ブログの評価基準のひとつに、平均ページ滞在時間があります。
平均ページ滞在時間が長ければ、読者が最後まで読んでくれた可能性が高いです。Googleの評価が高くなり、検索順位が上昇します。
逆に滞在時間が短ければ「読者は満足していない」とみなされ、Googleの評価は低くなります。
読まれるブログを作るには、グーグルアナリティクスの平均ページ滞在時間を気にしたほうが良いです。
そこでこの記事では、平均ページ滞在時間の目安と改善する方法を解説します。
読者の満足度が反映されるのは、平均ページ滞在時間
ブログをやっていて気になるのは、何といってもPVです。PVはページを見てくれたトータル回数なので、重要なのは当然です。
しかしいくらPVが良くても、「平均ページ滞在時間が30秒」であればどんな印象を持ちますか。
訪れた読者が30秒ほどで離脱してしまう。そんなブログに、読者は価値を感じているでしょうか。
平均ページ滞在時間をアップさせるとサイトの価値も上がる
ブログには、ほとんどの人が検索から流入します。検索で訪れた読者がすぐ離脱しているなら、「読者のニーズを満たしていない」といえます。
その逆に平均ページ滞在時間が長ければ、そのページは読者のニーズを満たしていたといえます。
平均ページ滞在時間が長い = 読者が満足した
平均ページ滞在時間のアップは、サイトの価値を向上させることにつながるのです。
平均ページ滞在時間の目安
では平均ページ滞在時間の目安は、どのくらいでしょうか。人間の文章を読むスピードは、1分間に400〜600文字です(日本速読協会より)。
ただしこの文字数は、精読した場合。流し読みされるウェブ記事の文字数は、もっと多くなります。
1分間に500文字読めるとして、さらにかかる時間を80%で計算すると、平均ページ滞在時間の目安は以下になります。
- 2000字 3.2分
- 3000字 4.8分
- 4000字 6.4分
グーグルアナリティクスは、最後のページをカウントしない
平均ページ滞在時間は、グーグルアナリティクスの「行動 > 概要」で確認できます。
ここで、ひとつ注意点があります。グーグルアナリティクスの平均ページ滞在時間は、最終ページをカウントしないのです。
例えばA記事を見たあと、B記事を見て、C記事を見て離脱した場合、C記事を読んだ時間はカウントされません。
ブログのリアルな平均ページ滞在時間
グーグルアナリティクスの仕様を考慮すると、先ほどの数字からさらに20%ほど減らした方が実質的な値に近づくでしょう。
結果、ブログのリアルな平均ページ滞在時間の目安は、以下の時間くらいだと思います。
文字数 | 滞在時間 |
---|---|
2000字 | 2.5分(2分30秒) |
3000字 | 3.8分(3分48秒) |
4000字 | 5.1分(5分6秒) |
グーグルアナリティクスで確認してみて、この目安より早く離脱されているなら、改善したほうが良いかもしれません。
平均ページ滞在時間を改善する5つの方法
ではここから、平均ページ滞在時間を改善する方法を5つ解説します。
- タイトルと内容を一致させる
- 文章を読みやすくする
- 文章の構成を論理的にする
- 読みやすいデザインにする
- サイトの表示スピードをアップさせる
1. タイトルと内容を一致させる
グーグル検索している人が知りたいのは、「問題の解決」です。
何か知りたいことがあって検索をし、検索結果に並んだタイトルから「問題が解決できそうだ」と思い読者はクリックします。
ところが実際に記事を読んでみたら、タイトルと異なる内容が書いてあった。あなたなら、どうしますか。すぐに検索結果に戻り、選び直しませんか。
タイトルと内容が一致していないと、読者は即座に離脱します。
「タイトルと内容の一致」は、最後まで読んでもらうための最も重要なポイントです。
2. 文章を読みやすくする
いくら良いことが書いてあっても、読みづらい文章だと読者はすぐに離脱します。平均ページ滞在時間をアップさせるには、「読みやすい文章」を意識したほうが良いです。
読みやすい文章の特徴は、以下のような感じです。
- 文と文の受け渡しがスムーズ
- 漢字と平仮名のバランスが良い(漢字が多すぎない)
- 専門用語を使わず平易な言葉で書いてある
- 適度な改行や小見出し
- 適度にリストや図表がある
これらポイントを踏まえて、スイスイ読める文章にしたいですね。
3. 文章の構成を論理的にする
いくら読みやすい文章でも、「何を言いたいのかわからない文章」も離脱されます。
理解しやすく納得感のある文章は、技術で習得できます。執筆前に、しっかりした構成を作ればよいのです。
論理的な文章の書き方は、以下の記事にまとめています。この記事と合わせて、参考にしてみてください。
>> 【読みやすいブログの書き方】論理的に書けば読者に伝わる
4. 読みやすいデザインにする
例えばブログのデザインが、白い背景に黄色の文字色だとどうですか。目がチカチカして、これまたすぐに離脱されてしまいます。
ここまで極端じゃなくても、文字が小さかったり、行間が窮屈だったりしても読者はストレスを感じます。
「かっこいい・オシャレ」は、読者にとって必要なし。ダサくて良いので読みやすいデザインにすると、滞在時間はアップします。
5. サイトの表示スピードをアップさせる
サイトがなかなか表示されないと、読者はじれったくて検索結果へ戻ってしまいます。表示スピード速いに越したことはないです。
サイトの表示スピードは、グーグルが提供しているGoogle PageSpeed Insightsで測定できます。
スマホとデスクトップの両方の表示スピードを確認し、スコアが0–49の間なら別のテーマを検討したりプラグインを見直したり、改善した方が良いです。
まとめ
以上、ブログの平均ページ滞在時間の目安と改善方法について解説しました。
おもしろい本は一気読みしてしまいますが、つまらない本は読むのが苦痛です。まして無料で読めるブログは、つまらないと一瞬で離脱されます。
平均ページ滞在時間を改善するポイントは以下5つです。
- タイトルと内容を一致させる
- 文章を読みやすくする
- 文章の構成を論理的にする
- 読みやすいデザインにする
- サイトの表示スピードをアップさせる
また文章を最後まで読ませるテクニックは、シュガーマンの『10倍売る人の文章術』が参考になります。書店へ行ったときに、手に取ってみてください。