ブログの評価基準のひとつに、平均エンゲージメント滞在時間があります。
平均エンゲージメント滞在時間が長ければ、読者が最後まで読んでくれた可能性が高いです。Googleの評価が高くなり、検索順位も上昇します。
逆に滞在時間が短ければ、「読者は満足していない」とみなされ、Googleの評価は低くなります。
この記事では、平均エンゲージメント滞在時間の目安と改善する方法を解説します。
平均エンゲージメント滞在時間とは
平均エンゲージメント滞在時間とは、ウェブサイトに訪問した読者が実際に記事を読んだ滞在時間です。
グーグルアナリティクス(UA)では、平均ページ滞在時間が計測できました。
グーグルアナリティクス(GA4)へ移行することで平均ページ滞在時間の項目がなくなり、代わりに平均エンゲージメント滞在時間の確認ができます。
平均ページ滞在時間との違い
UAの平均ページ滞在時間では、ページを開いている時間がカウントされました。
平均エンゲージメント滞在時間はよりカウントがシビアで、開いていても別ページを見ている時には計測されません。
そのため、よりリアルな読者の滞在時間を計測できます。
平均エンゲージメント滞在時間の確認方法
平均エンゲージメント滞在時間は、グーグルアナリティクス(GA4)へ移行すると確認できます。
移行後に「エンゲージメント > ページとスクリーン」へ移動し、表内の「平均エンゲージメント滞在時間」でサイト全体とページごとの平均時間を確認できます。
平均エンゲージメント滞在時間で満足度がわかる
ブログ運営で気になるのは、何といってもPVです。PVはページを見てくれたトータル回数なので、重要なのは当然です。
しかしいくらPVが良くても平均エンゲージメント滞在時間が短ければ、読者にとって期待外れだった可能性があります。
その逆に平均エンゲージメント滞在時間が長ければ、読者のニーズを満たしていた可能性が高いです。
平均エンゲージメント滞在時間は、サイトの価値の指針として有効に機能します。
平均エンゲージメント滞在時間の目安
では平均エンゲージメント滞在時間の目安は、どのくらいでしょうか。人間の文章を読むスピードは、1分間に400〜600文字です(日本速読協会より)。
ただしこの文字数は、精読した場合です。流し読みされるウェブ記事の文字数では参考になりません。
皆さんも経験あると思いますが、ウェブに訪れるほとんどの読者はスクロールで文章を飛ばし読みし、興味ある部分だけを読むのです。
このサイトの滞在時間
そこで当ブログの滞在時間から目安を測ってみます。
当ブログの記事の文字数は、2000〜3000字。全体の平均エンゲージメント滞在時間は、約1分です。そのうちの約10%が1分30秒を越えています。
記事数が200弱なので母数は少ないものの、「滞在時間が1分を越えるかどうか」が一つの指針になると思います。
平均エンゲージメント滞在時間 | ブログ全体の割合 |
---|---|
1分以下 | 約50% |
1分〜1分30秒 | 約40% |
1分30秒〜 | 約10% |
平均エンゲージメント滞在時間を改善する5つの方法
ではここから、平均エンゲージメント滞在時間を改善する方法を5つ紹介します。参考にしてみてください。
1. タイトルと内容を一致させる
グーグル検索する人が知りたいのは、「問題の解決」です。
何か知りたいことがあって検索をし、検索結果に並んだタイトルから「問題が解決できそうだ」と思い読者はクリックします。
ところがタイトルと異なる内容が書いてあると、読者はすぐに検索結果に戻り、記事を選び直します。
つまりタイトルと内容が一致していないと、読者は即座に離脱してしまうのです。
「タイトルと内容の一致」は、最後まで読んでもらうための最も重要なポイントです。
2. 文章を読みやすくする
いくら良いことが書いてあっても、読みづらい文章だと読者はすぐに離脱します。
読みやすい文章の特徴は、以下のような感じです。
- 文と文の受け渡しがスムーズ
- 漢字と平仮名のバランスが良い(漢字が多すぎない)
- 専門用語を使わず平易な言葉で書いてある
- 適度な改行や小見出し
- 適度にリストや図表がある
これらは書いた記事を見直すことで、技術的に改善できます。ポイントを踏まえ、ストレスなく読める文章にしたいですね。
3. 文章を論理的にする
いくら読みやすい文章でも、「何を言いたいのかわからない文章」も離脱されます。理解しやすく納得感ある文章とは、論理的な文章です。
論理的な文章も、技術で習得できます。以下の記事に、論理的な文章の書き方を解説しています。合わせて、参考にしてみてください。
>> 【読みやすいブログの書き方】論理的に書けば読者に伝わる
4. 読みやすいデザインにする
文字が小さかったり、本文の行間が窮屈だったりしても読者はストレスを感じます。
「かっこいい・オシャレ」なデザインは、読者にとって必要なし。
ダサくて良いので読みやすいデザインにすると、滞在時間はアップします。
5. サイトの表示スピードをアップ
サイトがなかなか表示されないと、読者はじれったくて検索結果へ戻ってしまいます。
サイトの表示スピードは、グーグルが提供しているGoogle PageSpeed Insightsで測定できます。
スマホとデスクトップの両方の表示スピードを確認し、スコアが0–49の間なら別のテーマを検討したりプラグインを見直したり、改善するようにしましょう。
まとめ
以上、ブログの平均ページ滞在時間の目安と改善方法について解説しました。
おもしろい本は一気読みしてしまいますが、つまらない本は読むのが苦痛です。まして無料で読めるブログは、些細な理由から一瞬で離脱されます。
平均ページ滞在時間を改善するポイントは、以下5つ。
平均エンゲージメント滞在時間をアップさせて、良いサイトへと育てていきましょう。
文章を最後まで読ませるテクニックは、シュガーマンの『10倍売る人の文章術』が参考になります。手に取ってみてください。