WH-1000XM4の音質とノイズキャンセリング性能は何がすごいのか。SONYの匠の技術を解説

ノイキャン性能と音質は本物でした。

WH-1000XM4を使いはじめて、2週間とちょっと経ちました。
ほぼ毎日、2時間〜4時間くらい使っています。
音質とノイズキャンセリング性能については、ほぼ不満がないです。

そこでこの記事では、WH-1000XM4の音質とノイズキャンセリング性能の何がすごいのかを解説してみたいと思います。

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WH-1000XM4の音質のここがすごい

WH-1000XM4

WH-1000XM4の音質で外せない要素が、DSEE Extremeです。
DSEE Extremeは、SONYが以前から装備していたDSEE HXを名称変更したものです(なぜ名前を変えたのか謎ですが)。

DSEE Extremeとはなんぞや

通常、音楽はCDやMP3など形式に合わせて圧縮されます。
持ち運びやネットを介したストリーミング再生しやすいよう、適度に情報を削っているんですね。

でも情報を削ると、当然ながらそれだけ音が貧弱になります。
いわゆる「音が悪い」状態です。

「かといって、膨大な情報を入れられないし弱ったな…」ということでSONYが開発したのが、DSEE HX(WH-1000XM4搭載から、DSEE Extremeに改称)です。

削られた情報を再現

WH-1000XM4で音楽を聴くと、DSEE Extremeがリアルタイムに解析をスタートします。
すると膨大な曲を取り込んだAIが、削られている情報を周波数の特性から再現し、ハイレゾ並みの音質へアップスケーリングする、そんな仕組みです。

こんな大変なことを、曲を流すのと同時に行なっているのです。

文章にすると簡単に聞こえますが、すごい技術だと思います。

豊かな音へ、アップスケーリング

このDSEE Extremeにより、例えばCD音質(16bit/44.1kHZ)のものを、最大24bit/96kHZ程度の高音質へ変えることができます。

低域は弦楽器の音の伸びや消え際など小さな音、高域は女性ボーカルや管楽器の繊細な音などを再現し、楽曲全体をより豊かにしてくれます。

より高音質にこだわるなら、有線がおすすめ

WH-1000XM4

アップスケーリングして高音質になるといっても、ブルートゥースではやはり限界があります。

「もっと音にこだわりたい」と思った場合、WH-1000XM4には有線接続のオプションがついています。
3.5mmヘッドホンジャック用ケーブルが付属しているため、すぐに有線で音楽を楽しめます。

Amazon Music HDなら、有線でパソコン接続が良い

例えばAmazon Music HDのハイレゾ音質を楽しみたいと思っても、WH-1000XM4のブルートゥース接続では、24bit/48kHZが限界です。
パソコンに有線接続することで、24bit/96kHZまで聴くことができます。

有線接続のハイレゾは、音が別次元

実際にMacに有線接続して、Amazon Music HDを聴いてみました。

試した楽曲は、宇多田ヒカルの『Time』。
ブルートゥースでも十分に、高音質に聴こえます。
歌声はクリアだし、低音もしっかり響きます。
それぞれの音の輪郭を捉えられます。

でもパソコンへ有線接続して24bit/96kHZで聴くと、音が別次元な感じ。
音の粒立ちが段違いに良くなり、歌声の表現力もぐっと増しますね。

コードが邪魔にはなりますが、じっくり聴くなら有線を選択したいところです。

ハイレゾを楽しめる、Amazon Music HD

ハイレゾを聴けるAmazon Music HDのレビューを、以下の記事に書きました。
WH-1000XM4との組み合わせで、毎日聴き倒しています。

WH-1000XM4のノイズキャンセリング性能のここがすごい

ノイキャンの仕組みって?

