「あれもやらなきゃ、これも気になる……」と頭の中がゴチャゴチャして落ち着かないことはありませんか?
そんなときは「不安を書き出すこと」をやってみてください。それだけで頭の中がスッキリして、やるべきことが整理されます。
この記事では拙著『ゴチャついた頭をスッキリ整理!iPhone純正メモ活用術』から一部分を抜粋・編集し、書き出すことで不安を軽減させることについて紹介します。
不安のない人はいない
突然ですが、あなたには不安がありますか? 不安のない人はいません。誰もが何かしらの不安を抱えています。
ぼくたちは、認識している範囲でしか物事を見れません。そのため強い不安のあるときには、周りが悩み事なく生きているように見えて羨ましくなります。
しかしそれは自分の内面にスポットを当てているから、そう思うだけです。どんなに自信たっぷりに見える人であっても、必ず何かしらの不安はあります。
仕事、お金、人間関係、健康など、悩み事はいたるところにあります。満たされて順風満帆であっても、「いつか死んでしまう」という本能的な強い不安からは逃れられません。
アメリカの偉人であるアンドリュー・カーネギー氏にも、不安で眠れない日があったそうです。
膨大な不安に追い詰められた、アンドリュー・カーネギー
カーネギー氏といえば製鉄業で財をなし、「鉄鋼王」と呼ばれるまでになった人です。裕福で人望のある人であっても、トラブルに見舞われ精神的に参ってしまった時期があったのです。
カーネギー氏の想像では、トラブルの数はざっと1000以上ありました。「もうどうにもならない」と悲観し、ピストル自殺を考えるまで追い詰められたそうです。
しかしカーネギー氏はピストルを手にする前に、「実際にトラブルの数はいくつあるのだろう」と疑問に思いました。戯れにその数を数えてから死んでもいいじゃないかと。
そこでデスクに向かって座り、自分の身に降りかかっている難題を思いつく限り紙に書き出してみました。
すると、その数は70程度とわかりました。それを知ったカーネギー氏は「なんだ、これだけしかないのか」と安心し、ぐっすり眠りにつくことができたそうです。
不安は書き出すと軽減する
この話は有名な逸話ではありますが、公式の資料は見つけられませんでした。実話ではなく、後世の作り話かもしれません。この話が真実かどうかは別にして、学ぶべきポイントが一つあります。
ふと思いついた心配事や難題は、そのまま脳に放置しているのは精神的によくありません。それらは積もり積もって、知らずに心や体にダメージを与えます。
そこでカーネギー氏の逸話から学ぶことにしましょう。心配事や難題を思いついたときには、その都度、書き出してしまうのです。
書き出すことの利点
頭にある心配事は、書き出すだけで軽減されます。
まず文章に書いてしまえば、物理的に頭からなくなった気がしてスッキリします。
また物事を客観的に捉えられます。頭の中で考えているときは視野が狭くなって「もうどうしようもない」と追い詰められても、文章に書くと「こういう解決法があるんじゃないか」「思ったほど大したことないな」など頭を切り替えられるのはよくあることです。
不安を書き出すことの利点は、まとめると以下の二つ。
- 頭がスッキリする
- 広い視野で解決策を考えられる
不安な事柄は文章に書くことで、頭から外へ出してしまう。
そうするだけで、毎日の生活はより健やかになります。不安な事柄を解決できるようになり、より生産的に毎日を送れます。
心配事をその都度、頭の外へ出す。これを習慣にすると、毎日の生活の質が高まっていくのです。
書き出すのにiPhone純正メモが役に立つ
書き出す際には、iPhoneの純正メモが役に立ちます。いつでもどこでも手にしているiPhone。その純正メモアプリを利用すれば、生活の質をアップできます。
以下の本ではiPhone純正メモアプリの活用法を、大きく「追い出し・記録・着想」の三つに分けて解説しています。

『ゴチャついた頭をスッキリ整理!iPhone純正メモ活用術』
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