イヤホンは有線と無線のどちらが良いか。それぞれのメリットとデメリットを解説

公開日 2021-08-17 最終更新日 2021-08-21

イヤホンには大きく、「有線か無線か」の選択肢があります。
人気は断然、無線イヤホンです。
自分もワイヤレスイヤホンのWF-1000XM3WF-1000XM4を持っており、どちらもとても満足しています。

満足しつつも自宅で音楽を聞く際は、ワイヤレスヘッドホンのWH-1000XM4に有線ケーブルをさして聴いています。
また2014年に購入したBOSEのQuietComfort20iを今でも手元に置いていて、有線で聴きたいときに利用しています。

ワイヤレスイヤホンが人気の今でも、自分が有線で聴く理由はなにか。
それは有線イヤホンには、無線にはないたくさんのメリットがあるからです。
そこでこの記事では、有線イヤホン・無線イヤホンそれぞれのメリットとデメリットを解説します。

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イヤホンは有線と無線のどちらが良いか。それぞれのメリットとデメリットを解説

有線と無線とを比べれば、一見、無線のほうが使い勝手よさそうに思えます。
何よりケーブルがないため、使っていてわずらわしさを感じません。
しかし無線イヤホンと比べると、有線には以下のようなメリットがあります。

  1. バッテリーを必要としない
  2. 音質が良い
  3. 有線のほうが小型
  4. 価格が安い
  5. 耳から落ちても安全
  6. 音が途切れない
  7. 遅延しない

まずはこれら、有線イヤホンの7つのメリットを解説します。

1. 有線イヤホンは、バッテリーを必要としない

有線イヤホンと比べたときの無線の欠点は、すべてケーブルがないことから発生します。
ケーブルがないとどうなるか。
ブルートゥースを必要とするため、バッテリーを搭載せざるを得ません。

バッテリーが切れたら、無線イヤホンは聴けなくなる。
これが無線イヤホンの最も大きな欠点です。

無線イヤホンには、バッテリー切れの心配がつきまとう

無線イヤホンは外出中にチャージできない状況でバッテリー切れになれば、使えなくなります。
この「バッテリーが切れたらおしまい」は、使う上でプレッシャーです。

無線イヤホンの多くは充電ケース付きのため、2回くらいはチャージできます。
朝にケースごと満充電すれば、バッテリー切れの心配はほぼないでしょう。
しかしその可能性はゼロではないし、心配ごとが増えるのに違いはありません。

有線はスマホにさせば使える

一方、有線は、バッテリー切れの心配がありません。
アンプであるスマホにケーブルをさせば、何の心配もなく音楽を聴けます。

中にはバッテリーを搭載しノイズキャンセル機能を行うものもありますが、バッテリーが切れてもイヤホン機能は使えます。
この「使う上で、バッテリーを必要とするかどうか」は、使い勝手の面で最も大きな違いだと思います。

2. 有線は音質が良い

有線の2つ目のメリットは、音質の良さです。
無線イヤホンは、スマホなどとブルートゥースで接続します。
ブルートゥースで音を拾うには、音源データを圧縮する必要があります。

音声圧縮変換方式であるコーデックには様々な種類があり、音質はスマホとワイヤレスイヤホンのそれぞれ対応しているコーデックに依存します。

コーデックの形式

主なブルートゥースのコーデックには、以下があります。

SBC / AAC / aptX / aptX HD / aptX LL / LDAC

iPhoneのコーデックは、SBCとAACだけです。
Androidは機種によって、LDACのようにハイレゾの24bit / 96kHzまで対応しているものもあります。

一方、有線イヤホンはブルートゥース接続ではないので、音源をコーデックへ変換する必要がありません。
その分だけ音質の劣化が起こらず、(同じ価格帯のイヤホンであれば)有線イヤホンのほうが無線に比べ良い音で聴けます。

有線はDACが使える

Apple MusicやAmazon Musicなど、ストリーミングで音楽を聴いている人も多いでしょう。
ストリーミングは高音質化の傾向にあり、音の情報量を削らず聴くにはDACと呼ばれるコンバーターが必要です。

DACはアンプ(スマホなど)とイヤホンの間に置き、それぞれケーブルでつなぎます。
つまりスマホなどで最も高音質のストリーミングを聴くには、DACを使える有線イヤホンを使うしかないのです。

ちなみに自分は高音質ストリーミングを自宅で聴く際、iPhoneにUSB-DACをつなげて聴いています。
使っているUSB-DACの紹介を、以下の記事に書きました。

3. 有線のほうが小型

無線イヤホンは本体に、ブルートゥースのパーツとバッテリーを組み込む必要があります。
そのためほとんどが、一般的な有線イヤホンより形状が大きいです。
先日発売したソニー・WF-1000XM4は、前作WF-1000XM3に比べ本体が小さくなりました。
それでも有線のイヤホンに比べれば、まだまだ大きいです。

大きいと耳に負担が掛かる

イヤホンが大きいということは、それだけ耳に掛かる負担もまた大きくなります。
ワイヤレスイヤホンはケーブルがなく快適ですが、その利点を得るため形状は大きく重い。
使っているときの快適さを比べると、実は有線と無線ではトータルでそれほどの違いはないのです。

4. 有線のほうが価格が安い

イヤホンは、ピンきりの世界。
上を見たらきりがありません。

それでも同じ価格帯なら、無線より有線のほうが音質は良いです。
イヤホンの本質的な役割は、音を楽しむもの。
そのためコスパは、有線イヤホンの方が良いことになります。

