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重かったEvernoteアプリが軽くサクサクになっていて驚いた

仕事ツール

Evernoteがずいぶん軽くなったと思いませんか?

Evernoteは、唯一無二の素晴らしいアプリです。ただ欠点は、動作が重いことでした。それがここ最近、どんどん速くなっていると感じます。

この記事では、Evernoteの高速化の理由を解説します。

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Evernoteは情報の格納庫

「第二の脳」と呼ばれるEvernoteは、情報をどんどん放り込むのが基本的な使い方です。

脳の中に情報をためずEvernoteへ格納し、必要なときに検索で拾い出す。そうすれば、脳のスペースを開けておけます。

ちなみにEvernoteは、ノートを整理すると使い勝手が良くなります。以下の記事で、Evernoteの整理方法についてまとめています。

>> Evernote整理の仕方のコツ【スタックとノートブック活用】

重かったEvernoteアプリが軽くサクサクになっていて驚いた

保管庫として使うアプリのため、使用期間が長くなるとノートの数が増えていきます。古参ユーザーは、ノートの数が1万以上にもなるでしょう。

従来のEvernoteは、そこまでノートがたまると動作がもっさりしました。

それがいつの間にか、ノートの表示も削除もサクサク進みます。アプリが生まれ変わったようです。

前CEOイアン・スモール氏の改善の成果

いつの間にこんなに軽くなったのか、驚きです。

そういえば2022年初頭にEvernoteの前CEOのイアン・スモールが、以下のブログ記事を更新していました。

Evernote公式ブログ >> CEO からのお知らせ: これまでの取り組みとこれからの計画

記事内では、2021年に品質向上のアップデートをしたとあります。以下引用です。

2021年の後半は、パフォーマンスの改善とソフトウェアの全体的な安定性にさらに注力しました。ユーザベース全体にわたってパフォーマンスと信頼性を計測したところ、わずか半年前と比べても数多くの主要指標の数値が改善しており、高速化と安定化が着実に進んでいます。

「CEO からのお知らせ: これまでの取り組みとこれからの計画」より

2018年の就任からEvernoteの改善に着手

2018年にEvernoteのCEOに就任したイアン・スモール氏は、ある問題に気づきました。

iOS、Windows、Mac、Android、Webの5つの異なるプラットフォームでチームが分かれ、それぞれが技術的な問題を抱えている。

その結果、スムーズに同期させることが困難になっていたのです。

Evernoteの技術的な問題に気づいたイアン・スモール氏は、新機能や新製品の開発を中止。「Evernoteの再構築を唯一の仕事とする」としました。

なによりもユーザエクスペリエンスの向上を第一の目標として、2018年から取り組み続けたのです。

2019年1月、取り組みに向けての声明を発表

その取り組みに向けての声明が、2019年1月にEvernote公式サイトから出されています(英語です)。

>> Looking Ahead: Evernote’s Priorities for 2019

書いてあることを要約すると、以下のような感じです。

CEOに就任してから、内部と外部からヒアリングをしてきた。

未来を作っていくには、しっかりした土台を作らなくてはならないし、現状を正直に伝え続ける必要がある。

そのため私たちは、以下3つのシンプルな目標を掲げる。

1 Evernoteのすべてのバージョンを一貫性あるものにする
2 どのデバイスでも同じ体験になるようにする
3 スピード・信頼性・拡張性を改善する

Evernoteの目標は引き継がれた

その後、2022年11月にEvernoteは、イタリアのIT企業『Bending Spoons』に買収されました。

買収後には、「アメリカの従業員のリストラ」「有料プランの値上げ」などネガティブなニュースが続きましたね。

「Evernoteはどうなるのか」とヤキモキしたユーザーは、数多くいたでしょう。

しかし、イアン・スモール氏が掲げた目標は、引き継がれたようです。

信頼性とスピードの向上へ

2023年8月21日には、公式ブログから以下の記事がリリースされました。

Evernote公式ブログ >> 長期的な未来を見据えた Evernote の基盤強化

内容を要約すると、以下になります。

  • 競合しない複製可能なデータ型(CRDT)を導入し、全デバイス間でノートのコンテンツを即座に同期する能力を獲得
  • モノリスと呼ばれる古いJava EEアプリケーションの移行作業も進行中
  • 今後数か月にわたり、バグ修正とタスク同期の信頼性向上、クライアントのスピード改善などが行われる予定

新機能や新プランのリリースより、まずは基本性能の向上を目指しているとのこと。

Evernoteに求めるのは、新機能よりサクサク動く軽快さです。この路線を踏襲しているので、安心しました。

まとめ

以上、Evernoteがサクサクになっている理由を解説しました。

情報の格納庫であるEvernoteは唯一無二のアプリだけに、行く末が心配になります。

高速化・軽量化と基本性能をアップしてくれるのは、ユーザーにとって嬉しい限り。

Evernoteのファンとして、これからの改善にも期待したいです。

またEvernoteからの移行先として、Notionを検討している人も多いと思います。

ただNotionは、Evernoteのかわりにはならないと思いました。以下にその理由を書いています。

>> EvernoteからNotionへは移行しない【両者は特徴が異なる】

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