MacBook Proで、急に電源トラブルが発生。充電できない上、バッテリーが切れてしまいました。
相当焦りましたが、SMCリセットで復活できました。
この記事では、MacBook Proで電源が入らず、さらにバッテリー切れになったときの対処方法を紹介します。
MacBook Proで充電できずバッテリー切れ
ある朝、MacBook Pro16インチ(Intelチップ)を開いたところ、バッテリー残量が数パーセントの表示でした。USB-Cを差し込みましたが、給電しません。
再起動しましたが、やはり充電できず。そのままバッテリー残量が、1%に低下してきました。
バッテリーがなくなる恐怖心
1%になると、「バッテリー切れで復活できないのでは?」と恐怖心が生まれますね。トラブル時は、何はなくとも原因の特定です。
電源アダプタが壊れているのかと別デバイスへつなげましたが、きちんと給電されます。
MacBook Pro側の端子が壊れているかと思いましたが、4端子すべてに差し込んでも認識しなかったです。
原因は、Macのシステム不具合のようでした。
バッテリー不足でセーフブートできない
セーフブートしようかと思いましたが、バッテリー残量が1%だと起動中に落ちてしまうかもしれません。
それはさらなる故障の原因になりそうなので、避けたいと思いました。
ちなみにセーフブートとは、起動ディスクのチェックと必要に応じ修正する再起動方法です。セーフブートのやり方は、以下の記事に書いてあります。合わせて参考にしてみてください。
>> Macキーボードで遅延や文字変換が重い時にやること8つ
SMCリセットを実行
そこで、「SMCリセット」することにしました。
SMCとは「System Management Controller」の略で、Macの電源管理を制御する部分の略称です。
電力供給しないなら、SMCリセットすれば改善の可能性があります。
T2 チップとAppleシリコンで異なる
SMCリセットは、AppleシリコンとT2 チップとでやり方が異なります。Appleシリコンの場合は、再起動するだけでSMCリセットも行われます。
一方、T2 チップとは、Intelチップに搭載されているセキュリティチップです。以下のモデルが対象です。
- iMac (Retina 5K, 27-inch, 2020)
- iMac Pro
- Mac Pro (2019)
- Mac Pro (Rack, 2019)
- Mac mini (2018)
- MacBook Air (Retina, 13-inch, 2020)
- MacBook Air (Retina, 13-inch, 2019)
- MacBook Air (Retina, 13-inch, 2018)
- MacBook Pro (13-inch, 2020, Two Thunderbolt 3 ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2020, Four Thunderbolt 3 ports)
- MacBook Pro (16-inch, 2019)
- MacBook Pro (13-inch, 2019, Two Thunderbolt 3 ports)
- MacBook Pro (15-inch, 2019)
- MacBook Pro (13-inch, 2019, Four Thunderbolt 3 ports)
- MacBook Pro (15-inch, 2018)
- MacBook Pro (13-inch, 2018, Four Thunderbolt 3 ports)
T2 チップのSMCリセットは、以下の手順で行います。
- 「左側のControlキー・Optionキー・右側のShiftキー」の3つを同時に押し、7秒間そのまま
- 7秒後に電源キーを加え、計4つのキーを押したまま、もう7秒間待つ
- 指を離した後しばらく待ち、再度電源キーを押してMacを起動する

SMCリセットを試したところ、Macがログイン画面に変わりました。しかし電源をさしても、画面のバッテリー表示は充電中になりません。
「失敗したか…」と思いましたが、どうやらSMCリセットで不具合は直っていたようです。
ログインしたら症状が直っていた
「試しに起動させてみるか」とパスワードを入力すると、通常画面へ移行しました。
右上のバッテリー表示を見ると、なんと充電中になっています。無事、電源供給が行われていました。
まとめ
以上、SMCリセットでMacを修復した経緯の紹介でした。
Macの修復には再起動やセーフブートがありますが、電源トラブルはSMCリセットが有効です。Macで電源トラブルがあった場合は、SMCリセットを試してみてください。