無線イヤホンは、パーツと開発費で割高に

無線イヤホンの価格が割高になる理由は、有線に比べ詰め込むパーツが多いからです。
無線イヤホンに搭載するブルートゥースとバッテリーのパーツは、有線イヤホンには必要ありません。
パーツが少なければその分コストが下がり、販売価格も安くできます。

またワイヤレスイヤホンは、開発途上の製品です。
伸びしろを比べれば無声イヤホンの方が圧倒的にあるため、開発費も多大に掛けているでしょう。
有線イヤホンに比べ、多くの開発費も無線の価格には乗せられています。

5. 有線イヤホンは、耳から落ちても安全

ワイヤレスイヤホンの主流は、左右分離型です。
左右それぞれのイヤホンがケーブルなどでつながっていないので、耳から落ちるとそのまま地面をコロコロ転がります。

無線イヤホンを耳に入れたまま水遊びしていて、自然現象で片耳のイヤホンが落ちれば水没します。
最悪の場合、故障してしまうでしょう。

実際、自分もWF-1000XM3を着けて外を歩いていたとき、片耳のイヤホンが落ちて地面を転がった経験があります。
なくしたり水没したりはなかったですが、表面に傷がついてしまいました。

有線は耳から落下しても安心

有線イヤホンは、左右のイヤホンがケーブルでつながれています。
片耳がずり落ちたとしても、ケーブルの範囲内で落下が止まります。
「落ちたらどうしよう」と余計な心配をする必要がありません。
無線イヤホンに比べ有線は、落下してなくしたり故障したりするリスクがとても低いです。

6. 有線イヤホンは音が途切れない

ブルートゥースでスマホなどと接続する無線イヤホンは、環境によって接続が不安定になります。
カフェなど電波がたくさん飛んでいて干渉する場所では、音が途切れたり、切断が切れたりします。

電波の干渉がなくとも片方のイヤホンが聞こえなくなったり、ブツブツと異音がしたりと、無線イヤホンは有線に比べ圧倒的にトラブルが多いです。

WF-1000XM3の接続が悪く苦労した経験

以前、WF-1000XM3を使っていたときに、ブツブツと異音のする不具合が発生しました。
対策として様々なことを試し、結果的にその症状はなくなりました。

WF-1000XM3の異音の不具合解消については、以下の記事に書いてあります。

一方、有線のイヤホンはケーブルに異常のない限り、音が途切れたり異音したりはありません。
使っていて音のストレスが低いのは、間違いなく有線イヤホンです。

7. 有線イヤホンは遅延しない

ワイヤレスイヤホンは、ブルートゥースで接続します。
電波干渉がなく快適に聴ける環境であっても、アンプからイヤホンへ情報を伝達する際に少なからず遅延が発生します。

動画やゲームで違和感を感じる人も

性能の高い無線イヤホンであれば、遅延はほとんど気にならないレベルかもしれません。
音楽を聴くだけなら問題ないですが、動画を見たりゲームで使ったりする場合は、違和感のある人がいるでしょう。
遅延を避けたいなら、有線イヤホンを選択するしかありません。

無線にも良さはたくさんある

ここまで有線の良さばかりを書きましたが、市場で盛り上がっているのは圧倒的にワイヤレスイヤホンです。
その理由は、無線には大きなメリットが2つあるからです。

1. ケーブルがなく快適

無線イヤホンのメリットの1つは、ケーブルのない物理的な快適さです。
ジョギングやジムなどスポーツするときはもちろん、椅子に座って作業するときもケーブルのない状態はとても快適。
ワイヤレスに慣れると、有線イヤホンには戻りたくなくなるほどの心地よさがあります。

2. 進化を体感できる

無線イヤホンのメリットの2つめは、デバイスの進化を体感できる点です。
ワイヤレスイヤホンは、今まさにメーカーがしのぎを削っている製品です。
特にSiriやアレクサなど音声アシスタントとの連携は、無線のほうが開発が進んでいます。

無線イヤホンはアナログ時代からあるイヤホンというより、デジタルデバイスのひとつと言ったほうがいいでしょう。
生活をより快適にするため、これからも使い方が広がっていくと思います。
デジタルデバイスとして進化を体感できるのも、ワイヤレスイヤホンの大きなメリットです。

まとめ

開発の盛んな無線イヤホンは、新商品が発表されるたび進化していくでしょう。
先日発売されたWF-1000XM4は、まさに執筆時点での最先端です。
実際に使ってみると、「ワイヤレスイヤホンで、ここまで音質が良いのか」と感動すらします。

WF-1000XM4のレビューは、こちらに詳しく書いています。

無線イヤホンには越えられない壁がある

ただし無線イヤホンには、有線イヤホンを越えられない壁があります。
ブルートゥースでの接続が必要な限り、バッテリーの心配や音質の劣化からは逃れられないのです。

ワイヤレスイヤホンだけでなく、機会があれば有線イヤホンも使ってみてください。
イヤホンではなくヘッドフォンですが、WH-1000XM4のように無線でも有線でも使えるモデルもあります。

関連記事

この記事で何度か紹介しているWH-1000XM4は、とてもよくできたヘッドフォンです。
音質とノイズキャンセル機能が強力で、なおかつ有線接続もできます。

WH-1000XM4のすごさの解説を、以下に書きました。

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