続いて、ノイズキャンセリング性能についての解説です。

そもそもノイズキャンセリングとは何か簡単に解説すると、その名の通りノイズ(騒音)をキャンセルする(打ち消す)仕組みです。

音は「音波」という言葉があるように、波のようにうねりながら空気を伝わっていきます。
その上下するうねりと真逆の音を出すことでノイズを打ち消す、それがノイズキャンセリングの仕組みです。
この真逆の音を「逆位相」と言います。

逆位相でノイズを打ち消す

世に出ているノイズキャンセリング・イヤホン(ヘッドホン)は、この逆位相を発生する仕組みを使っています。
SONYのWH-1000XM4も、原理的には同じです。

ではWH-1000XM4の何がすごいのか。

毎秒700回、ノイズを解析

WH-1000XM4
左右の外側にあるマイク
WH-1000XM4
左の内側のマイク

WH-1000XM4はヘッドホンの外側と内側にマイクを取り付け、ノイズを感知しています。
このノイズを解析して逆位相を発生させるわけですが、その解析回数は、毎秒700回とすごいスピードです。

外側と内側のマイクで、外からの騒音と内に響いている音楽とを同時に毎秒700回のスピードで解析し、その都度、ノイズを打ち消す最適な逆位相の音を発生させているのです。

特に人の声をカット

毎秒700回の解析の結果、特に中高域の音を従来よりカットできているとしています。

中高域の代表的なノイズと言えば、人の声があります。
家の中であればテレビの音や子どもの遊んでいる声がありますし、外であれば混雑しているカフェが想定できます。

そういった人の声のする場所で、より快適な音の空間を生み出すよう刷新したのがWH-1000XM4というわけです。

眼鏡の有無や髪型に合わせて自動調整する匠の仕事っぷり

WH-1000XM4
左の外側についているCUSTOMボタン。

他にもWH-1000XM4には、左側にカスタムボタンがついています。
これを装着後に長押しすると、「最適化を開始」の音声とともに信号音が数秒流れます。

この信号音の反響から髪型や眼鏡の有無など、着けている人の特徴を分析し、ノイズキャンセリングを個別に微調整しています。

「ここまでするか?」と思ってしまいますが、ソニーはもはやノイキャンに関して匠の域に達しているのでしょう…。

気圧に合わせて最適化

カスタムボタンで調節しているときには、同時に気圧センサーで外気の気圧の測定もしています。

通常、使うぶんにはほぼ関係がないでしょうが、飛行機に乗ったときは気圧が地上より低くなり音の伝わり方が変わります。
その変化に最適化するように、気圧に対しても自動調節してくれるのです。

さすが匠。

飛行機で使用する際には、忘れずに気圧調節を行ないましょう。

自分の環境でのノイズキャンセリングの感想

「理論はわかった、実際の感想はどうなのか?」という話ですが、自分が使ってみた範囲では、「無音になるわけでないが、かなりの音がカットされる」です。

モーター音は、ゼロもしくはかなり小さくなる

WH-1000XM4を部屋の中で着けた瞬間、まず電化製品のモーター音がしなくなります。
例えば冷蔵庫なんかの、低く絶えず鳴っている音ですね。

エアコンはまったく無音になるわけでなく、薄っすらと音が聞こえます。
かなり小さくなる印象です。

あと洗濯物を乾かす除湿機があるのですが、これはかなりうるさくて、とても無音にはなりませんでした。
でも「ぐおー」というけたたましい音が「ぅぉー」と1/5くらいの控えめな音になる感じです。

外から聞こえる人の声は、ゼロになる

窓を開けていると外で遊ぶ子どもや道を歩く人の声が聞こえるのですが、これらはほとんどと言っていいくらいカットされます。
ただ鳥の鳴き声は、それほどカットされずに耳に入ってきます。
なぜなんでしょうか…。

文句のないノイキャン性能

ちなみにノイズキャンセリングでカットしきれない音も、音楽を鳴らせばまったくと言っていいほど聞こえなくなります。

WH-1000XM4は音楽を聴きながら使う人がほとんどでしょうから、ノイズキャンセリング性能に関しては、もう文句のつけようがないと言ってしまって良いのではと思います。

まとめ

以上、WH-1000XM4の音質とノイズキャンセリング性能について、書いてみました。
4万円以上する高価なヘッドホンだけに、それぞれの性能の善し悪しは非常に気になるところですよね。
ノイズキャンセリング性能は自分が体験した中では、最高レベル。
音質も不満がないです。

SONYが後継機を出すとしたら、WH-1000XM4が基準になるわけで、今後のブラッシュアップが今から楽しみになりました。
後継機が出るまでは、WH-1000XM4をたっぷり楽しみたいと思います。

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Hasselblad 500C/Mで、写真を撮っています。 このブログでは好きなガジェットや、使いやすいウェブサービスのことを書いています。