは据え置きからスティック・タイプまで、さまざまな種類があります。
「IKKO Zerda ITM03」は、手軽に持ち運びできるコンパクトサイズです。価格も1万円程度と、DACアンプの中では安価な部類に入ります。
開封レビュー
パッケージには、キャラクターが描いてありました。
IKKO(アイコー)とは、福岡県のオーディオメーカー・株式会社IC-CONNECTが運営しているブランドです。
箱を開けると、DACアンプ本体と取扱説明書が入っています。
DACアンプは、再生機とイヤホンを接続して使います。全長5センチほどで、持ち運びに適しています。
35mmジャックに有線イヤホンを接続し、もう片方を音楽プレーヤーに接続します。今回はiPhone用に、ライトニング端子モデルを購入しました。
光デジタル端子にも対応しており、iPhoneに接続すると35mmジャックが赤く光ります。
使い方はヘッドホンの35mmジャックを、イヤホン端子に接続します。もう片方をスマホに接続。これで完了です。
DACアンプとLightningアダプターで音質比較
実際にDACアンプを用い、音質比較をしてみました。
使用した再生機器は、iPhone13 Pro Max。有線イヤホンはfinal・E3000、ストリーミングはApple Musicを使いました。
Apple純正のLightning – 3.5mmアダプタを使って接続した場合と、DACアンプ・Zerda ITM03で接続した場合とで聴き比べです。
DACアンプを使用した方が明らかに良い音
前提として、純正アダプタと有線イヤホンだけでも良い音質です。派手さはないものの、フラットで癖がありません。
しかしDACアンプ・Zerda ITM03で聴いてみたところ、曲の印象がわかりやすく変わりました。
高域・中域・低域のそれぞれの音の輪郭がくっきりし、音の鳴る領域が広がりました。
好みによるかもしれませんが、多くの人がDACアンプを通して聴いた方を「良い音だ」と感じると思います。
まとめ
高音質ストリーミングで音楽を聴いても、環境を整備しなければ魅力は半減します。高音質にこだわるなら、DACアンプは手に入れたいところです。
今回、紹介したようなIKKO Zerda ITM03は、価格も安く、最高音質を試すのに適しています。
DACアンプの使用を検討しているひとは、チェックしてみてください。