スマホに欠かせないのは、SIMカードです。
SIMカードとひとくちに言っても、1GB、10GB、20GBと使える容量に種類があります。
容量が増えるほど月額料金が高くなるため、「できれば必要最低限のデータ容量にしたい」と誰しも考えるところ。
この記事では、SIMカードのデータ容量を詳しく解説します。
「自分は何ギガのSIMを選べばいいのだろう」と疑問に思っているひとは、参考にしてみてください。
SIMカードデータ容量の目安
SIMカードのデータ容量は、〇〇GB(ギガバイト)と表記されます。そもそもGBとは、どのくらいの量を表しているのか。
GB(ギガバイト)は、それより小さい単位のMB(メガバイト)に変換できます。以下のような感じです。
1GB(ギガバイト) = 1024MB(メガバイト)
1GBのYouTube視聴は1時間
では、1GB(1024MB)でどのくらい動画を見られるか計算してみましょう。
スマホで快適に動画を見るなら、HD(1280×720)以上は欲しいところです。
YouTubeをHD画質で見た場合、1GBで約1時間分の動画を見ることができます。
1GB = YouTube(HD)を1時間視聴できる
節約してSD画質(720×480)に設定すれば、1GBで約2時間まで視聴時間をのばせます。
1GBのSpotify視聴は7時間
続いてSpotifyは、1GBで何時間きけるでしょうか。
Spotifyの有料プランで最高音質(320kbps)に設定した場合、5分の曲で約12MBを消費します。1GBは1024MBなので、85曲聴ける計算です。
85曲を時間数で計算すると、約7時間。つまり以下になります。
1GB = Spotify有料の最高音質(320kbps)を7時間聴ける
無料の高音質(160kbps)は約14時間、さらに標準音質(96kbps)に落とすと21時間までのばせます。
音楽アプリを無制限に聴けるSIM
Spotifyをはじめ、音楽アプリはカウントフリーを使って無制限に聴くことが可能です。
以下の記事で、音楽アプリを存分に楽しめる格安SIMを紹介しています。合わせて参考にしてみてください。
メールは2097通・ウェブは3500ページ
同じようにメールとウェブ閲覧を計算してみます。
メールのデータ量を1通につき500KBとすると、1GBで約2,097通の送受信が可能です。
ウェブは1ページを300KBで計算してみます。すると1GBで約3,495ページ見られることになります。
1GB = メールを約2,097通、送受信できる
1GB = ウェブページを約3,495ページ閲覧できる
データ容量を選ぶコツ
SIMカードのデータ容量は、なるべく大きめのものを選んだほうが良いです。
「3GBで足りそうだと思えば5GB」「10GBで足りそうと思えば15GB」といった感じ。
その理由は、以下3つです。
- 精神的に良い
- 1GBあたりの価格が安くなる
- 買い足しは高くつく
精神的にも経済的にも良い
「データを使い切らないように、注意しよう」と気をつけながら過ごすのは、精神的に良くないです。
余裕のあるデータ量で契約すれば、1日の心配事が1つ減ります。
またデータ量は多くなるほど、1GBあたりの単価が安くなります。逆にギガを買い足すのは、コスパが悪いです。
想定しているよりも少し多めのデータ量にしておくのが、精神的にも経済的にもオススメです。
あなたの向いているギガ数は?
