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『ジェイソン流お金の増やし方』レビュー【変態的な節約度】

習慣

厚切りジェイソン氏の『ジェイソン流お金の増やし方』を読んだので、レビューします。

正直いって、それほど期待していませんでした。なぜなら厚切りジェイソン氏に、投資の印象がなかったからです(ぼくが無知なだけでした)。

本の中で特に節約方法がユニークだったので、そこを重点的に紹介します。

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『ジェイソン流お金の増やし方』レビュー

厚切りジェイソン氏とは、アメリカ出身日本在住のお笑いタレントです。IT企業の役員でもあります。

1986年生まれで、本の発売時点で年齢は35歳。

30代半ばの若さで、5人家族が一生安心して暮らせるだけの資産を形成できたそうです。

この本ではそんな厚切りジェイソン氏の資産形成法を、わかりやすく紹介しています。

ごくオーソドックスな資産形成法

といっても厚切りジェイソン氏の資産形成法は、それほど突飛ではありません。

支出を抑え、収入の一定額を米国インデックスファンドへ長期投資。複利の力をかりて、コツコツ資産を増やしてきました。

ごくオーソドックスな資産形成法といえますが、ユニークな点は「節約方法」にあります。

お金を使わないで生きる

ここで質問です。あなたは先月、何にどのくらいお金を使ったか覚えていますか。

家計簿を付けている人なら、それを見ながら答えられるでしょう。しかし記憶の範囲で支出すべていえる人は、ほとんどいないと思います。

ところが厚切りジェイソン氏は、何にお金を使ったか即答できます。なぜなら、ほとんどお金を使わないからです。

お手製インスタントコーヒーを持ち歩く

「お金を使わない」は、比喩ではありません。厚切りジェイソン氏は、本当にほぼお金を使わないのです。

例えば、コーヒーを飲む人は大勢います。街へ出たとき、カフェへ寄るくらい誰だってするでしょう。

お店に入らずとも、缶コーヒーやコンビニの挽きたてコーヒーを買うことがあると思います。

厚切りジェイソン氏もコーヒーが大好きで、カフェイン中毒と自認しています。ところがカフェやコンビニでコーヒーを買うことは、「まったくない」と言い切ります

「人の目なんてまったく気にならない」

では、どうやってコーヒーを飲んでいるのか。

業務用スーパーで買ったインスタントコーヒーでコーヒーを作り、空になった2Lのペットボトルを水筒代わりにして持ち歩いているのです。

確かにこれだと、カフェやコンビニに行くより遥かに安上がりです。コスト的にはおそらく何百分の一でしょう。

しかし「それは名案だ」と、行動に移せる人はいるでしょうか?

ジェイソン氏は「カフェインがとれれば良い」と割り切り、こうして極力お金を使わないで暮らしているのです。

以下、本の引用です。

僕はコーヒーが大好きで、毎日2リットルくらい飲んでいるんだけど、お店や自動販売機でコーヒーを買ったことはないよ。いつも業務スーパーで買った2リットルの炭酸水の空のペットボトルに、同じく業務スーパーで買ったインスタントコーヒーを溶かして飲んでいる。美味しいかって?ちっとも美味しくないよっ(笑)!でもカフェインは補給できてるし、僕はこのスタイルに満足している。他の人の目なんてまったく気にならない。

ジェイソン流お金の増やし方』より

ジェイソン流支出を抑える12の方法

他にも厚切りジェイソン氏の節約のポリシーは、数多くあります。この本の目次から、12の方法を拾ってみます。

  1. 自動販売機やコンビニでなるべくペットボトル飲料は買わない!
  2. 必要がないならコンビニに行かない
  3. 交通手段はまず歩く!
  4. より安いスーパーで大量買い&割引買い
  5. スペックが大して変わらないなら安い代替品で対応
  6. 洋服は基本買わないorお下がり
  7. 飲み会には基本行かない
  8. ジムは公共施設を活用
  9. サブスクリプションサービスは見直す
  10. ポイント倍増にだまされない。ポイントはごほうび遣いをしない
  11. 欲しいものは少し待ち、安いものを買う
  12. 家族がお金に対して同じ価値観を持つ

詳しくは本編を読んでもらえればと思いますが、すべての行動が「いかにお金を使わず暮らすか」を指針にしています。

一般人ならまだしも、厚切りジェイソン氏は芸能人です。

周りの芸能人は見栄でお金を使っていると思いますが、その中にいてこの信念を貫けるのはすごいです。

お金はもっとも簡単な解決手段

お金は便利なものです。

お金そのものに価値はありませんが、引き換えにして食品や住居など生活に必要なものだけでなく、便利さや快楽、労力(時間)など様々なものを買えます。

裏を返せば、お金を使うのは一番簡単な解決手段なのです。

「お金を使わない」を前提に行動

ほとんどの人はあまり深く考えず、支出できる範囲内のお金は支払います。コーヒーを飲みたいと思えば、ごく自然にカフェやコンビニでの購入を手段として選びます。

つまり多くの人にとって、消費はあまりに日常的なもの

しかし「お金を使わない」と極端な方向へ振ってしまえば、「ではどうするのか」と考えざるをえません。

すべての行動を「お金を使わない前提」にした結果、ジェイソン氏は月の支出を即答できるほどの変態的な節約生活を実現できているのです。

資産家は無駄なことにお金を使わない

2000年代に、『銭形金太郎』という番組がありました。収入の少ない人が、「いかに支出を抑えて暮らしているか」をおもしろおかしく紹介する人気番組でした。

その番組で紹介されているように、「お金を使わない人」=「収入の少ない人」というイメージがあります。

一方、厚切りジェイソン氏は、すでに働かなくてよいほどの資産がありながら、倹約しています。しかも『銭金』の出演者と、大差ないほど極端に。

かなりユニークな人だと思いました。

読むと節約できるかも

ジェイソン氏と同じくらい支出を抑えられる人は、おそらく稀でしょう。

ただよく考えてみるとお金持ちほど、格安SIMや型落ちのスマホを使っています。

ビル・ゲイツが割引券を財布から探し、並んでいる人を待たせた逸話は有名です(都市伝説っぽいですが)。

つまり資産家ほど、支出に対し厳しい目を持っているのです。

支出に関して厚切りジェイソン氏のやり方を真似できないにしても、多くの人が「この人に比べたら、お金を使いすぎている」と心境が変化すると思います。

「一定の収入があるのに、お金が貯まらない」と悩んでいる人は、『ジェイソン流お金の増やし方』を読んでみてください。

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