最終更新日 2021-10-20
11インチ2021年モデルを使って、改めて2018年モデルは完成度高いと思いました。
iPad Proを11インチ2018年モデルから、11インチ2021年モデルへ買い替えました。
2021年モデルを使用した感想は、「2018年モデルと比べ、キビキビ動いて気持ちよい」。
自分は、買い替えてよかったです。
ただより客観的な視点に立つと、「11インチ2018年モデルから11インチ2021年モデルへの買い替えは、1年待ったほうが良い」と考えます。
この記事では、その理由を書いてみます。
この記事の目次
iPad Pro 11インチ2018年モデルと2021年モデルとの比較

2021年5月21日に、新しいiPad Proが発売されました。
サイズはそれまで同様、11インチと12.9インチの2種。
この2つは、サイズ以外にも大きな違いがあります。
それは、使われているディスプレイです。
11インチのディスプレイには、従来のLiquid Retina ディスプレイが使われています。
一方12.9インチは、ミニLEDを1万個敷き詰めたLiquid Retina XDRディスプレイ。
Liquid Retina XDRディスプレイは、黒がより黒く、締まって表現されています。
最大輝度もアップするなど、旧モデルに比べコントラストがより鮮やかです。
11インチ2018年モデルから買い替えるべきか
もし12.9インチが自分の用途に合っているなら、新ディスプレイ搭載は歓迎すべき出来事です。
ただiPad Pro使用者の中には、「12.9インチは大きすぎる」と敬遠する人もいます。
そんな人にとって「11インチ2018年モデルから、11インチ2021年モデルへ買い替えるべきか」は、とても悩ましい問題。
11インチの2018年と2021年モデルとでは、外観はほぼ変わりません。
ディスプレイの品質も同じ。
となると買い替えたとしても、目新しさはあるのでしょうか。
iPad Pro11インチ2018年と2021年モデルの違い
実際にスペック面はどうなのか。
11インチ2018年モデルと2021年モデルの主な違いは、以下の通りです。
2021年モデル | 2018年モデル | |
---|---|---|
チップ | M1 | A12X Bionic |
最大ストレージ | 2TB | 1TB |
アウトカメラ | 12MP広角カメラと10MP超広角カメラ | 12MP広角カメラ |
フロントカメラ | TrueDepthカメラ(超広角カメラ搭載) | TrueDepthカメラ |
フロントカメラのセンターフレーム機能 | あり | なし |
コネクタ | Thunderbolt / USB 4対応のUSB-Cコネクタ | USB-Cコネクタ |
回線(Cellularモデル) | 5G | 4G |
メモリ | 8GB、16GB | 4GB、6GB |
特に大きな違いは、以下の三つです。
- チップが、A12X BionicからM1に変更
- メモリがアップ
- カメラ性能が向上
ポイントはチップとメモリ

偏見かもしれませんが、大きく機動力の低いiPadで頻繁に写真を撮る人は少ないでしょう。
そのためアウトカメラの性能は、あまり大きな問題ではありません。
ポイントは、チップとメモリ。
つまり11インチの2018年モデルと2021年モデルとでは、どれだけコンピューターそのものの性能がアップしているかが購入の決め手なのです。
2018年と2021年のベンチマークを比較
数値で、性能差を比較してみます。
ベンチマークソフト『GeekBench 5』で性能比較した結果は、以下の通り。
2021年モデル | 2018年モデル | |
---|---|---|
シングルコア CPU | 1717 | 1115 |
マルチコア CPU | 7284 | 4453 |
GPU | 21831 | 11187 |
CPUの結果。
左が2021年モデル、右が2018年モデル。


GPUの結果。
左が2021年モデル、右が2018年モデル。


およそCPUで1.6倍、GPUで2倍の性能差がありました。
数字だけ見ると、圧倒的な差です。
もしiPad Pro11インチで高負荷な作業をするなら、2021年モデルに買い替えて損はないでしょう。
しかし11インチで高負荷な作業をするひとは、どれだけいるでしょうか。
11インチの主な使用用途とは
11インチは、写真編集や動画編集をするには画面が小さすぎます。
作業用ツールとしてiPad Proを購入する多く人は、作業効率の高い12.9インチを選ぶでしょう。
では、11インチはどんな用途に適しているか。
それはKindleで本を読んだり、YouTubeを見たり、ブラウザでネットしたりと、エンタメ消費端末としての使い方です。
11インチはエンタメ消費端末
ぼくはまさに、iPad Pro 11インチをほぼエンタメ消費だけに使用しています。
夜になるとソファやベッドに寝転び、iPad ProでKindleや動画を見ています。
11インチはサイズも重量も、エンタメ消費端末にちょうどよいです。
寝ながら使うには、12.9インチは大きすぎて重すぎます。
いくら高性能ディスプレイであっても、日常生活の使用用途に合わなければ宝の持ち腐れです。
Liquid Retina XDRディスプレイ搭載の11インチを待とう
iPad Proをエンタメ消費として使う限り、性能差はそれほど問題ではありません。
2021年モデルの11インチは、使ってみると確かに一つ一つの動作がよりキビキビしています。
2018年モデルに比べ、スピーカーも良くなりました。
それでも10万円前後の金額を払い、2018年モデルから買い替えるほどのバリューは感じないのです。
2018年モデルで、十分にiPad Proは高性能
Kindleを読んだり動画を見たりといった負荷の低い使い方なら、2018年モデルはすでに十分な性能を備えています。
2021年モデルに買い替えたとしても、それほどの驚きはないでしょう。
であれば、新ディスプレイを搭載していない11インチモデルは、正直言って買い替え時でないと考えます。
おそらく今回は、生産の都合で11インチへのミニLED搭載が見送られたと思われます。
一年後の2022年春には生産体制が整い、ミニLED搭載の11インチが登場しそうです。
11インチ2018年モデルを持っている人は、それまで待ったほうがコスト的によいように思えます。
まとめ
同じiPad Proでありながら、11インチと12.9インチではディスプレイに差がついています。
その結果、2018年モデルの11インチを持つ人には、買い替えの判断が悩ましいです。
結論を言えば、あくまでiPad Proをエンタメ消費中心に使うなら、2018年モデル11インチでも十分に高性能。
12.9インチディスプレイのミニLEDが11インチへ搭載されるまで、買い替えを待っても問題ないかと思います。
11インチ2021年モデルの実際の挙動をアップルストアで確かめ、判断してみてください。
iPad Proのサイズをどちらにするか
iPad Proのサイズは、12.9インチと11インチ。
サイズだけに注目するなら、どちらを選ぶべきか。
iPad Proのサイズの選び方を、以下の記事に書きました。