SIMカードは、「1GB・3GB・10GB・20GB 」くらいに区分けして販売されています。
これら4種類の容量で、どんな人が向いているか解説します。
容量1GBに向いた人
容量1GBで見られるコンテンツは、以下のような感じです。
内容 | 楽しめる量 |
---|---|
YouTube(HD画質) | 約1時間 |
YouTube(SD画質) | 約2時間 |
Spotify(有料の最高音質) | 約7時間 |
Spotify(無料の高音質) | 約14時間 |
Spotify(無料の標準音質) | 約21時間 |
メール | 約2,000通 |
ウェブ | 約3,500ページ |
YouTubeなど動画を見ると、下手したら1日でギガを使い切ります。1GBのSIMカードで1か月を乗り切りたいなら、動画視聴は厳禁ですね。
1日30分くらいSpotifyの標準音質で音楽を聴き、あとはメールやブラウジングを楽しむ感じです。
在宅勤務の人向け
例えば在宅勤務であれば、1GBを選ぶと良いです。自宅Wi-Fiが中心なので、節約すれば月に1GBで乗り切れます。
他にも電話番号を保持する目的で、1GBを選択するケースがありますね。
1GBのオススメSIMカード
以下の記事で、オススメの1GBのSIMカードを紹介しています。最安で月額290円です。参考にしてみてください。
容量3GBに向いた人
続いて3GBです。1GBの3倍なので、少し余裕があります。
内容 | 楽しめる量 |
---|---|
YouTube(HD画質) | 約3時間 |
YouTube(SD画質) | 約6時間 |
Spotify(有料の最高音質) | 約21時間 |
Spotify(無料の高音質) | 約42時間 |
Spotify(無料の標準音質) | 約63時間 |
メール | 約6,000通 |
ウェブ | 約10,500ページ |
1GBと同様、動画は消費が激しいのでやめたほうが良いです。ただSpotifyなら、1日1時間くらい問題なし。メールやメッセも余裕があります。
音楽を標準音質(96kbps)に落とし、なるべく節約していけば月3GBでも乗り切れます。
スマホ代を節約したい人向け
3GBは、「スマホ代を節約したい」人に向いています。
音楽は自宅Wi-Fiでダウンロードして楽しんだり、アカウントフリーを組み合わせたりすれば、3GBでも十分に乗り切れます。
3GBのオススメSIMカード
以下の記事で、3GBのオススメSIMカードを4つ紹介しています。アカウントフリーや安価な1GB追加などを利用し、3GBを活用しましょう。
容量10GBに向いた人
続いて10GBです。一気に余裕がでます。
内容 | 楽しめる量 |
---|---|
YouTube(HD画質) | 約10時間 |
YouTube(SD画質) | 約20時間 |
Spotify(有料の最高音質) | 約70時間 |
Spotify(無料の高音質) | 約140時間 |
Spotify(無料の標準音質) | 約210時間 |
メール | 約20,000通 |
ウェブ | 約35,000ページ |
余裕はあるものの、やはり動画を見るとギガの消費が激しいです。YouTubeを1日30分見るだけでも、1か月で7GB以上を使ってしまいます。
楽しむのは音楽中心にしておき、動画は見たいものがあるときだけにしたほうが良いです。
自由にネットを楽しみたい人向け
動画を別にすれば、音楽・メール・ウェブとほぼ自由にモバイル回線を使えますね。
10GBはネットの使用量をあまり気にせず、ある程度、自由に楽しみたい人に向いています。
10GBのオススメSIMカード
以下の記事で、10GBのオススメSIMカードを3つ紹介しています。キャッシュバックでお得に契約できる会社もあります。
容量20GBに向いた人
最後に20GBです。ほぼデータ量を気にせず使えます。
内容 | 楽しめる量 |
---|---|
YouTube(HD画質) | 約20時間 |
YouTube(SD画質) | 約40時間 |
Spotify(有料の最高音質) | 約140時間 |
Spotify(無料の高音質) | 約280時間 |
Spotify(無料の標準音質) | 約420時間 |
メール | 約40,000通 |
ウェブ | 約70,000ページ |
20GBまで容量があれば、普通に生活する分にはデータ量を考える必要はないです。
といってもYouTubeのHD画質を毎日みると、やはり月の半ばくらいで使い切ってしまいますね。
YouTubeをたくさん見たいなら、SD画質を選択すると余裕があります。一方、Spotifyはデータ消費を気にせずに楽しめます。
仕事でテザリングが必要な人向け
特にテザリングでパソコンを使いたい人は、20GB以上を選択すると安心です。
フリーランスで仕事をしている人や、外回りが中心のビジネスマンに向いています。
20GBのオススメSIMカード
以下の記事で、20GBのオススメSIMカードを5つ紹介しています。潤沢な容量のSIMカードを使い、屋外でも存分にネットを使いましょう。
まとめ
以上、SIMカードのデータ容量別の解説でした。1GBで視聴できる時間は、以下の通りです。
- YouTube(HD)を1時間視聴できる
- YouTube(SD)を2時間視聴できる
- Spotify有料プランの最高音質(320kbps)を14時間聴ける
- Spotify無料プランの高音質(160kbps)を14時間聴ける
- Spotify無料プランの標準音質(96kbps)を21時間聴ける
営業を仕事にしているなどモバイル環境で過ごすことが多いなら、10GB以上のデータ容量だと安心です。
一方、在宅ワークなどほぼWi-Fi環境で過ごすなら、1GBで乗り切れそうです。
自分の生活スタイルから、最適なSIMカードを選んでみてください。